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オーディオラック作製 その3 (最終回)

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作製したオーディオラックのレビューなどを書きます。



そもそも、ラック本体の音質評価というのは難しいのですが、
感じたままにテキトウに書いていきますw


音質で明らかなのは、音像の濃さ。
楽器や歌手の存在感がリアルで、「そこにある」という感覚が明確です。

使っているのは入門機(特にプレーヤー)ですが、それを感じさせないピラミッドバランスで音楽を豊かに聴かせてくれます。

ピラミッドバランスというと、低域の量感過多となることもありますが、
実際は低域の陰影が豊かなので、むしろ低域は締まる傾向です。
ピアノの左手や、女性ボーカルなど、なかなかの好印象でした。

なお、機材付属のゴム足では、このラックの良さが出にくいので、
木材や金属などの硬いもので、機械を支持してやるとGOODです。




しかし、欠点もあります。


まず、「素材」の問題。

使用したのは、いわゆる「コンパネ」という安価な合板でして、
そのモワモワした響きが感じられます。

各種無垢材のような優秀な木材を使うのがベストですが、
おそらく、材料費だけで5万円以上はかかるはずです。(多分15万円は超えないはず)

今回は、応急処置として「foQ」で対策しました。




写真のように、棚板の端に近い部分にfoQを設置します。
適当な錘(スパイク受けなど)で、圧力を加えてやると静振効果が増すようです。




もう一つの問題は「構造」です。

極めて頑強な作りとしては成功したのですが、次の三点が問題となりました。
?6本足は多すぎる
?デザイン的に、支柱の存在感が目立たない
?奥行50cmは大きすぎた


?「6本足は多すぎる」

もし足が全て同じ長さで、完全な平面を支持するなら、足は何本でもOKです。
足が多いほうが、ラックの剛性は高まるはずです。

しかし、現実には工作誤差(カット誤差、板の反り)などがあり、
支柱を6本立てたものの、実際に機能しているのは3〜4本程度のようです。

応急処置としては、短めの足に出来た隙間に紙を挟みこむのが有効でしょう。

ラックの剛性を確保するために、「6本足」とすべきか、
それとも「4本足+金属金具」とするかは、悩みどころですね。



?「デザイン的に、支柱の存在感が目立たない」

製作中は、この太くて禍々しい足の存在感があったのですが…



いざ完成すると、普通の「厚板ラック」になっていしましました。



これを是とするか否とするかは感性の問題ですが、
私個人としては、もう少し個性的な外観が欲しかったものです。

そこで、こんな組み方はどうでしょう?
<改良した設計>





24mm厚を3枚重ね…というのは同じですが、
このデザインなら、完成後も「足」が露出します。

<今回の設計><上>
<改良した設計><下>




さらに、
・天板面積が若干小さくなる→不要振動の蓄積を減らす
・支柱が上下を貫く形になる→振動がスムーズに下へ抜けていく
といったメリットもありますね。

<改良した設計>





?「奥行50cmは大きすぎた」

単純に大きすぎたなぁ〜と感じています。
デノンのPMA-2000?が余裕でスッポリ入ったのは良いのですが、あと5cm短くても大丈夫そうです。




まあ、こんなラック作りでしたが、
なかなか面白い経験ができたなぁ〜と思っています。

<オーディオラック作製 完>

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