前回の、コイズミ無線での自作スピーカー試聴会の続きです。
こちらは、FOSTEX製の純正キット「BK103En」と10cmフルレンジの定番「FE103En」の組み合わせです。
実は、これを聴くのは2回目でして、
2009年の新FE-Enシリーズ発売のときに聞いているのです。
(しかし、殆ど記憶が残っていないw)
2009年09月27日 日記
http://blog.goo.ne.jp/4g1g4g0/e/a49114e15ea438a32d588c1e9db1b528
まずは、「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」から試聴。
市販品だけあって、流石の表現力。
シンバルの質感はP-1000Kとは別次元で、改めてFE103Enの優秀さを思い知らされました。キャビネットに使っているロシアンバーチ材の良さも効いているのでしょう。
ベースの低音も、量感・質感十分です。
次に、「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」を聴くと、
今までの「自作」っぽいサウンドから離れた、しっかりとしたHiFiサウンドであることが分かります。
まあ10cmフルレンジ一発でHiFiとかいうと失笑されそうですが、メーカー製だけあってクラッシック鑑賞にも堪えられる万能型な特性であるのは間違いないでしょう。
ラストは、チェロとコントラバスのデュオ。
低音量感が出ているだけあって、残響音や実体感もワンランクアップ。
「P-800K」×「BW-800」の弾力のある低音も好印象だったのですが、自然な雰囲気を感じさせる本機もGOODです。ホーン鳴きも、殆ど感じられないレベルに抑えられていました。
さて、お次は浅生先生の設計「ASB100A3」。ユニットは同じくFE103En。
A3サイズの本機は、150(W)×420(H)×300(D)とコンパクトに仕上がっています。
詳細はステレオ誌2013年3月号に載っていますが、
そこで掲載されている周波数特性は以下のようなもの。
(クリックで拡大)
浅生氏の作例にしては珍しい200Hz以下がガクンと落ちたもです。浅生氏の話を聞くと、これは試聴室に置いてあったスピーカーの影響とのこと。
実際に、測定しなおしたものはこちら。
(クリックで拡大)
100Hzまでしっかり肩の張った特性で、小型バックロードとしては上々でしょう。
チェロとコントラバスのデュオでは、重低音域まで伸びた音と、上品な鳴りっぷりが印象的です。一方で、低音量感が少なめで、やや詰まったような感じもあります。
ホーン開口が前側にある方が低音量感に有利といわれますが、今回の2機種の試聴から考えるとケースバイケースのようです。
他の楽曲を聴いても、低音量感不足と、開放感不足は共通していました。他の機種とサイズ、構造は類似しているのに、これほど違ってしまうのは興味深いものです。
今回はペアで5万円近い箱キットとの対決となったため、浅生先生の作例も分が悪かったかもしれません。同じような外観サイズであっても、ホーンの取り回しや構造で音がガラッと変わるのもBHの難しさであり楽しさなのかもしれません。
さて、次回は新ユニット「FK10P」のお披露目です!
こちらは、FOSTEX製の純正キット「BK103En」と10cmフルレンジの定番「FE103En」の組み合わせです。
実は、これを聴くのは2回目でして、
2009年の新FE-Enシリーズ発売のときに聞いているのです。
(しかし、殆ど記憶が残っていないw)
2009年09月27日 日記
http://blog.goo.ne.jp/4g1g4g0/e/a49114e15ea438a32d588c1e9db1b528
まずは、「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」から試聴。
市販品だけあって、流石の表現力。
シンバルの質感はP-1000Kとは別次元で、改めてFE103Enの優秀さを思い知らされました。キャビネットに使っているロシアンバーチ材の良さも効いているのでしょう。
ベースの低音も、量感・質感十分です。
次に、「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」を聴くと、
今までの「自作」っぽいサウンドから離れた、しっかりとしたHiFiサウンドであることが分かります。
まあ10cmフルレンジ一発でHiFiとかいうと失笑されそうですが、メーカー製だけあってクラッシック鑑賞にも堪えられる万能型な特性であるのは間違いないでしょう。
ラストは、チェロとコントラバスのデュオ。
低音量感が出ているだけあって、残響音や実体感もワンランクアップ。
「P-800K」×「BW-800」の弾力のある低音も好印象だったのですが、自然な雰囲気を感じさせる本機もGOODです。ホーン鳴きも、殆ど感じられないレベルに抑えられていました。
さて、お次は浅生先生の設計「ASB100A3」。ユニットは同じくFE103En。
A3サイズの本機は、150(W)×420(H)×300(D)とコンパクトに仕上がっています。
詳細はステレオ誌2013年3月号に載っていますが、
そこで掲載されている周波数特性は以下のようなもの。
(クリックで拡大)
浅生氏の作例にしては珍しい200Hz以下がガクンと落ちたもです。浅生氏の話を聞くと、これは試聴室に置いてあったスピーカーの影響とのこと。
実際に、測定しなおしたものはこちら。
(クリックで拡大)
100Hzまでしっかり肩の張った特性で、小型バックロードとしては上々でしょう。
チェロとコントラバスのデュオでは、重低音域まで伸びた音と、上品な鳴りっぷりが印象的です。一方で、低音量感が少なめで、やや詰まったような感じもあります。
ホーン開口が前側にある方が低音量感に有利といわれますが、今回の2機種の試聴から考えるとケースバイケースのようです。
他の楽曲を聴いても、低音量感不足と、開放感不足は共通していました。他の機種とサイズ、構造は類似しているのに、これほど違ってしまうのは興味深いものです。
今回はペアで5万円近い箱キットとの対決となったため、浅生先生の作例も分が悪かったかもしれません。同じような外観サイズであっても、ホーンの取り回しや構造で音がガラッと変わるのもBHの難しさであり楽しさなのかもしれません。
さて、次回は新ユニット「FK10P」のお披露目です!