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第2回 オーディフィル試聴会のお知らせ(10月1日)

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今日は、オーディフィル第2回試聴会の告知をします。
オーディフィルのスピーカーを、実際に聴けるイベントを企画しています!




今回の会場は、東京の有楽町。

「インターナショナルオーディオショウ2016」と同日開催なので、
双方の会場を渡り歩くのも十分に可能となっています!

会場となるB1F「リファレンス会議室」への行き方は、
後日写真付きで、説明しようと思います。




そして、16:00から始まるイベントは、4つのデモンストレーションより構成されます。


「○」印が、デモンストレーションで使用予定のスピーカー


それぞれのスピーカー、デモンストレーションの内容については、
また後日、詳細を説明しようと思います。


オーディフィルのスピーカーと、その製作の狙いをたっぷり楽しめる時間にできるように企画を詰めていますので、
ぜひお誘いあわせのうえ、足を運んでいただきたいと思っております!

それでは、宜しくお願い致します。

桧でスピーカーを作る(前編) / 試聴会場への行き方

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AudiFillのスピーカーは、「桧(ヒノキ)」を主な材料として使っています。
その理由は、(当然ながら)桧がもたらす『音質』にあります。


(左:BASICシリーズ BX-200、右:Referenceシリーズ RF-1000)

桧は針葉樹で、松や杉と同じ分類になります。
重く・硬いことを優先した場合、桧は、まず選ばれない材料です。

とりわけ、スピーカーでは、
「スピーカーユニットの反動を受け止める」「エンクロージュア内部の音圧に負けない」といった理由から、
重くて硬い材料が重宝されていました。

木材一般でいえば、MDFやフィンランドバーチ、ブナ合板。
無垢材でいえばウォルナットやマホガニーといったところが選ばれていました。
密度が高いこれらの材料は、確かにオーディオ用途に適したものだと思います。

しかし、そういった先入観を持たずに、
可能な限りの種類木材を、インシュレーターとして比較試聴した時に、
桧との出会いがありました。

情熱的な表現力のあるボーカル。
刺々しさが全くない、優しい音色。それにも関わらず、情報量は十分。
低音は、鈍くならず弾力に満ちた表現。

桧の音は、聴いていて実に気持ちが良く、
まさに自分が求めていた音の方向性と一致したものでした。

「これを使ったら、凄いスピーカーができるに違いない・・・」
そんな推測は、ここ数年のスピーカー製作で確信へと変わっていきました。

そして今、AudiFillとしてスピーカーを作る際には、
迷わず「桧」を選択できたのです。

(後編に続く)
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さて、先日告知した10月1日の「オーディフィル 第二回 試聴会」について、
会場への行き方を、より詳しく説明しようと思います。


Yahoo地図より

説明のため、スタート地点を「東京国際フォーラム」に設定します。
10月1日は、インターナショナルオーディオショウも開催されているので、
国際フォーラムを見落とすことはないでしょう。

まず、ガラス棟の反対側にある建物の間を抜けると、
「丸の内三丁目」交差点に出ます。


渡ってすぐのビルが、「新東京ビル」です。
試聴会会場は、この地下一階になるので、エントランス(国際フォーラム側)から入ります。


エントランスを入ってすぐ、左側にある階段から、
地下一階に行くことができます。


階段を下りると、「サンマルクカフェ」があるので、
そこを左に。


通路の一番奥に、試聴会の会場となる
「リファレンス貸し会議室」があります。


ちなみに、地下一階の地図はこちら。
「大戸屋」や「ナチュラルローソン」、「サンマルクカフェ」は、土日も営業しているので、休憩にオススメです。

(画像を保存、で高画質画像を見れます。当日は土曜なので、大半の店舗が営業していないと思うので注意。)


インターナショナルオーディオショウのほうも、期待の新製品が見れるので、今から楽しみにしています♪
私は試聴会の翌日に覗いてみようかと思っています!

桧でスピーカーを作る(後編) / BX-200の紹介(その1)

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前回の日記で、「桧(ヒノキ)」のもたらす音質上のメリットを書きました。
まさにAudiFillのスピーカーにとって、「桧」の素材は無くてはならないものなのです。


製作中の「PR-83」

では、「桧」が最高の素材なのか?というと、
単純にYESとは言えません。

実際に、試聴テストをして感じたところでも、
解像度だったら「ブナ」
高域の自然さなら「メープル」
豊かな色彩感の「マホガニー」
高SN比で澄んだ音の「ウォルナット」
塗装によって多彩な変化をみせる「MDF」
存在感のある音の「フィンランドバーチ」
などなど、他にも魅力的な材料は結構あるのです。

さらに、「黒檀」「紫檀」なども、
もし候補となれば、興味深い結果となるでしょう。

結局のところ、適材適所、お好み次第ということです。

自身の求める音がどこにあるのか?
それ次第で、最適な材料が決まってくるのだと思っています。

そして、「桧」の特徴として、先日述べた
「情熱的な表現力のあるボーカル。
刺々しさが全くない、優しい音色。それにも関わらず、情報量は十分。
低音は、鈍くならず弾力に満ちた表現。」
という所に共感して頂けるのであれば、
AudiFillのスピーカーを試聴する価値は、十分にあるのではないかと思います。

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さて、今日紹介するのは「BX-200」です。

「BASICシリーズ」の最上位モデル(予定)で、
完成品でペア10万円台後半を予定しています。



桧材のバッフル(側面はMDF)が、
音質、デザインの上での特徴になっています。

内部は、共鳴管構造となっており、
瞬発力のある低音を実現するために、10cmダブルウーハーを搭載しました。

詳細は、また次回以降に説明しようと思います。

この「BX-200」は、10月1日の試聴会でも聴けますので、
ぜひお越しください!
(時間は16:00~16:40、18:00~18:40の2回)

FE83Solレビュー / 試聴会のタイムテーブル更新

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自作スピーカー派の間で、今注目のスピーカーユニットといえば「FOSTEX FE83Sol」でしょう!(FW-HSシリーズも忘れてはいけませんが・・・)


