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バックロードバスレフ2作目の設計

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前作、S-043では、ホーンを延長したり、ダクトを調整することでバックロードバスレフの要点を確認することができました。
ユニットは、ScanSpeakの9cmフルレンジを使っており、70Hz程度の低音まで再生することができました。





ただ、コンテストに出品する以上、もっと下の帯域(50Hz前後)まで伸ばしたいものです。
そこで、試作2号機としてS-044の設計を試みました。

S-044のコンセプトとしては、次の2点です。
①ホーンの伸張
②ホーン広がり率の縮小

①は、ホーンを単純に伸ばす、ということです。
S-043ではホーンを0.8mから1.2mへ伸ばすことで、低域の増強を確認できました。今回のS-044では、1.4mのホーン長とすることで、計算上の共鳴周波数を60Hzまで下げることとしました。

②は、ホーンの広がり率を小さくしました。
S-043と、S-044のホーンの広がり方を比較すると、下記のグラフのようになります。



バックロードホーンでは、ホーンの広がりを小さくすることで、低音下限を下げることが可能です。例えホーン長が1.8m程度でも、ホーンの広がり率を小さくすることで40Hz前後の再生が可能だった作例もあります。(その代り、低音量感は大きく低下します。)
詳細は、2010年9月8日の日記参照。FE83E用 試作5号機「サイフォン」 の試聴・測定


そういったバックロードホーンの基本原理から、S-044は生まれました。








(クリックで拡大)










次回は、測定編です。

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