皆さん、こんにちは。
だいぶ暖かくなってきて、何をするにも快適な頃になりましたね!
さて、今日はオーディフィルのスピーカーの特徴について、
ちょっとお話しをしようと思います。
オーディフィルといえば、「桧」ですが、
その外観上の特徴として「45°カット」があります。
(写真は、オーディフィル「PR-83Sol」)
「45°カット」とは、フロントバッフルの両端、上下を、
45°で切り落としている形状のことですね。
この形状は、他のスピーカーでも多く採用されているものですが、
これには、しっかりとした理由があるのです。
そこで見て頂きたいのが、このグラフ。
「スピーカー&エンクロージュア百科」に掲載されている図を転載(一部加筆)したものですが、
45°カットをすると、明らかに特性が向上するのが分かります。
こういうデータは、「ユニットの指向性」「カットの寸法」「周囲の反射音」など、様々なファクターで変化してしまうので、鵜吞みにするのも良くないのですが、
少なくとも、一つの好ましい例であるのは間違いないと考えています。
これをトライした当初は、「手鋸」でゴリゴリ削っていたので、
あまり工作精度も高くありませんでした。
「S-044」(2014~2015年頃)
これでも、明らかに改善効果を感じることができ、
特にフルレンジで気になっていた「高域のキツさ」を和らげる効果は大きなものがありました。
未塗装の自作スピーカーであれば、完成後でもトライできる改善方法なので、
ぜひとも実験してみて頂きたいですね。
手鋸だと、汗だくになりますが、その甲斐はあると思いますよ!
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キューブ型のオーディフィル「PR-10」。 どことなく「S-044」の面影があるような?
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今回は、技術の一つとして「45°カット」を紹介しましたが、
もちろん『「45°カット」を行っていないスピーカーが悪い』というつもりは一切ありません。
スピーカーの形状は、音を決める多様な要素の「ほんの一つ」に過ぎません。
スピーカー設計では、無数にある各要素の良い点・悪い点を考慮したうえで、それぞれ取捨選択をしているのだと思います。
例えば、「45°カット」は、必ず加工の手間が増えます。
その手間の部分(コスト増)を避け、別のパーツのクオリティアップに回す・・・というのも一つの選択でしょう。
こんな風に、スピーカーの資料を見て各設計者の意図を考えてみると、(それが当たっていようが、いまいが)なかなか楽しめると思いますよ!
今後も、機会があればスピーカーの技術ポイントを紹介していこうと思います♪
だいぶ暖かくなってきて、何をするにも快適な頃になりましたね!
さて、今日はオーディフィルのスピーカーの特徴について、
ちょっとお話しをしようと思います。
オーディフィルといえば、「桧」ですが、
その外観上の特徴として「45°カット」があります。
(写真は、オーディフィル「PR-83Sol」)
「45°カット」とは、フロントバッフルの両端、上下を、
45°で切り落としている形状のことですね。
この形状は、他のスピーカーでも多く採用されているものですが、
これには、しっかりとした理由があるのです。
そこで見て頂きたいのが、このグラフ。
「スピーカー&エンクロージュア百科」に掲載されている図を転載(一部加筆)したものですが、
45°カットをすると、明らかに特性が向上するのが分かります。
こういうデータは、「ユニットの指向性」「カットの寸法」「周囲の反射音」など、様々なファクターで変化してしまうので、鵜吞みにするのも良くないのですが、
少なくとも、一つの好ましい例であるのは間違いないと考えています。
これをトライした当初は、「手鋸」でゴリゴリ削っていたので、
あまり工作精度も高くありませんでした。
「S-044」(2014~2015年頃)
これでも、明らかに改善効果を感じることができ、
特にフルレンジで気になっていた「高域のキツさ」を和らげる効果は大きなものがありました。
未塗装の自作スピーカーであれば、完成後でもトライできる改善方法なので、
ぜひとも実験してみて頂きたいですね。
手鋸だと、汗だくになりますが、その甲斐はあると思いますよ!
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キューブ型のオーディフィル「PR-10」。 どことなく「S-044」の面影があるような?
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今回は、技術の一つとして「45°カット」を紹介しましたが、
もちろん『「45°カット」を行っていないスピーカーが悪い』というつもりは一切ありません。
スピーカーの形状は、音を決める多様な要素の「ほんの一つ」に過ぎません。
スピーカー設計では、無数にある各要素の良い点・悪い点を考慮したうえで、それぞれ取捨選択をしているのだと思います。
例えば、「45°カット」は、必ず加工の手間が増えます。
その手間の部分(コスト増)を避け、別のパーツのクオリティアップに回す・・・というのも一つの選択でしょう。
こんな風に、スピーカーの資料を見て各設計者の意図を考えてみると、(それが当たっていようが、いまいが)なかなか楽しめると思いますよ!
今後も、機会があればスピーカーの技術ポイントを紹介していこうと思います♪