ちょうど私の手元にも届いたので、早速試聴してみました。


(写真:AudiFill「PR-83(Sol)」)

まず、見た目・・・あれ?結構違いますね。。。

フレームのせいか、センターキャップの接着剤のせいか、
FE83Enより、FE83Solのほうが一回り大きく見えます。

ちなみに、ステレオ誌のM800は、ゴム製のエッジが大きいために、
振動板サイズとしては、83系より小さく見えます。(少なくとも見た目上は)


試聴してみると、FE83En→FE83Solの違いは、
情報量と帯域バランスにあると感じました。

FE83Enは、従来から親しまれているボーカルに張りを持たせた鳴りっぷりで、
これはこれで、結構いい感じです。

FE83Solを聴くと、今まで聞こえてこなかった情報が、しっかり描かれているのが大きな違いと感じました。
歪感も抑制され、バランスとしてはFE83Enよりワイドレンジに聞こえますが、ボーカルの存在感はそのままなのが嬉しいですね。 単純に「振動板をデッドにして、低歪にしました」という改善ではなく、本質的なところの改善(銅キャップとか?)が効いているのでしょう。

FE103Sol,FE108Sol,FE83Solと聴いていると、
「Solっぽい音」というのが何となく理解できる気がします。
それは、紙臭さが抑えられ、情報量と粒立ちが良好で、Enの音離れの良さは維持といったところでしょうか。

FE-EΣ系のサウンドが好きな私にとって、
「Sol」の音は、「Enの扱いやすさにEΣの低歪さが加わった」という感触もあります。

とはいっても、やはりFOSTEXの紙コーン。
「簡単に低音が出ますよ」という甘口ではないので、
ここは自作派の腕の見せ所になりそうですね!
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さて、10月1日の「第2回 オーディフィル試聴会」に向けて、
着々と準備を進めています。
(概要はこちら。 会場への行き方はこちら。)

今日は、そのタイムテーブル(詳細版)を公開します!


詳細は、後日ブログでお話ししようと思います!

第2回試聴会の詳細情報 / 楽しみすぎるインターナショナルショウ!

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急に涼しくなった頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は秋の夜長にぴったりの、ちょっと長めの日記です・・・


さて、「第2回オーディフィル試聴会」が、いよいよ来週となりました。
ここで、発表の詳細を説明しようと思います。

(試聴会の概要(場所・時間)については、こちら(9月2日の日記)をご覧ください)



「AudiFillの音作り」16:00~16:40
「音作り」という表現は、高忠実度再生の視点から考えるとちょっと変な表現ですが、オーディオに対する姿勢が「音」に現れるのが、この趣味の面白いところだと思っています。

スピーカー作り10年のカノン5Dが、
AudiFillとして、どういったサウンドを目指し、どういった技術をもってスピーカーを作っていくのか。

「BX-200」と「RF-1000」のサウンドを聴きつつ、お話しようと思います。


「小型スピーカーの楽しみ」17:00~17:40
皆さんが小型スピーカーを選ぶ(としたら)理由は何でしょうか?

「部屋が狭いから」といった消極的な理由だけでなく、
小型スピーカーならではのポジティブ理由があるのではないでしょうか?
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ステレオ誌付録ユニットM800を組み合わせとする「KT-800」、
FOSTEXの限定ユニットFE83Solを搭載する「PR-83Sol」。

二つの注目機種を使って、その魅力に迫っていきます。


「BX-200で遊ぶ」 18:00~18:40

BASICシリーズに該当する「BX-200」。

音響管を搭載する本機ですが、
低音を3段階で調整することができる機構を搭載しています。

音響管の動作原理、その設計の狙いについて説明しつつ、
比較試聴をしながら、遊んでみようと思います。


「The Sound of RF-1000」 19:00~19:40
AudiFillの最高峰スピーカー「RF-1000」。
これを全力で鳴らすとどうなるか。



オーディオショウで定番の優秀録音と共に、
第二回試聴会は、フィナーレを迎えます。

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さて、9/30~10/2は、「2016東京インターナショナルオーディオショウ」が開催されます。
これが個人的に、凄く楽しみなのです。メーカーが全力投球したハイエンド機が集合するのは、まさに圧巻です!

さて、ここからはオーディフィルとは関係なしに、個人的に気になるブースと、そのブランドが最近発表した(ショウで展示するかは分かりません!)スピーカーを紹介しようと思います。

<部屋:701>
エソテリック/Avantgarde
http://www.esoteric.jp/products/avantgarde/index.html
[画像元]http://www.esoteric.jp/products/avantgarde/duo_primo_mezzo_xd/index.html
「DUO PRIMO XD」

定番のデザインながら、より強力な駆動系に一新!


<部屋:607>
フューレンコーディネート/PIEGA
http://www.piega.jp/
[画像元]http://www.piega.jp/products/master/master-line-source-2/
「Master Line Source 2」

音響レンズによるダイポール特性のMIDとTWに注目!


<部屋:609>
アイシン高岡
http://www.taoc.gr.jp/index.html
[画像元PDF]http://www.taoc.gr.jp/pdf/catalog/AFC-L1_ConceptBook_2016.pdf
「AFC-L1」

「TAOCスピーカーシステムの新たなスタート」の名のもとに、一新された設計!


<部屋:502>
エレクトリ/MAGICO
http://www.electori.co.jp/magico.html
[画像元PDF]http://magico.net/Marketing/Press_Releases/M3_PR_2016.pdf
「M3」

金属素材だけでなく、カーボン素材を取り込んだ本機の音はいかに!?


<部屋:503>
キソアコースティック
http://www.kisoacoustic.co.jp/
[画像元]http://www.kisoacoustic.co.jp/hb-g1
「HB-G1」

TWにベリリウムを搭載!別筐体のネットワークも粋な作りです!

<部屋:510>
ディーアンドエムホールディングス
/マランツ/B&W
http://www.bowers-wilkins.jp/
[画像元]http://www.bowers-wilkins.jp/Speakers/Home_Audio/800_Series_Diamond/800-D3.html
「800D3」

名門の最新鋭機! 説明不要の超注目機ですね!

