先日、コイズミ無線での自作スピーカー試聴会に行ってきましたので、日記にします。
今回のテーマは、「小型バックロード」
ポータブル機器を使った、デスクトップシステムに適合できるバックロードホーンを作ろう、という企画です。
しかし、バックロードはマトモに設計すると大きなサイズになってしまいます。浅生先生によると、スロートを小さくして、短いホーンでもしっかり負荷をかけることで、上々な音を出すことが可能とのことでした。
今回の日記で紹介するのは、コイズミ無線でキットとして売っているバックロードホーンです。
http://www.koizumi-musen.com/fea/130216bw800_new/130216bw800_new.php
FOSTEXの8cmフルレンジ「P800K」に適合する「BW-800」、
FOSTEXの10cmフルレンジ「P1000K」に適合する「BW-1000」です。
8cm用のBW-800は、W:100×H:300×D:210、
10cm用のBW-1000は、W:140×H:400×D:200と、
双方ともデスクトップに置くのに十分なコンパクトさです。
「P-800K」×「BW-800」のf特はこんな感じ。
(クリックで拡大)
お世辞にも綺麗なf特ではありませんが、インピーダンス特性はコブが4つありBHとしての設計ができていることが分かります。
それでは、「P-800K」×「BW-800」から試聴です。
「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」を試聴。
小型ながら、しっかりとしたベース音に驚かされます。中高音のクオリティより、ぶ厚い低音が魅力的で、JAZZのライブハウスで、ベースアンプの前に陣取った感じの魅力を覚えます。
机の上に置くと、延長ホーン効果があるとのことで、その状態でも試聴。
この状態では、モワッとした感じに中低音が上がり、余り低音が伸びる印象ではありませんでした。浅生氏は「TAOCの大型ラックの上に載せて好結果だった」といっており、延長ホーン効果より設置台の材質や構造が効いてくるのかなと感じました。
さて、二曲目。
「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」
なまめかしい音色が好ましい。以前、10cm口径のP1000Kで感じた中高域の品位の低さは感じませんでした。8cmと口径が小さい為か、中高音の質も上々のようです。
三曲目。
「ビューティフル・ラヴ(ケイコ・リー)」
女性ボーカルは、しっかりと重心が下がった表現。9mm厚のMDFが効いているのかもしれない。バックロードにありがちなホーホー音は殆ど気になりませんんでした。
試聴を通して、「P-800K」×「BW-800」はなかなかの好印象でした。f特からも想像されるピラミッドバランスな音が、8cmという小口径のデメリットを上手く相殺してくれていた感じです。
P800K自体それほど強力なフルレンジではありませんが、それが小型BHという特殊な条件では功を奏したのかもしれません。
さて、お次は「P-1000K」×「BW-1000」です。
f特はこんな感じ。
(クリックで拡大)
先ほどとは逆の順番で、試聴開始です。
「ビューティフル・ラヴ(ケイコ・リー)」
口径が大きくなったぶん、余裕のある表現になりました。
一方で、パサパサした感じの音で、低音域の増幅が十分ではない感じです。余りホーンロードが掛かっていないのか、低音域がユルく、ホーホー音も目立っていました。
「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」
中高域が強い為なのか、録音された環境の残響音が出てきました。ただ、中高域の強さにホーンからの音が負けてしまっている感じも否めません。
「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」
BHだとブリッとした低音感になるのですが、なぜか本機は柔らかめの低音なのです。試聴は大音量でしたが、低音よりピアノの右手が勝ってしまう感じでした。
原因は分かりませんが、「BW-1000」は余り冴えない感じの試聴結果になってしまいました。SPスタンドが変わってしまった(8cmはFOSTEX製の高級品)のも原因かもしれません。
少なくとも、「BW-800」は良好な箱のようで、他の8cmフルレンジとの組みあわせにも期待ができそうです。
さて、次回は10cmフルレンジの代表格「FE103En」での比較試聴です!
