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Channel: オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)
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木材あれこれ

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オーディオに使われる木材を中心に、
いろいろ調べてみました。

値段は、高田製材所のものです。基本的に時価で、木の状態、希望するサイズ、仕上げ精度、無垢or集成材でも大きく異なります。
(ケヤキは、10万円〜250万円/m3)
http://mokuzaikan.com/index.shtml


サテンカモシア:
アカテツ科。西アフリカ原産。
「突き板」として、FOSTEXのGシリーズや、フランコセレブリンの「Ktema」に使われる。
関係ないが、シカモアはカエデ科の全く違う木材。

ウォルナット (ブラック・ウォルナット): 30万円/m3
クルミ科 Juglans 属。
フランコセレブリンのAccodoに採用。

ヒッコリー:20万円/m3
クルミ科カリア属。
アコースティック・リヴァイブ RHB-20 など。

タモ: 20万円/m3
モクセイ科トネリコ属。
北米産のホワイトアッシュを含んで呼ぶことも。
最近では和太鼓にも使われる。

イペ: 40万円/m3
ノウゼンカズラ科 Tabebuia 属。アマゾン川周辺に生息。
foQ AR-34 に採用。

ウリン: 30万円/m3
クスノキ科属。インドネシアなどに生息。
イペと同じく、耐久性の高さからウッドデッキの最高級材。

ゴム(ラバーウッド):
トウダイグサ科。
東南アジアで天然ゴム採取用として植樹される。


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メープル: 30万/m3
カエデ科カエデ属。
産地はアメリカ東部、西海岸地域、カナダなど。レッドメープル、シルバーメープルとも呼ばれる。
総称してソフトメープルと呼ぶ。

楓(イタヤカエデ): 15万円/m3
カエデ科カエデ属。
日本国内に生息。紅葉狩りで有名な「イロハモミジ」もこれ。
SONY SS-AR1(バッフル)、GTサウンドなどが採用。

ハードメープル(サトウカエデ); 30万円/m3
カエデ科カエデ属。
主にカナダ原産。樹液からメープルシロップやメープルシュガーをとる。
日本の楓と比べるとかなり大きい。
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ケヤキ; 90万円/m3
ニレ科ケヤキ属。
大黒柱や、和太鼓に用いられる。

ヒノキ(檜、桧): 30万円/m3
ヒノキ科ヒノキ属。

サイプレス(豪州ヒノキ、オーストラリアひのき):
ヒノキ科カリトリス亜科。
日本の檜(密度0.4〜0.45)とは異なり、密度が0.7程度ある。
害虫に強く、ウッドデッキ材として用いられる。

杉: 20万円/m3
スギ科スギ属もしくはヒノキ科スギ属。
英語では Japanese Cedar だが、「Cedar(ヒマラヤスギ)」とは異なる。

シダー:
本来は、マツ科ヒマラヤスギ属 (Cedrus) を意味する。
しかし、それに類似した特色をもつ様々な木材を広く表す言葉として使われる。

ベイスギ(ウェスタンレッドシダー):30万円/m3
ヒノキ科クロベ属。
アコースティックギターの材料。
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オクメ(ガブーンマホガニー): 20万円/m3
カンラン科 Aucoumea 属。マホガニーの代用として注目。
ソナスファベールの新型スピーカーに採用。

マホガニー: 40万円/m3
センダン科。
ホンジュラス産の「ホンジュラスマホガニー」が最高級とされるが現在では伐採禁止。今ではアフリカや東南アジアなどで植栽される。
キソアコースティック「HB-1」などに採用。
(なお、「フィリピンマホガニー」は「ラワン」、「ソロモンマホガニー」は「マトア」のことであり、マホガニーとは異なるので注意が必要。)
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黒檀(エボニー): 400万円/m3
カキノキ科カキノキ属。成育は遅く、原産地は東南アジア(インド南部からスリランカなど)。なお、果実は食用になる。
縞杢を有したものを縞黒檀(マッカーサーエボニー)という。

アフリカ黒檀:
マメ科(Leguminosae )、Dalbergia属。
クラリネットなどの楽器に。山本音響工芸が製品化。

カリン(インド紫檀)(グラナディア): 80万円/m3
マメ科 Pterocarpus 属。

ブビンガ; 50万円/m3
マメ科 Guibourtia 属。
アフリカ原産。
「ダイナミックオーディオ5555」のオリジナルラックの支柱に採用。
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楢(ナラ、オーク): 30万円/m3
ブナ科コナラ亜科コナラ属コナラ亜属。
カブトムシが寄り付く「クヌギ」も楢の一種。
パイオニアの「ピュアモルト」シリーズに採用。