<部屋:402>
ノア/ソナスファベール
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/
[画像元PDF]http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/catalog_ILCREMONESE.pdf

「IL Cremonese」
アイーダ、リリウムに続く、最新エンクロージュア技術に注目!


<部屋:405>
ナスベック/MonitorAudio
http://naspecaudio.com/monitor-audio/
[画像元]http://naspecaudio.com/monitor-audio/platinum-series-ii/
「Platinum Series II  PL500Ⅱ」

幅広いラインナップのなかの、最上級ラインが一新!
大型のPL500Ⅱは聴けるかな?


<部屋:409>
ステラ/VIVIDAUDIO
http://www.stella-inc.com/02vividaudio/index.html
[画像元]http://www.stella-inc.com/02vividaudio/page/B1D.html
「B1 Decade」

オリジナル・ノーチラスを設計者が立ち上げたブランドの最初のモデルが、10年ぶりにリファイン!


<部屋:409>
ゼファン/MARTEN
http://www.zephyrn.com/
[画像元]https://www.marten.se/coltrane/coltrane3.htm
「COLTRANE3」

新ブランドMARTENが放つのは、accuton製最高峰ドライバーユニット搭載機!




紹介しきれないほどの注目製品がありますが、
スピーカーマニアとしての視点でまとめてみました。

前もって目当てのメーカー/製品を決めておくと、効率よく試聴できますね!


第2回 オーディフィル試聴会 無事終了しました!

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10/1は、第2回オーディフィル試聴会でした。

前回とは場所を変えての開催で、戸惑いもありましたが、
ご参加くださった方々のご協力もあり、無事に終えることができました。

それでは、4つの発表に分けて、振り返ってみたいと思います!

「AudiFillの音作り」16:00~16:40
目指す音の方向性について、説明と試聴を併せた発表となりました。

「桧」のもつ音について、「柔らかい」「優しい」という音の印象を持って頂けたようで、意図していたとおりに伝わり安心しました。
刺激感を減らすことと、音の充実感の双方をとれるのが、やはり「桧」の良さですね。



「小型スピーカーの楽しみ」17:00~17:40

第1回試聴会でも登場した「KT-800」と、
オール桧材スピーカーの「PR-83Sol」のデモでした。




とくに、PR-83Solについては非常に評判が良く、製作者としては嬉しかったです。

頂いたコメントをいくつか紹介させて頂きます。
「フルレンジの良さを最大限生かした、素直でスピード感のある音だった。その中で温もりも感じられるので、ボーカルも気持ちよく聞こえる。(236236P様)」
「ユニットの中高域の張りが強めの部分を、ひのき材がうまく吸収してくれるのかな、と感じました。低域のキレは良いですね。定番の女性ボーカルは本当に引き込まれます!(なーお様)」


「BX-200で遊ぶ」 18:00~18:40
可変音響管をもつBX-200を使って、簡単な実験を行いました。
皆さん凄い集中力で聴いて下さり、発表者として本当に嬉しかったです。




肝心のBX-200の音については、中低域のカブリが強く、本領発揮とはいかなかったのが悔やまれます。
音響管型スピーカーという構造上、部屋の影響を受けやすいのですが、これはタダの言い訳ですね。 この辺は、最終ver.までに解決しておきたいところです。


「The Sound of RF-1000」 19:00~19:40
そして、ラスト。
オーディフィルのフラッグシップモデル「RF-1000」を鳴らすコーナーです。




ここでも、コメントを二つほど紹介させて頂きます。
「ボーカルがナチュラルで良かった。全体的に音に余裕があり楽しめる。部屋のせいか、低域にもう少し切れが欲しい!(H.K様)」
「定位の良い音像でハイエンドに通じる風格を持っていると思う。低音表現が少し気になるが、全体でみるとバランスは取れているかな??低音は、まぁ設置場所で変わるのでセッティング次第で改善できると思う。(オルフィ様)」

頂いたコメントをそのまま掲載させて頂きましたが、低音については、機材側と部屋側でまだまだ改善する余地があると思っています。

共鳴管型の低音は、バスレフ型ともバックロードホーン型とも異なる感じで、やはり好みが分かれる(一般的なスピーカーからすれば違和感を感じる)ところのようです。
私も会場で聴いていると、共鳴管由来の音と、あまりの低音量感に部屋が飽和している、という二面があるなぁ、と感じていました。

次回のお披露目の時(RF-1000は2017年秋かな?)には、ぐっと良くなったものをお持ちすることを約束しましょう!!



そんな第2回オーディフィル試聴会でしたが、いらっしゃった方々のオーディオ歴は10年や20年、もっと長い方も多く、頂いたコメントも実に的確なものでした。

カノン5Dの耳で磨き、皆さまのご意見を反映してさらに磨きをかける・・・AudiFillの名を持つスピーカーは、そんな製品達であることを今後も続けていきたいですね。

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さて、今後のオーディフィルですが、
まずはこの試聴会でも評判だった小型スピーカー「PR-83Sol」を、
皆さまの手元へいち早く届けられるよう、準備を進めていきます。


(外観に若干の変更があります)

そして、2017年1月には、第3回オーディフィル試聴会を神奈川県藤沢にて予定しています。
初公開のものは無さそう(あってもコンセプトモデルぐらい?)ですが、ぐっと内容の濃いものにしていこうと考えていますので、ぜひお楽しみに!!

「2016東京インターナショナルオーディオショウ」に行ってきました。

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先週の日曜日は、インターナショナルオーディオショウに行ってきました!

普段見れないハイエンド機が、どのブースでも展示され、
その熱気とパワーに圧倒されたカノン5Dでした。

この日記では、スピーカー大好きっ子のカノン5Dが、
限られた時間の中で見れたブース&製品を紹介しようと思います。

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PIEGA 「Master Line Source 2」

精巧な作りを感じさせる大型機。
縦に並んだリボンツイーターによる、緻密でダイナミックなピアノが素晴らしい!


BRODMANN「Joseph Brodmann Series JB205」

黄金のホールを感じさせる、雅なサウンド。
まさに至福のひと時でした!

TAOC「AFC-L1」

Japanブランド、入魂の一作。
制振されたエンクロージュアによる、正統派サウンド!

