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[S-072]サブウーハー試作1号機

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心地よい秋晴れが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、サブウーハー試作の話を書こうと思います。



サブウーハーの試作を始めたのは、ちょうど1年前の秋。

小型スピーカーの下を補強するものが欲しいな~という漠然とした思いから、製作がスタートしました。


手持ちのスピーカーは、どれも6~10cm口径。
それらと低音のスピード感を合わせるために、サブウーハーとしては少し小さめの「16cm口径」として試作を始めました。

  

初期の試作なので、コンパネを使ってサッと作ります。
内部補強も、適当に入れてみました。

  

吸音材は、箱の中央付近に多めに入れ、
上下方向の定在波を防ぎます。






そして完成!

期待を胸に聴いてみたのですが、、、う~ん、今一つ。

ユニットは、フルレンジをベースに小改造を加えたのですが、その程度では「深く沈み込む低音」には至りませんでした。
低音の質としては悪くないのですが、期待していた「パワーのある低音が俊敏に出てくる」とは違う感じです。

あと、エンクロージャーも全くの強度不足。
多少の補強では、低音の音圧に負けてしまうことを学びました。




<余談>
実はこのユニット、FE166Enの改造版です。
振動板のセンターキャップを切り取り、【墨汁】を塗装してみました。


(塗装前)

墨汁塗装をしたFE166Enの中高音は非常にマイルド。
FEの弱点でもあるカリカリした表情は抑えられ、懐かしい質感のフルレンジを聴いている気分になります。

おそらく、ESコーンを構成するパルプ由来の補強成分が、墨汁(の水分)により一度崩され、内部損失が多いことを特徴とする「ノンプレスコーン」に近い素材に変化したのかもしれません。

ちょっと古典的でノスタルジックな音と、現代的な精密さを両立させたい時には、ちょうどよい手法になるかもしれません。




試作1号機ということで、だいぶ遊び要素のある内容になってしまいました。
失敗して当然、という声も聞こえてきそうです(笑)

しかし、普通のウーハーを使った作例に戻るのも面白くありません。
試作2号機では、「構造剛性」に注目した手法をトライしてみました。

次回の日記をお楽しみに!







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