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センタースピーカー製作 その3 (FOSTEX FW168HR)

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箱が完成したので、今度はネットワークの調整です。

まずは、双方のカタログ特性を見てみます。
ウーハー側の高域の伸びが良いので、高めのクロスで良さそうです。

<ツイーター FT7RP>


<ウーハー FW168HR>



とりあえず、暫定的に10kHzのクロスとしました。
推奨表どおり、0.13mH(ウーハー側)、2.2μF(ツイーター側)とします。



実際に聴いてみると、異常なまでのハイ上がり。
どうやら、中高域の楽器がウーハーとツイーターの両方から出ているようです。



そこで、マイクとフリーソフト「MySpeaker」を使って測定です。
(ここで、ツイーターのネットワークを2.2μFから1.0μFへ。)


FW168HR+0.13mH (軸上15cm)



FT7RP+1.0μF (軸上15cm)



両方とも、ネットワーク一発なので
殆ど切れていませんねw


特に、FW168HRの 2kHz付近のピークが厄介です。
このピークのせいで500〜1kHzの中域が痩せて聴こえてしまいます。


そこで、0.13mH→0.25mHへ。

0.13mH



0.25mH



目的の2kHz付近は余り変化がありませんが、
10kHz付近のピークが減っています。

とりあえず、この辺でOKとしましょう。

ちなみに、総合特性はこんな感じ。

総合特性 (FW168HR+0.25mH、 FT7RP+1.0μF)




今回は、アッテネーターが無かったりと色々不完全な状態なのですが、
この程度であれば、AVアンプの補正に任せて大丈夫でしょう。

(フルレンジ派の人間なので、この辺で根性が尽きているw)



<試聴記>
before



after



SP本体の出来が不完全な状態ながら、圧倒的なパフォーマンスでした。

今まで、センターSPの性能が悪く、
少々音を大きめにしないと台詞や歌詞が聞き取りにくいこともありましたが、

今回作ったものは、微小信号を描く能力が高いため、
そのような音量に関する問題は無くなりました。

もちろん、台詞の表現力も圧巻で、
声優さんの演技力の高さに驚く場面が何度もありました。
(所詮、アニメしか観ない環境ですがw)

さらに、嬉しい誤算だったのが、
他SPの存在感まで高まったように聴こえたことです。

空間を構成する他のSPの鳴りっぷりが向上したように聴こえ、
5本全体で空間音場を構成できるようになりました。



まだまだ煮詰めが必要なセンタースピーカーなので、
これからもネットワークの調整などに励んでいきたいと思います!

<センタースピーカー製作 終>

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