ブナ(アメリカンビーチ): 20万円/m3
ブナ科ブナ属。日本のブナと似ている。

ヨーロピアンビーチ; 15万円/m3
ブナ科。やや白っぽい。

ブナ合板:
B&Wや、FOSTEX(G2000)などに採用。
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バーチ(白樺、樺、カバ桜、サクラ): 20万/m3
カバノキ科シラカンバ属。
産地によって、「ロシアンバーチ」「フィンランドバーチ」などと呼ばれる。
TAD R1や、TANNOY製品などに採用。

アサダザクラ(アサダ):30万円/m3
カバノキ科アサダ属。山地は日本。
白樺(バーチ)とは異なり、姿は地味で山に普通に生えている感じの木。
山本音響工芸、オーディオテクニカが製品化。

チェリー: 30万円/m3
バラ科サクラ属。食用の「さくらんぼ」もこれ。
(お花見で有名な、「ソメイヨシノ」もバラ科サクラ属。)
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パイン:
50種類以上あるマツ科の総称。

スプルース: 30万円/m3
マツ科トウヒ属。「エゾマツ」も、このトウヒ属に含まれる。
外観はクリスマスツリーで有名な「モミ(マツ科モミ属)」に近い。

米松(ベイマツ): 30万円/m3
マツ科 Pseudotsuga (トガサワラ属)属。
アルテックやWEなどの箱に使われた?

赤松(アカマツ): 30万円/m3
マツ科マツ属。産地は日本など。
(庭園・盆栽に使うイメージの「松」は、同じマツ属の「黒松」)

ラジアタパイン:
マツ科マツ属。材木用途として世界中で植林。

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----------合板によく使われる材料--------------
ラワン; 15万円/m3
フタバガキ科ショレア属。
東南アジア産だが、資源枯渇のため輸入量は減少傾向。

ラワン合板:
ラワン材の枯渇のため、現在は南洋系の広葉樹材を使用する合板をラワン合板と称している。

針葉樹合板;
カラマツ、米マツ、米ツガなどによる合板。森林としての再生速度が早く、建築合板として注目。

シナ: 20万円/m3
シナノキ科シナノキ属。
北海道などに多く存在。鉛筆やマッチの材料としても使われる柔らかい材料。

シナ合板:
ラワン合板の表面に、シナを貼ったもの。
中身も全てシナで出来ている合板は「シナ共芯合板」という。

アピトン:
フタバガキ科ディプトロカルパス属。
樹高50〜60メートル、直径1〜2メートルに達する。東南アジア原産木材の中では、メランチの次に多く輸入される。
PioneerのEXCLUSIVE model2401twinや、S-955シリーズに採用。

シナアピトン合板:
シナとアピトンの合板。

楠(クスノキ):
クスノキ科ニッケイ属。
食用のアボガドとは近縁の種。
日本にも多く生息し、神社の御神木として親しまれることも。

ユーカリ:
フトモモ科ユーカリ属。主にオーストラリアに生息。
なお、「コアラ」が食べるユーカリの種類は限られており、数百種以上あるユーカリのうち数十種の葉しか食べない。

楠/ユーカリ合板:
FOSTEXの市販スピーカーのみに採用。オリジナルの合板なのか?

OSBボード:
Oriented Strand Board(配向性ストランドボード)の略で、接着前に木片の向きをそろえることで一定方向への強度を高めたもの。
安価なアスペン(ホワイトポプラ)、アカ松などの木材を用い、接着剤はイソシアネート系。

MDF:
木材チップを蒸煮・解繊したものに接着剤となる合成樹脂を加え板状に熱圧成型したもの。
主な樹種は、ラワン、ラジアタパイン(マツの一種)、カラマツ、スギなど。 接着剤にはユリア系接着剤、メラミンユリア、イソシアネート系等。






こうして整理してみると、
「アフリカ黒檀」と「黒檀」が別物だったり、
「アサダザクラ」「カバ桜」は、樺であって、いわゆる桜ではなかったり、
なかなか面白いことが分かりますね。

---追記-----
イペとウリンは、ジグソー(小型電動ノコギリ)でカットするのは非常に困難だった経験があります。粘り気が非常に強くて、摩擦熱だけが刃に溜まる感じです。
あと、黒檀系は総じて加工が難しそうですが、カリンは問題なくジグソーでカットできました。

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