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<S-038>トールボーイ型SP製作 (測定・試聴編)

いよいよ、S-038も完成です!

まずは、外見から。

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白木を生かしたデザインで、
どことなくヨーロッパを感じさせる仕上がりです。

サイズは、80cm(H)×15cm(W)×18cm(D)と、
トールボーイ型として非常に扱いやすいサイズとなっています。


気になる特性はこちら。

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こちらは、ツイーター軸上50cmで測定した周波数特性で、
20kHz〜50Hzまで、割りとフラットであることが分かります。

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スピーカーを30°傾けての測定でも、殆ど高域の特性が落ちることは無く、
ツイーターの指向性の低さ(放射角が広い)を感じさせます。


インピーダンス特性はこちら。

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ダブルバスレフとして理想的な3つ山特性で、
55Hzと125Hzが共振周波数として動作しています。

計算上では、63Hzと122Hzなので、
第二ダクトの共振が、計算より低くなりました。

この辺は、第二ダクトの先についたショートホーンが、
延長ダクトとして動作した為でしょう。



実際に試聴をすると、低音量感の多さに驚かされます。

100Hz付近を中心とした低音域が凄い量感で、
ちょっとバランスがとれていない感じです。

ダクト内面に吸音材を貼り、TwのATTを開き気味にすることで、
簡単にバランスをとって、再試聴です。


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アコースティック系の音源として「ARIA」のサウンドトラックを聞くと、
刺激感のないスムーズな再生音だと分かります。

高域に不自然な音は一切無く、
ツイーターの優秀さを伺わせます。

見た目はチープなツイーターなのですが、
なかなか良い設計をしていますね。

音全体に刺激感が無いといっても、
実体感が十分なのは嬉しいポイントです。

アコースティック楽器の音像が空間にフッと現れる辺りが、
「本格オーディオ」としての喜びを感じさせます。
もう、元がミニコンポのSPだとは思えない再生音です。



さて、打ち込み系の音源ではどうでしょうか。
StylipSの「Choose me ダーリン」を試聴しました。

このSPの個性なのか、やはり柔らかめの表情です。
フワッと音が描かれていくのが不思議な感覚さえ覚えます。

この辺は、好みが別れるところで、
「モニタースピーカーのようなカチッとした音が好き」という人には不向きかもしれません。

吸音材で抑え込んだ低音も、まだまだ量感十分。
小音量でも痩せない低音は、6畳間では好適です。

StylipSは、ボーカルが4人いるのですが、
一人一人の個性を明白に描き分ける能力があります。
この辺は、アイドル音楽を聴くにあたっても、嬉しいポイントですね。



そんなこんなで、S-038は優秀な作品となってくれました。
ネットワークの調整など、まだまだ伸びしろはあると思うので、
気長にやっていこうと思います。

本作は、「集まれ塩ビ管スピーカー・関東オフ会2013」で発表を予定しています。
5/19に横浜で開催なので、ご都合の良いかたはぜひお越しください♪

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