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「PR-83Sol」の構造

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いよいよ、試聴会が来週に近づいてきました。試聴会のメインとなる「PR-83Sol」についてのお話を書こうと思います。

と、その前に、
「PR-10」の紹介を簡単にしようと思います。


「PR-10」は、「PR-83Sol」の弟モデルに位置します。
無垢桧材のエンクロージュアなど、Premiumシリーズとしてのコンセプトは同様です。



寸法は、約(幅)15cm×(高)15cm×(奥)20cm。デスクトップに丁度良いサイズでしょうか。
試聴会には、写真の試作機を持参しますので、聴いた感想を教えてもらえると嬉しいです。

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今度の試聴会でのメインとなるのが「PR-83Sol」です。



構造としては、一般的な「バスレフ型」。
ヘルムホルツ共鳴を利用し、ダクトから低音を鳴らす方式です。

スピーカーの世界には、他にも様々な方式の低音増強方法がありますが、
今回の『「PR-83Sol」のコンセプト』だと、オーソドックスな「バスレフ型」に理があったと考えています。
(もちろん、別のエンクロージュア方式も、同様以上に素晴らしいものですよ!結局は、「どういうコンセプトを描くか」次第だと思うのです。)



小型のブックシェルフである「PR-83Sol」は、
その本体サイズゆえに音響管方式(共鳴管やバックロードホーン)を組み込むのは困難です。

オーディフィルには、BX-200など共鳴管を搭載するモデルもあり、その利点は大いに認識しているのですが、
やはり音響管方式だと、トールボーイ型のサイズになってしまうのは否めません。



また、「PR-83Sol」は、
スピーカーユニット「Fostex FE83-Sol」の素性の良さにもフォーカスしたモデルです。

公称口径8.0cm、磁石のサイズは直径6.5cmという小さなユニットで、
その素直な響き、豊かな表現力を大切にしたいと考えています。

超低音を取り出すために、ユニットへのロード(負荷)を高めるより、
ユニットが気持ちよく動ける、適度な負荷を探すことにしました。



一番の特徴としては、ユニット振動板面積より大きなダクト断面積でしょうか。
試作段階では、一般的なダクト面積(振動板の20~50%ほど)をテストしていましたが、
「FE83-Sol」から豊かな鳴りっぷりを引き出すために、あえてセオリー外しを行っています。

ダクト断面積が増えることは、エンクロージュア内部の付帯音も出やすくなるのが欠点です。そこで、「PR-83Sol」では共鳴管型スピーカーと同様のチューニングを行い、上手く音をまとめることができました。


結果として、「FE83Sol」は低音下限こそ70Hz程度とそれなりですが、
聴いていて心地よい、弾むような低音を獲得することができました。


周波数特性と、インピーダンスはこんな感じです。(双方とも、簡易測定です)





明日は、チューニングのことを書こうと思います。
それではお楽しみに!

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試聴会情報 「オーディフィル 第3回試聴会」
1/28(土)神奈川県 藤沢商工会館ミナパーク 5F 507会議室 16:00~
<詳細はこちら>
皆様のご来場をお待ちしています。
最新情報はTwitter(@audifill)をご覧ください!
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