MONITOR AUDIO「PL500Ⅱ」「PL300Ⅱ」

なんと、若い人が講演をしているではないですか! もしかして20代!?
講演者が「緊張気味でして・・・」と謙遜するなか、「頑張ってー!」「深呼吸してー!」と声援が飛ぶという(?)、他のブースでは見られない暖かい雰囲気が良かったです。


新しくなったPlatinumシリーズは、エネルギッシュなサウンドが魅力的!
大型のPL500Ⅱは流石のスケール感。仮想同軸ゆえの使いやすさもあるのかな?



VIVID AUDIO「GIYA G1 SPIRIT」

うぉ、黄色い!
粒立ちの良いサウンドで、激アツなレコード演奏を聞かせてくれました!

MARTEN「COLTRANE 3」

ガレージメーカー発という注目のブランド。
最新素材のエンクロージュア&ユニットによる、低歪なピュアサウンドが印象的!

キソアコースティック「HB-G1」

ウーハー部は、金属素材エンクロージュアという新境地。
ホテルカルフォルニアのギターが、これほどまでに美しく聴けたのは流石の一言!


アヴァンギャルド「avantgarde trio Ω G2」「basshorn G2」

最高峰システムは、まさに圧巻。
時間が合わず、音が聴けなかったのが残念!


B&W「800D3」

現代のリファレンスに相応しい風格とサウンド!

この特設会場の音響を知り尽くしているのか、低音のコントロールも見事で、
「20Hzでの歪は、オリジナルノーチラスが3%、802D3は1%、そして、800D3は0.5%です。」という言葉(だったと思う)を納得させるパフォーマンスに脱帽です。



マランツの澤田氏、B&Wのエンジニア、そして毎年恒例のパワー担当の方(名前を知らず、すみません…)、による魅力的なプレゼンも良かったです。
カタログにも、ネットにも載っていないところが、知りたいのですよね!

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年に一度のインターナショナルショウですが、
今年も満喫させてもらいました!

おいそれと買える値段の機器ばかりでないのは確かですが、
ハイエンドオーディオや各ブランドへの期待感、ワクワク感を感じることができるイベントではないかと思っています。

さて、今週末は真空管オーディオフェアですね。
私も時間を見つけて、行ってみようと思います!

「2016年 第22回真空管オーディオ・フェア」 に行ってきました!

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先週は、真空管オーディオフェアに行ってきました!

真空管や自作スピーカー派にとって注目のフェアで、
ここでしか聞けないスピーカーも多いのです。

全てのブースを回ることはできませんでしたが、
その中で気になったブランドを挙げていこうと思います。

「A&Cオーディオ」



開始早々、以前から懇意にさせて頂いている「A&Cオーディオ」のブースへ突撃!

最初に聴けた小型システムの「Illusionist-8」は、独自技術をコンパクトにまとめたモデル。
以前に試聴室で聴かせて頂いたときにも感じた、繊細さのある空間表現は健在。アンプが変わったせいか、中域の表現力がより好ましく感じました。


そして待望のフラッグシップモデル「Jupiter-13」。
小さな本体ですが、その音はイベントスペースを満たすものでした。
豊かな音を、部屋中に定位させてしまう(しかも特設会場で!)技術には脱帽です。
2wayですが、レンジ感に不足はなく、むしろ音のまとまりは進化していてナチュラルそのものでした!
知人も絶賛していたので、これは間違いなさそうです。

さて、同じ部屋で展示をしている「サウンドデザイン サンエ」は、初めて試聴するブランドです。


「優しさのなかに力強さを持った」というキャッチコピーが見事に体現されたサウンドでした。
兵庫にショップがあるとのことなので、興味のある方は行ってみると良いかもしれませんね! 


「クリアサウンズ」


「田口音響研究所」のスピーカーを試聴することができました。(2wayのほう)

自作系ショップで見たことのある「リードサウンド株式会社」のユニットが搭載されています。
とくに全体の滑らかなサウンドを支える、8cmフルレンジの能力の高さに驚きました。
ユニットとしても注目ですが、やはりエンクロージュアの良さも効いているのでしょう。

ソリューションラボR


富山のオーディオブランド。凄い数のスピーカーを次々とデモしている様子が印象的でした。

音の方は独自の「SLR方式」を主軸として、どのモデルも、しっかりとした低音を奏でていました。
私としては、側面の無垢杉板に注目してしまうのですが、木材による色付けは少なくストレートな感じでしょうか。


「サンオーディオ」


真空管アンプメーカーのブースですが、個人的注目は小澤先生の作品群。

中央の小型ブックシェルフ型は、非常に好印象でした。
基礎設計の良さと、ユニットへの投資の甲斐あってか、しっかりと腰を据えて使いこなしたいと感じさせる音になっていました。
左右の2作品はより高能率なタイプ。快活なサウンドが印象的でした。

私が行ったときは、サンオーディオのフラッグシップアンプが鳴っていました。
私も2A3の同社製アンプを持っていますが、澄んだサウンドが魅力的だと感じています。


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さて、後半は、評論家競作の「FW168HS」です。

いろいろ聞くことができましたが、FW168HSはなかなかの能力がありそうです。
前作よりQ0は上がりましたが、よりパワフルに鳴っているような気がしました。(聞き比べではないので怪しい感想ですが)















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今年も熱気にあふれる真空管オーディオフェアでした!
まだまだ秋のオーディオイベントは続くので、足を運んでみてはいかがでしょうか?

