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Channel: オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)
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[コンテスト編 4 ] ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト 2011

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スピーカーコンテストは、競争の場所であるのは確かなのですが、
こういうイベントは、ある種の「お祭り」なんだと思いますし、そうであって欲しいものです。

今回紹介する2機種は、「お祭り」を最高に盛り上げてくれました!


まずは、白須さんの「BH エイリアン」。



外見にも表れているように、「除電」「イオン化」「墨汁」「ステンメッシュ」「サンダーロン・フェルト」「ステンレス・ウール」「低音の浄化」「ラジウム微量放射線」「金属触媒」・・・と、創意工夫のオンパレードです。もはや、原型がスワンだということは記憶の片隅ですw

特に、静電気を除去する「除電」は参考になるところが多く、
「JYODEN入門」に分かりやすく解説してあります。



音は、意外にも(失礼!)非常に真っ当なものでした。
HiFiで、ダイナミックで、ワイドレンジ。混濁が極めて少なく、切れ込みが見事。音場の形成にも優れ、会場全体に音が広がっていました。そんなことから、見事に「音質賞」を受賞されました!

アイディア票にも多くの票が集まるなど、氏の研究成果に対する関心は非常に大きかったと思います。
今後も、型に囚われない実験を期待しています!

白須さんのブログ「白須のブログ」



お次は、鈴木さんの「複合型コンビネーション・ホーン」



こういう構造は、BHをやる人なら一度は夢見たことはあると思うのですが、
それを実現させる情熱と技術に、感動です!!

設計の詳細は、ホームページ「魅力ある真空管アンプ・ラジオ」を見て頂きたいです。
曲線を多用したルックスは、現代的な「クリスタル・ビーム」と票を競い、得票数25票(二位)を獲得しました。




ルックスのみならず、音質も唯一無二のものでした。アルテックの大型スピーカーを連想させる、見事な低音なのです。

小型の箱からHiFiな重低音を引き出す方法はいくらでもありますが、このスピーカーは違うのです。現代的なスピーカーが奏でる低音ではなく、大容量キャビネットから放たれる味わい深さを感じるものでした。

2mm厚の航空ベニヤで作った箱は、共振を押さえ込むことなく、開放的な鳴りを伴う心地よいサウンドです。私が常々感じている「厚い板厚の弊害」に強く共感するところがあり、音質票を入れさせて頂きました。

今回のユニットDLS-108Xは、(理論に忠実な)バックロードホーンには不向きです。そこで、大型のネットワークで低音を押さえ込んでいました。


ネットワークも効果的に動作していたようで、低音はスムーズ、かつ中高域に弊害を感じることはありませんでした。

「複合型コンビネーション・ホーン」は、後日FE103Enに交換したところ劇的に音質が向上したとか。様々な口径での製作も検討中とのことで、今後の研究にも期待したいですね。

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