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【試聴会】小型バックロード箱「BK103En」と浅生先生作「ASB100A3」

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今回は、新ユニット「FK10P」の紹介です。

http://www.koizumi-musen.com/fea/130226fk10p/130226fk10p.php

私も試聴会当日まで知らなかったのですが、これはコイズミ無線オリジナルのユニットとのこと。

特性はざっとこんな感じ。

インピーダンス :8Ω
最低共振周波数 :74Hz
再生周波数帯域 :f0〜35kHz
出力音圧レベル :86dB/W(1m)
入力(MUS) :36W(NOM.12W)
m0 :3.7g
Q0 :0.5
実効振動半径 :4cm
マグネット質量 :271g
総質量 :645g
バッフル穴寸法 :Φ93mm
推奨エンクロージャー方式:バスレフ型

Qms:5.182
Qes:0.551
Qts:0.5
Mms:3.7g
Vas:4.404



口径としては、10cmフルレンジなので、
最低共振周波数(f0)の低さが印象的ですね。

手にとって良く見ると、
ダブルコーン構成となっていることが分かります。



中央の白いコーンと、背後にある黒いコーンが、
特徴的なルックスを作り出しています。



白いコーンは、紙をベースに繊維質なものが組み込まれています。
黒いコーンは、ノンプレスコーンとのことで、ウーハー的な特性なのでしょう。



磁石は271gあり、FE103En(193g)よる遥に大きなものです。
ちなみに、ボイスコイルボビンはガラスコンポジット製、磁気回路には銅キャップを装着済みとのこと。



今回は、浅生先生の小型BH箱「ASB100A3」に入れての試聴でした。





センターキャップのリッジドームがはっきり見えますね。
同社製ユニットで、金属のリッジドームは多いですが、紙素材のリッジドームは初ではないでしょうか。

この状態での周波数特性・インピーダンス特性はこんな感じ。



試聴すると、ウーハーの低音と、サブコーンの荒々しい中音が共存している音でした。
中音域の張り出しが強いために、小型ウーハーとして鳴る低音域が蔭に隠れてしまう印象も受けました。

しかし、中音域の質感は上々で、密度感の高さは特筆すべきもの。そこから伸びていく高音域も刺激感がなく良好なものです。

今回はバックロードでの試聴でしたが、このユニットはm0、Qo共に大きく相性が悪かったのかもしれません。

このFK10Pは、聴感上としてもバスレフかダブルバスレフ方式が似合いそうなユニットです。バスレフ設計としては共振周波数を高め(70Hzぐらいかな)に設定して低音量感を稼ぐ方向にふると好結果が得られそうです。先日発売された箱キット「P-1000E」との相性も良いかもしれません。


ちなみに、このユニットのお値段は3480円/本と魅力的な価格設定となっています。
限定500ペアとのことなので、気になる方はお早めに♪(といっても、1年くらい在庫あるんじゃないかな?)

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