・10/22-23 秋のヘッドフォン祭り
・10/29-30 音のサロン&カンファレンス
・12/4 ミューズの方舟「サウンドフェスティバル」
・12/17-18 ポタフェス2016
・12/24 スピーカー再生技術研究会

近況いろいろ[KMさん宅, 音のサロン, platinum試聴会]

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今日は、最近のオーディオ活動について書いていきます。
毎週更新してきたので、一週間空くだけでも久しぶりな感じがしますね。

<KMさん宅>
Linkwitz Labのスピーカーに熱心なKMさん宅にお邪魔してきました。
私が持参したのは、「AudiFill PR-83Sol」。 小型ブックシェルフ型ということもあり、なんと特設スタンドも用意して頂きました。感謝感謝です。





広い空間でのフリースタンディング設置という好条件のお陰もあって、PR-83Solもご機嫌で鳴ってくれました。製作者としては、一安心です。

短い滞在時間でしたが、背後に控える白い大型スピーカー「ORION(Linkwitz Lab)」も聴くことができました。 こちらは高品位ユニットを開放系で使うことで得られる緻密なサウンドが印象的。 独自のダイポール型特性について、オフ会メンバーも興味津々でした。


<monitor audio 「platinumシリーズ2」試聴会>@オーディオユニオンお茶の水店



インターナショナルショウの時から気になっていた、「platinumシリーズ2」の試聴会に行ってきました。

PL100Ⅱ→PL200Ⅱ→PL300Ⅱの順に聴くことができました。

そのなかで、PL100Ⅱのパフォーマンスの高さが印象に残りました。(最前列の近接試聴だったためかな?)

上級機の低音表現力も魅力でしたが、中高域の粒立ちやエネルギー感についてはPL100Ⅱも上級機に引けを取らないものでした。
PL100Ⅱの低音については、カタログスペックの40Hzまでなら、使いこなしで上手く鳴らせそうな感じでしょうか。


<音のサロン&カンファレンス>
装い新たにスタートした、「音のサロン&カンファレンス」。
混み過ぎな他のショウにくらべ、ゆっくり見て回れる雰囲気が良かったです。(決して閑散としていた訳ではありませんよ!)

展示品のなかで、異彩を放っていたのがコイツ。

「サウンドテック 高橋電機」の「かんぴょうスピーカー」。

円形エンクロージュアのもつ素直な響きが印象的でした。 機構的にオーディオ的なサウンドは難しいですが、空間に馴染む素直なサウンドが本機の魅力でしょう。


音のサロン『「アニソン」をハイクオリティで聴く』

岩井喬先生の講演。B&W803D3のもつ低歪で鮮烈なサウンドが印象的でした。
同じアニソン好きとしては、勇気づけられる講演でした♪



そんなこんな外出続きではありますが、
AudiFill関係でも、あるプロジェクトを推進中です。
また進捗がありましたら、報告しようと思います。

それでは。

ホームページ、更新しています。

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こんばんは。最近はホームページ更新に忙しいカノン5Dです。

オーディフィルのホームページは、5月頃に立ち上げていましたが、
今まであまり手を加える余裕はありませんでした(汗

しかし、最近になって、
だんだんチグハグな感じになってきたので、
「これは本腰を入れて改定しなくては・・・」という気持ちでいたのです。。。


んで、ようやく着手できました!



<オーディフィルのホームページ>




大きな追記・改定次項は2つです!

①「改キット」→「Fillキット」

自作向けキットの名前を変えました。

当初は「既製品の改造キット」という扱いだったのですが、
より広義に「自作スピーカー派の手助けとなるキット。作って満足(Fill)できるキット。」という意味合いを込めて「Fillキット」と命名しました。


② 第三回試聴会は1/28です!
はい。日程が決定しました!
会場は、神奈川県 藤沢の「藤沢商工会館ミナパーク内」となります。

また近くなりましたら、詳細を告知しようと思います!



ホームページは、今後こまめにアップデートしていく予定ですので、
ぜひ、遊びに来てください!

PR-83Sol 製作中

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もうすっかり秋ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
窓を閉めて、アンプの熱でちょうど良く温かくなれる季節ですね!

さて、最近は各製品の本生産モデルの製作を進めています。

基本的には、試聴会で使用したプロトタイプと同じですが、
より精度を上げ、製品として完成されたものを・・・ということで作業を進めています。


その中で、今日は「PR-83Sol」について書こうと思います。


(↑こちらは試聴会で聴いて頂いたプロトタイプ。)

プロトタイプからの、変更点は3つ。
・板厚    :20mm → 25mm
・ユニット固定: 木ネジ → 鬼目ナット
・脚部    : 黒 → グレー

品質安定性、材料入手性、プロトタイプでの反省(?)など、
いろいろな要因があっての、仕様変更となります。

基本的にはポジティブな方向への変更(だと思っています)が、
何卒ご了承頂きたいと思います。


板厚については、25mmと、
小型スピーカーとしては十分すぎる厚さとなっています。

桧材が柔らかいゆえの対応ですが、
しっかりとした重量感は、安心感にもつながりますね。



フロントバッフルは、2枚重ねの50mm!
裏側は言うまでもなく、強度と空気ヌケを両立させた形状としています。(いわゆるザグリ加工ですね)


そんな工作で重宝するのが、キッチンタイマー。
仮止めと本締めのタイミングを教えてくれる有難いアイテムです♪



手前のタブレットにインストールしたアプリ「エレガントキッチンタイマー」を使っていますが、
工作精度&効率アップに、よい仕事をしてくれています!

12月4日(日)は、ミューズの方舟 サウンドフェスティバル!

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何かと忙しくしていたら、
あっという間に12月が近づいてきました(汗

そう。12月は「ミューズの方舟 サウンドウェスティバル」があるのです!

開催概要はこんな感じ。

<開催日>
12月4日(日) 12:30開場
<場所>
品川区立中小企業センター3階レクリエーションホール




<ミューズの方舟 公式ブログより。>
http://d.hatena.ne.jp/musenohakobune/20161017/1476655136


今回は、
「コンテストの注目作品を聴く」に出品します!

持参するのは、昨年度コンテスト出品作「83Diamond」です。

昨年のをそのまま持っていくのも面白くなかったので、
プチ(?)改造をしました。

まず、改造前。


そして、改造後!


改造ポイントは、
『エンクロージュアの補強』です。

無垢材や集成材を使うと、どうしても強度の弱さから
「柔らかい音」という枠の中から抜け出すことができませんでした。

そこで、エンクロージュアをアルミ材で補強します。

スピーカーエンクロージュアを金属で補強することは珍しいものでなく、
最近ではB&W、Focal、ソナスファベール、DYNAUDIOなど、様々なメーカーが実施しています。(目的は違うかもしれませんが)


とりあえず、適当なアルミ材を3000円/枚程度で購入し、
ネジ止めで固定してみました。



見た目が微妙なので、あくまでも「お試し」の範疇ではありますが、
効果は抜群です!!