今回のテーマは、「小型バックロード」
ポータブル機器を使った、デスクトップシステムに適合できるバックロードホーンを作ろう、という企画です。
しかし、バックロードはマトモに設計すると大きなサイズになってしまいます。浅生先生によると、スロートを小さくして、短いホーンでもしっかり負荷をかけることで、上々な音を出すことが可能とのことでした。
今回の日記で紹介するのは、コイズミ無線でキットとして売っているバックロードホーンです。
http://www.koizumi-musen.com/fea/130216bw800_new/130216bw800_new.php
FOSTEXの8cmフルレンジ「P800K」に適合する「BW-800」、
FOSTEXの10cmフルレンジ「P1000K」に適合する「BW-1000」です。
8cm用のBW-800は、W:100×H:300×D:210、
10cm用のBW-1000は、W:140×H:400×D:200と、
双方ともデスクトップに置くのに十分なコンパクトさです。
「P-800K」×「BW-800」のf特はこんな感じ。
(クリックで拡大)
お世辞にも綺麗なf特ではありませんが、インピーダンス特性はコブが4つありBHとしての設計ができていることが分かります。
それでは、「P-800K」×「BW-800」から試聴です。
「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」を試聴。
小型ながら、しっかりとしたベース音に驚かされます。中高音のクオリティより、ぶ厚い低音が魅力的で、JAZZのライブハウスで、ベースアンプの前に陣取った感じの魅力を覚えます。
机の上に置くと、延長ホーン効果があるとのことで、その状態でも試聴。
この状態では、モワッとした感じに中低音が上がり、余り低音が伸びる印象ではありませんでした。浅生氏は「TAOCの大型ラックの上に載せて好結果だった」といっており、延長ホーン効果より設置台の材質や構造が効いてくるのかなと感じました。
さて、二曲目。
「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」
なまめかしい音色が好ましい。以前、10cm口径のP1000Kで感じた中高域の品位の低さは感じませんでした。8cmと口径が小さい為か、中高音の質も上々のようです。
三曲目。
「ビューティフル・ラヴ(ケイコ・リー)」
女性ボーカルは、しっかりと重心が下がった表現。9mm厚のMDFが効いているのかもしれない。バックロードにありがちなホーホー音は殆ど気になりませんんでした。
試聴を通して、「P-800K」×「BW-800」はなかなかの好印象でした。f特からも想像されるピラミッドバランスな音が、8cmという小口径のデメリットを上手く相殺してくれていた感じです。
P800K自体それほど強力なフルレンジではありませんが、それが小型BHという特殊な条件では功を奏したのかもしれません。
さて、お次は「P-1000K」×「BW-1000」です。
f特はこんな感じ。
(クリックで拡大)
先ほどとは逆の順番で、試聴開始です。
「ビューティフル・ラヴ(ケイコ・リー)」
口径が大きくなったぶん、余裕のある表現になりました。
一方で、パサパサした感じの音で、低音域の増幅が十分ではない感じです。余りホーンロードが掛かっていないのか、低音域がユルく、ホーホー音も目立っていました。
「ブラーゼン-ドイツ木管五重奏曲集(アフラートゥス・クインテット)」
中高域が強い為なのか、録音された環境の残響音が出てきました。ただ、中高域の強さにホーンからの音が負けてしまっている感じも否めません。
「ソー・イン・ラブ(ロマンティック・ジャズ・トリオ)」
BHだとブリッとした低音感になるのですが、なぜか本機は柔らかめの低音なのです。試聴は大音量でしたが、低音よりピアノの右手が勝ってしまう感じでした。
原因は分かりませんが、「BW-1000」は余り冴えない感じの試聴結果になってしまいました。SPスタンドが変わってしまった(8cmはFOSTEX製の高級品)のも原因かもしれません。
少なくとも、「BW-800」は良好な箱のようで、他の8cmフルレンジとの組みあわせにも期待ができそうです。
さて、次回は10cmフルレンジの代表格「FE103En」での比較試聴です!