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ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路調整 〜その3〜

前回の日記の続きで、ALPINE DLS-108Xのネットワーク回路を煮詰めます。

今回は、ウーハーのコイルを変化させて特性を見てみます。

今回使ったのは、
0.5mH   (1.2kHz)  <Jantzen製>
0.25mH   (2.5kHz)  <Jantzen製>
0.13mH  (5kHz) <Jantzen製>
の3種類です。

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今回も()内の表記は、4Ωでのクロス周波数です。
ただ、ウーハーはインピーダンス上昇など厄介なファクターがあるので、理論通り動作するかは分かりません。 インピーダンス補正回路などもあるようですが、とりあえず今回は素直な回路で挑みます。

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私は今回が2way初挑戦なので、コイルの銘柄とか分からないのですが、
Jantzen製のは見栄えもよく、しかも1個 数百円と安価だったので採用しました。
(本当は、0.07mHも用意したのですが、紛失… ::orz::)




では、測定結果です。
今回も、軸上20cmの特性です。

スルー
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0.13mH  (5kHz)
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0.25mH  (2.5kHz)
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0.5mH  (1.2kHz)
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グラフだけ見ると、どれが良いか迷う所があります。
0.5mHであれば、5kHz〜15kHzの高域共振を完全に押さえ込めていますが、全体が右肩下がりなので、ツイーターと上手くクロスできるか難しいところです。
0.13mHは、若干高域共振があるものの、300Hz〜13kHz付近まで10dB以内に収まっているのは好印象です。


そこで、ツイーターをつなげて、聴感でテストしてみました。

0.5mH (1.2kHz) では中高域が切れすぎてしまい、ツイーター側を6.8μFにしても上手くつながりません。その結果、中高域が下がってしまい、各楽器が奥まって鳴っている感じになってしまいました。(まあ、理論どおりです)

そこで、0.13mH (5kHz) にすると、中高域の鮮やかさが戻ってきました。0.13mHであれば高域共振の嫌な響きもカットできているようです。

f特と聴感の両方から判断して、今回は0.13mHに落ち着きました。
もう少し煮詰めるのなら、12dB/octの回路などを試してみたいですが、まだまだ箱のチューニングも残しているのでこの辺でストップとします。


次回は、「ウーハー+0.13mH」に合うよう、
ツイーター側のコンデンサ容量を探します。

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