高域の情報量がグッと増え、SN感も数段工向上しています。
強度に支えられた、しっかりとした音へと変化しました♪


実際の音は、ぜひ来週のサウンドフェスティバル会場でご確認ください!

明日は、ミューズの方舟 サウンドフェスティバル2016!

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いよいよ明日、12月4日(日)に「ミューズの方舟 サウンドフェスティバル2016」が開催されます!

今週末は天気も良さそうなので、ぜひいらしてください♪




http://d.hatena.ne.jp/musenohakobune/20161017/1476655136


私の「83Diamond(改)」も準備オーライです。
明日に向けて、既に梱包も完了しました♪




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さて、その来週には、
FOSTEXショウルーム「エクスペリエンス・ストア二子玉川」にて、
「自作スピーカー相談会」&「FOSTEX 自作用ユニット vs 完成品システム」が開催されます。

前者の「自作スピーカー相談会」は、12月9日(金)p.m. 6~9時において、
スピーカークラフトファン向けにFOSTEXスピーカー設計者のカウンセリングを受けられるイベントとのこと。

そして、後者の「FOSTEX 自作用ユニット vs 完成品システム」は、
FOSTEXの自作用ユニットによる2wayスピーカーと同じくFOSTEX の完成品2wayスピーカーシステムの対決イベントとなっています。
(こちらは、12月09日(金) 6PM〜 12月11日(日) 〜7PMまで。)

対決は、10cm口径と16cm口径の2組。

完成品:GX100Basic
自作:FW108HS + FT28D


完成品:GR160
自作:FW168HS + FT48D

小型バスレフ型スピーカーということなので、まさに直接対決となりそうです。
私も時間をみつけて聴きに行ってみようと思います!

ミューズの方舟 サウンドフェスティバル2016 ~その1~

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先日は、ミューズの方舟主催イベントに参加してきました!

今年は、コンテストでなく「サウンドフェスティバル」。
本ブログでも、しっかりレポートしていこうと思います♪

今年も沢山の来場者の方に支えられて、いよいよスタートです。



高まる気持ちはありますが、まずは自分の発表です。
なんと今年は一番手。 気を引き締めて臨みました。



発表作の「83Diamond」は、昨年度のコンテストで発表・音質賞受賞した作品で、
ユニットは、FostexのFE83Enです。

共鳴管方式による、雄大な低音は今年も健在。
周波数特性としての低音は80Hzまでなのですが、この鳴りっぷりは流石の一言です。
(83Diamondの詳細は、昨年の日記をご参照ください♪)


で、問題は、今年の改造ポイント「アルミ板」。

会場で鳴らし始めたとき、「ん?音が硬いかな?」と自分でも思ったくらいに、
昨年の音とは異なっているように感じました。

よくよく聞いてみると、「硬い」というより「ぎこちない」という感触でしょうか。

なんというか、出社初日の新入社員みたいな感じです(笑)



確かに、出てくる音は正しく、音色もしっかりしています。
男性ボーカルやウッドベースも、明確な骨格をもって描きます。
今までの自身の作品では表現できなかった領域の音に達しているのも間違いなさそうです。

でも、昨年の83Diamondにあった、
包まれるような、うっとりするような音は、遠のいてしまいました。

会場で聴いていた方からも、
「正直なところ、昨年の方が・・・」という意見をいくつか頂いたのも事実です。
(もちろん、肯定的なご意見も頂きましたよ!)



では、「アルミ板」は失敗だったのか?というと、
むしろ大成功だと考えています。

自身の枠を超えた挑戦は、常に続けるべきなのです。
ただ、その新しい取り組みが、すぐに大成功をおさめるとは限りません。

今回の「アルミ板」も同様です。

まずは一歩。踏み出してみる。
そうした経験が、また次の一歩につながるのだと思います。
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と、なんだかカッコイイことを書いていますが、、、
発表の後、数日間、微妙な気分を引きずっていたのは紛れもない事実です(笑)


フェスティバルは、まだまだ始まったばかり。
次回以降の日記では、先輩方の力作を紹介していきますよ!

ミューズの方舟 サウンドフェスティバル2016 ~その2~

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今年のサウンドウェスティバルの発表は、「コンテストの注目作品を聴く」ということで、ミューズの方舟会員の過去の出品作が集まりました。

それぞれの作品について、レポートしていきます!

「ラミ参号」 田中氏作




田中さんの「ラミ参号」は、アクリルとフィンランドバーチ合板の積層構造。スピーカーユニットはFE83の良さを引き継ぐ「FOSTER C080P33S」を使用。
昨年に続き、芯のある音で、録音のリアリティを感じることができました。 本体のリジッドな構造だけでなく、真鍮ワッシャーを重ねて作ったというバスレフダクトの効果もあるのだと思います。


「デュール・ムー」 井上氏作




井上さんの「デュール・ムー」は、アルミと真鍮素材で製作された密閉型。
約7kgあるという真鍮のデッドマスと、アルミパイプ切断の本体を合わせており、15kgの重量級のスピーカーです。
昨年の「SacanSpeak 10F-8424G00」から「同 10F-8422-03(Stereo誌付録)」へユニットを変更し、様々な音楽ジャンルへの対応力を向上させているのが印象的でした。


「五稜郭」 内野氏作





内野さんの「五稜郭」。 内部は一般的なダブルバスレフですが、キッチリ組み立てられた5角形エンクロージュアがスピーカー製作の技量の高さを感じさせます。
ユニットは「ALPINE DSL-108X」。ダブルバスレフならではの豊かで余裕のある音が楽しめました。 ちなみに、自宅では「FE103En」を装着しているとのことで、そちらも聴いてみたかったです!

