サブウーハーの製作が始まったので、こちらにメモを残しておこうと思います。
はじまりは、「TAD 2201にあうサブウーハーを作ってほしい」という依頼でした。
TAD 2201(正式名称「TSM-2201-LR」)は、TADが2010年に発売した小型スピーカーです。20cm口径ウーハーを搭載した2wayで、密閉型のエンクロージュアが組み合わされています。
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公開されている周波数特性を見ると、-10dBで50Hzという特性です。
実際に聞いてみると、その数字以上に引き締まった低域であると感じました。
オーナーの拘りによって交換された内部配線の効果もあってか、中高域は、エネルギー感と音場の広がりが素晴らしく、
もし低域にしっかりとした厚みと伸びを付与させることができたら、さぞかし素晴らしい音になるだろうという興味が湧くスピーカーでした。
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このTAD 2201と、オーディフィル「SW-1」は、
横幅が26cmと偶然にも一致しています。
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SW-1
今回は、設置スペースの制約から、
SW-1の上にTAD2201を載せることを想定します。
しかし、SW-1の上にそのままTAD2201を載せると高さが若干高い…
ということで、カスタムすることにしました。
具体的には、高さが595mmあるSW-1を、
高さ400mmまで小さくします。
単純に高さを減らしただけですと、
箱全体の容量が小さくなってしまい、バスレフ動作に影響が出かねません。
そこで、奥行を伸ばして内容量を確保します。
ちょうど、こちらの絵で描いたような感じですね。
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「SW-1」(イラスト右側)の内容量が24L程度です。
高さを595mmから400mmに小さくする代わりに、
奥行を195mmから298mmに拡張して、容量24Lをキープします。(イラスト中央)
補強やバスレフダクトの位置は、もう少し考えるとして、
大まかな設計はこれで問題ないでしょう。
幸いにも、箱が極端な扁平型になることもなく、
むしろSW-1より立方体に近づいたことで、バスレフダクトの効率が上がることも期待できます。
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ただ、気になるのは、TAD 2201とのマッチング。
密閉型スピーカーである本機の低音と合わせるには、
もう少し低音を引き締めていきたいものです。
そこで、あえて奥行寸法を調整しない
容量16Lタイプも作ってみることにしました。
(イラスト左側が16Lタイプ)
バスレフ箱の容量を小さくすると、
バスレフダクトの動作は、総じてタイトな方向になります。
低音は、深くゆったりと伸びるというより、
中低音と連動したような鳴り方になっていく印象があり、
オーナーがよく聴くロック音楽にもマッチするものと考えました。
-------------------
以上が、今回のサブウーハー製作です。
あとは、作って試聴するだけ…
と思ったのですが、ちょっと物足りません。
単に箱の容量を小さくして終わり、では、
あまり進歩がないなぁ~と思ってしまったのです。
SW-1を圧倒的に凌駕する、
軽くてハイスピードな低音を出せるサブウーハーを、
完全な新規製作として作ってみたくなりました。
その話は、また次回。
はじまりは、「TAD 2201にあうサブウーハーを作ってほしい」という依頼でした。
TAD 2201(正式名称「TSM-2201-LR」)は、TADが2010年に発売した小型スピーカーです。20cm口径ウーハーを搭載した2wayで、密閉型のエンクロージュアが組み合わされています。
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公開されている周波数特性を見ると、-10dBで50Hzという特性です。
実際に聞いてみると、その数字以上に引き締まった低域であると感じました。
オーナーの拘りによって交換された内部配線の効果もあってか、中高域は、エネルギー感と音場の広がりが素晴らしく、
もし低域にしっかりとした厚みと伸びを付与させることができたら、さぞかし素晴らしい音になるだろうという興味が湧くスピーカーでした。
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このTAD 2201と、オーディフィル「SW-1」は、
横幅が26cmと偶然にも一致しています。
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SW-1
今回は、設置スペースの制約から、
SW-1の上にTAD2201を載せることを想定します。
しかし、SW-1の上にそのままTAD2201を載せると高さが若干高い…
ということで、カスタムすることにしました。
具体的には、高さが595mmあるSW-1を、
高さ400mmまで小さくします。
単純に高さを減らしただけですと、
箱全体の容量が小さくなってしまい、バスレフ動作に影響が出かねません。
そこで、奥行を伸ばして内容量を確保します。
ちょうど、こちらの絵で描いたような感じですね。
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「SW-1」(イラスト右側)の内容量が24L程度です。
高さを595mmから400mmに小さくする代わりに、
奥行を195mmから298mmに拡張して、容量24Lをキープします。(イラスト中央)
補強やバスレフダクトの位置は、もう少し考えるとして、
大まかな設計はこれで問題ないでしょう。
幸いにも、箱が極端な扁平型になることもなく、
むしろSW-1より立方体に近づいたことで、バスレフダクトの効率が上がることも期待できます。
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ただ、気になるのは、TAD 2201とのマッチング。
密閉型スピーカーである本機の低音と合わせるには、
もう少し低音を引き締めていきたいものです。
そこで、あえて奥行寸法を調整しない
容量16Lタイプも作ってみることにしました。
(イラスト左側が16Lタイプ)
バスレフ箱の容量を小さくすると、
バスレフダクトの動作は、総じてタイトな方向になります。
低音は、深くゆったりと伸びるというより、
中低音と連動したような鳴り方になっていく印象があり、
オーナーがよく聴くロック音楽にもマッチするものと考えました。
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以上が、今回のサブウーハー製作です。
あとは、作って試聴するだけ…
と思ったのですが、ちょっと物足りません。
単に箱の容量を小さくして終わり、では、
あまり進歩がないなぁ~と思ってしまったのです。
SW-1を圧倒的に凌駕する、
軽くてハイスピードな低音を出せるサブウーハーを、
完全な新規製作として作ってみたくなりました。
その話は、また次回。