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ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路調整 〜その2〜

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前回の日記の続きで、ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路を煮詰めます。

まずは、ツイーターのコンデンサを変化させて特性を見てみます。

今回使ったのは、
6.8μF  (6kHz)   <Jantzen製>
2.7μF  (15kHz)  <BENNIC製>
1.0μF (40kHz) <SOLEN製>
0.47μF (80kHz) <SOLEN製>
の4種類です。


手持ちのものを集めたのでメーカーがバラバラですが、物理特性に影響はないでしょう。音質だと別の話ですが…

なお、()の中の表記は、ツイーターを4Ωとした時のクロス周波数(-3dB)となっています。コンデンサ一発は6dB/octの緩い減衰になるので、例えクロスが40kHzでも、10kHzは-15dBにしかならないのです。(←計算合ってる?)




では、測定結果です。

6.8μF (6kHz)


2.7μF (15kHz)


1.0μF(40kHz)


0.47μF(80kHz)



まず、どのクロス周波数でも、7kHz以下と15kHz以上はバッサリ切れているのが分かります。
15kHz以上の上限値は、測定系の問題。
7kHz以下は、ツイーターのホーンロードが掛からない帯域だと思います。

特に、この下限域は重要で、クロスが低すぎるとツイーターを破損(大振幅・過電流)する可能性が高くなります。コンテストや試聴会のように超大音量で鳴らす場合は特に注意が必要です。

とりあえず、コンデンサ容量はメーカー指定の2.7μF以下の値にするのが安全でしょう。

そうなると、ウーハー側は7kHz以上の帯域までフラットとする必要が出てきました。ツイーター側は耐入力の問題があるので、ウーハーよりシビアなクロス周波数設定になりますね…

次回は、ウーハー側のネットワーク調整です。

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