「チューバ ソルデス」 前田氏作




会長の前田さんの作品「チューバ ソルデス」。 雑誌にも掲載された「チューバベーシック」と同構造(2回折り返し音道+3角形空気室)ながら、こちらはさらなる作り込みがされているよう。
FE126Eからしっかりとした重低音を取り出すことができており、設計の確かさを感じることができました。出品に先立って再チューニングをしたのが効いたのか、近年のアクリルシリーズに通じる精度の高い音でした。


「FLAT-8」 内田氏作




内田さんの「FLAT-8」は、ナショナルの「AJ-500」を8本使用したシステム。1996年の製作から20年が経っていますが、それを感じさせないデザインが素晴らしいです。
大面積の後面開放ということで、面で押してくるようなサウンドが印象的でした。スリムな後面開放型(平面バッフル型)ながら、トーンゾイレ方式ゆえか低音もしっかり鳴らせていました。

内田さんは、様々なシステムを持参しており、ここでも簡単に説明しようと思います。
「AU-881P レゾナンス」
FOSTEX 6N-FE88ESを使用した共鳴管型。音道は2.3m。


「AU-3582DBV ボイド三世」
TangBand W3-582SBを使用したダブルバスレフ型。


「AU-SS10B スライス」
SacanSpeak 10F-8422-03(Stereo誌付録)を使用した、バスレフ型。
エンクロージュアは、石膏ボードの積層構造。


「AU-F8BT ツイスト」
FOSTER C080P33Sを使用した、バスレフ型。




ここまでで、私のを含めて6名10機種を紹介しました。 うーん、満腹感がありますね(笑)
しかし、サウンドウェスティバルは、まだまだ中間地点。

このブログでも順次レポートしていきますので、お楽しみに!

ミューズの方舟 サウンドフェスティバル2016 ~その3~

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今年のサウンドウェスティバルの発表は、前半が「コンテストの注目作品を聴く」、後半が「アクリルスピーカーの可能性を聴く」「メーカー製SP vs 長岡バックロードSP」という3本立て。

今回は、その後半をレポートします!


「アクリルスピーカーの可能性を聴く」では、ミューズの前田氏と田中氏が作成した、
アクリル製エンクロージュアのスピーカーを聴くことができました。

「クリスタル・ミニ」
ALPINE DLS-108X搭載の密閉型。


「クリスタル・コア」
同じくALPINE DLS-108X搭載し、さらにサーボパッシブラジエーターとしてYSCオーディオ YS137A-PSCを搭載したもの。
サーボパッシブラジエーターは、パッシブラジエーターとして使用するユニットをコンデンサでショートすることで、不要振動の抑制を図ったもの。


「ラミ壱号」
こちらは、初一般公開の作品。
Stereo誌付録の5cmフルレンジ「Scanspeak 5F/8422T03」を使ったバスレフ型(スパイラルダクト)。
内部はシナアピトン合板の積層として、強度とCP比を両立しています。


「トライアングル」
Scanspeak 10F8424G00を搭載し、背面のDYTON DC-160-6はサーボパッシブラジエーターとして動作。


「MG Super」
FOSTEX T250D, MG130HRをメインとして、PARC AudioのDCU-171Aをサーボパッシブラジエーターとして使用。



まさに、アクリル尽くしの陣容ではありますが、
それぞれ若干の違いがあり興味深い試聴ができました。

まず、アクリルを使うことで、その密度の高さ・強度から、
十分に付帯音の少ない再生音が得られていました。

さらに、十分な振動対策や、コンパクトで肉厚なエンクロージュアなども、
アクリル素材を生かすポイントなのではないかと思います。



システム全体でいえば、どれも練り上げが巧みで、
描写力に秀でたサウンドを響かせていました。

この辺は、「SDM」(エンクロージュア内の仕切りを使ったユニット固定方法)や、
「サーボパッシブラジエーター」など、様々な工夫も含めて達成できることなのだと思います。


そして、「MG Super」のような高品位ユニットの実力をいかんなく発揮していたのも、
アクリルエンクロージュアの凄さではないかと思いました。

高品位なユニットほど、その能力を発揮するのは難しくなるものですが、
「MG Super」は、各ユニットの優れた描写力・質感表現力を十分に感じることができました。
これは、余分な音を出さず、しっかりとユニットを支えることができるアクリル素材の恩恵によるものでしょう。



今回の発表でいえば、振動板剛性が比較的高いユニットが中心となりましたが、
FOSTER C080P33Sのような、軽量振板を搭載するユニットでの作例もあるので、
これからも様々なユニットでの作例が期待できそうですね!



さて、最後のトリは、2台の大型スピーカーです。

一つは、FOSTEXの現役フラッグシップG2000a。
もう一つは、長岡鉄男氏設計のD-57(FE208SS搭載)。

両者を聴くと、今までのぼんやりとした両者へのイメージが払拭され、非常にわかりやすく理解することができました。
こういう直接比較という機会は、案外無いものなのですよね。



まずは、FOSTEXのG2000a。
高品位ユニットを搭載し、まさに記録された音をそのまま表出している感じです。金管は金管らしく、ボーカルはボーカルらしく、弦は弦らしく。。。
音場の形成も、現代SPらしく緻密で優雅なもの。バランスについても、しっかりとしたピラミッドバランスです。

「市販スピーカーの代表がG2000a」というと、いろいろ意見はあるかと思いますが、
それでも、このG2000aが、現代の高級スピーカーの一つに数えられるだけの実力・ポジションであるのは間違いなく、それを感じることができた試聴体験でした。




さて、対するは、長岡鉄男氏設計のD57(FE208SS搭載)。
ミューズの柄沢氏が所有するスピーカーで、この搭載ユニット「FE208SS」は、氏の意向が強く表れたものです(?)

さて、やはり勢いと切れ味で聴かせるのが長岡スピーカーの魅力。 音が怯まずに、前に出てくる出てくる!

