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W-tone のユニット変更 (ALPINE DLS-108X を Fostex FE103M へ)

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昨年のミューズの方舟のコンテストで発表した「W-tone」のユニットを交換しました。
コンテスト時には、レギュレーションの関係で「ALPINE DLS-108X」を装着していましたが、それをFostex FE103Mに変更しました。

これが、ALPINE DLS-108X


右だけFostex FE103M


W-toneの構造はこんな感じで、共鳴管長は2.4mです。詳細は2010年の9月〜11月頃の日記にあります。




では、測定結果を。
なお、ALPINEの時は内部に吸音材を充填していますが、Fostexの時は吸音材ゼロで測定しています。また、ALPINE DLS-108XはツイーターをATT付きで動作させています。

<ユニット直前>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



<管開口部>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



<軸上1m>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



やはり、FOSTEX FE103Mは聴感・測定共にハイ上がり気味です。中音域の音圧レベルと比較して100Hz付近が-10dB程度違うのが分かります。Qtsが小ささが効いているのでしょう。

あと、ユニットが閉管端から30cmに位置しているので、管開口部特性は反射波(280Hzぐらい)
影響を受けてディップが出来ています。ALPINE DLS-108Xでは量感過多を補正する役割をもっていたのですが、FOSTEXでは量感不足に拍車をかけてしまい貧血気味な表情になってしまいました。

聴感上では、ALPINEは低歪みで高品位な感じがある一方で、ホーンツイーターとのバランスが悪い・エンクロージュアとのマッチングが悪い(量感過多)といった印象です。
ツイーターをドーム型に変更したり、バスレフ型のエンクロージュアに入れることで、真価を発揮してくれそうです。

一方で、Fostex FE103Mも箱とのマッチングが最適とは言えなさそうです。管断面積が大きい(振動板面積の3〜5倍程度)ので深刻な量感不足ではありませんが、やや制動が甘いのが気になります。
やはりバックロードホーンに入れてあげたいユニットではありますね。

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