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Channel: オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)
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<S-037> ブックシェルフ型SP製作 (測定・試聴編)

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S-037の測定・試聴編です。

まずは、外見から。





ウーハーの白リングが綺麗です。
鉄板フレームのユニットですが、ルックスも上々です。

ちなみに、ラジカセの状態では全て隠れていました。


と思ったら、ちゃんと白リングがデザイン上のアクセントになっていますね。
夢中になってユニットだけ取り外した私は、完全に見落としていましたw


注目は、ダクト部分です。


空気の流れを考慮して作った切り欠きが、
デザイン上のポイントになっています。

サイズは、35cm(H)×18cm(W)×24cm(D)と、
やや大きめのブックシェルフ型といったことでしょうか。

ユニット口径は10cmだろうと勝手に思っていたのですが、
実はコイツ13cmぐらいありますねw


周波数特性はこちら。

軸上50cm



かなりのハイ上がりです。
ちょっとバランス的に厳しいですが、フルレンジなので限界があります。

こういう5kHz以上だけが上がるフルレンジは、箱設計だけではどうにもならないもどかしさがありますね。
仮にバックロードに入れたところで、1kHz〜3kHz付近がディップになるのがオチだと思います。


軸上30°での特性(50cm)



こちらは上々の特性です。
指向性の強いユニット特性であることがよく分かりますね。軸上特性だけでは判断しにくい部分もあるのです。


こちらは、インピーダンス特性。



ややいびつながらも、3つ山特性となっています。
ダクトの共振周波数は、80Hzと160Hzになるでしょうか。

設計上では91Hzと145Hzとして設計したので、
若干のズレがあるようですが、まあこんなもんでしょう。



実際に試聴すると、フルレンジらしい明快な音色です。

本体下部が木材の積層となっているためか、
インシュレーター次第でも音色がコロコロと変わってしまいます。

とりあえず、5円玉と1円玉での4点支持として試聴開始です。




まずは、Suaraのアルバム「Pure」から「夢想歌」。
女性ボーカルの自然な響きや、アコースティック系音源の質感がポイントとなるソフトです。

フルレンジながら、高音楽器のディティールが綺麗です。
むしろ、2wayの前作(S-38)より、伸びた高音に聴こえます。

ボーカルの伸びもよく、詰まった感じにならないのか好印象です。
若干中低音が細身ではありますが、違和感を感じるほどではありません。

低音のウッドベースは、締まりを効かせた明快なリズムを刻みます。
超低音までは出ていないようですが、楽曲の印象が変わるほどではありません。


打ち込み系の音源として ClariSの「irony」。

音場が広く、SPの外側までしっかり描写できています。
一方で、奥行表現は苦手なようで、指向性の狭い特性が効いているのかなぁ、と思います。

ダブルバスレフで量感を稼いだ低音も上々で、
リズム感を弾力のある低音で表現します。

ここでもボーカルが若干細身に感じるので、
ちょっと吸音材の量を減らしてみるなど、検討が必要かもしれません。



と、こんな感じで、課題を残しつつも、
なかなか上出来だといえる作品になってくれました。

こちらも、「集まれ塩ビ管スピーカー・関東オフ会2013」で発表を予定しています。
5/19(日)に横浜で開催なので、ご都合の良いかたはぜひお越しください♪

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