長岡氏もいうような「ハイ上がり」を若干感じる場面もありましたが、それに見合うだけの低音質感があるのは、バックロードホーンならではです。
オーケストラの低弦は、克明に質感を描写します。 低弦を「ボンボン」とではなく、「ヴゥンヴゥン」と鳴らしてくれる快感は他に代え難いものです。



この貴重な場を用意してくれたミューズのメンバー、D-57所有者の柄沢氏、G2000a提供のFOSTEX関係者の方に感謝したいと思います。
サウンドフェスティバルのトリに相応しいパフォーマンスだったかと思います。

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さて、ミューズの方舟自作スピーカーコンテストは、これで最終回。

実は、その後の12月には、
「学術研究発表会」で、各大学のオーディオサークル所属の学生さんの発表をみたり、
「FOSTEX試聴室」で、市販スピーカーと、自作スピーカーの比較をしたり、
「スピーカー再生技術研究会」で、会員の方の作品を聴いたり、
木工家の方のお宅にお邪魔して、桧スピーカーを試聴したりと、大忙しなのです。


更新ペースとしても、本ブログでは書けないようなことは、
ツイッターの方でつぶやいていますので、フォローしてもらえると嬉しいです。

「オーディフィル @audifill 」
https://twitter.com/audifill


それでは、皆さん、良いお年を!

2016年を振り返って

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いよいよ2016年も年末となりました。

皆さまそれぞれの年末を過ごされているかと思いますが、
今年の総括をせずには、2016年は終われませんね。

私、カノン5Dにとっては、
やはりプライベートブランド「AudiFill」のスタートの年、というのが一番のポイントになります。



思い返してみれば、このAudiFillのことを公言したのが、
2015夏のオーディオオフ会でのこと。

あれから、本格始動までの1年弱の間、
様々な人とお会いし、様々な可能性を模索する期間がありました。


そして、2016年4月。
本ブログでの告知と共に、AudiFillがスタートしたのです。


それから数カ月は、
AudiFillのアウトラインを作るのに必死でしたね。(今もですが・・・)

ホームページやTwitterといった情報発信に加え、
事務手続きや、Yahooショップ店の開店など、色々な事をやってきました。

そして、AudiFillとして自信を持って送り出すことができる、
製品群を発表することができたこと。

PR-83Sol


BX-200


RF-1000


KT-800 (FOSTEX P2080-Eとの組み合わせ)


これらの製品を発表するにあたり、
「カノン5Dの自作品」とは違う点を意識する必要がありました。

やはり製品として名乗るには、
「普遍的な価値をもち、手にして頂いた方が長く愛用できるもので、
なおかつ、製作者の拘りが光る、世界唯一のもの。」
を強く意識しました。


そんな作品達を聴いて頂く機会が「試聴会」でした。

第1回試聴会


第2回試聴会


どちらの試聴会も、沢山の方に集まって頂き、
本当に嬉しかったです。

試聴会で頂くご意見の一つ一つは、かけがえのないものなのですし、
何よりも、皆さんとAudiFillのスピーカーで、音楽を聴くことが喜びなのです。

次回の試聴会(1/28)の詳細は、後日ブログに掲載予定です。
これからも随時開催予定てすので、ぜひ遊びに来て下さい!



さて、そんなAudiFillですが、
本業の傍らでやっていることもあって、
とくに「販売」についての構築が遅れていることは否めません。

まだまだ未熟なAudiFillですが、
2017年も皆さんのご協力を頂きながら、一歩ずつ進めていきたいと思います。

それでは、皆さん。
良い年をお迎えください!

新年のご挨拶

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皆さま、あけましておめでとうございます。
今年も、オーディフィル、カノン5D共々、宜しくお願い申し上げます。


さて、新年といえば、
今年の抱負ですね!

2017年、私、カノン5Dの抱負は、
「オーディフィルを育てる!」です。


2016年の4月に宣言したプライベートブランド「オーディフィル(AudiFill)」ですが、
まだまだ未熟な状態であるのは、間違いありあません。


今年の干支「酉」になぞらえて言うなれば、
卵を温めて、ようやくかえったヒナのような存在かもしれません。

元気いっぱいのヒナですが、
自由に巣の外へ行ったり、華麗に空を飛んだりするには、
まだまだ時間がかかりそうです。

でも、親鳥は、そんなヒナを見捨てたりはしません。
大切に、大切に、しっかりとヒナを育てることに一生懸命なのです。


オーディフィルは2016年に、
「公式webページOPEN」「Yahooショップ店OPEN」「試聴会開催(2回)」「商品ラインナップの設定」など、
様々なことをやってきました。

今年は、それぞれを強く、充実したものにしていきます。
そして、「オーディフィル」という場を通して、皆さまと楽しい時間を共有したいと考えています。



さて、最近のお話しとしては、
8cmフルレンジ「Fostex FE83Sol」を搭載した「PR-83Sol」の製品Ver.の製作をやっています。


(PR-83Solの脚部兼、バスレフダクト)

1月28日の試聴会(次回日記で詳細告知)に向けて、
着実に進めていますので、お楽しみに!



それでは、皆さま、
今年も宜しくお願い致します。

第3回 オーディフィル試聴会のお知らせ(1月28日)

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今日は、第3回目となる試聴会の告知をします!

第3回 オーディフィル試聴会
・日時:2017年 1月28日(土)
    [第1部] 16:00~16:40 (Classic&Jazz)
    [第2部] 17:00~17:40 (Vocal&Fusion)

・場所:神奈川県 藤沢商工会館ミナパーク  5F 507会議室
    (JR藤沢駅徒歩約3分)




・試聴機器:PR-83Sol, PR-10
 
(写真は試作機のPR-83Sol。当日は、製品版PR-83Solを持参します。)

今回は、8cmフルレンジを搭載した小型スピーカー2機種を鳴らします。
フルレンジならではの、素直な響き、音場表現力に注目です。

これらはPremiumシリーズに位置し、
「無垢桧材」を潤沢に使ったエンクロージュアが特徴です。

「PR-83Sol」 希望小売価格98,000円(ペア)
Fostex FE-83Solを使用したバスレフ型。十分な容積と、物量を投じたエンクロージュアで、ユニットの能力を最大限に発揮することを狙っています。

「PR-10」 希望小売価格32,000円(ペア)
超小型のフルレンジスピーカー。TangBand社のPPコーンフルレンジを搭載し、デスクトップ再生に最適なスピーカーを提案します。

スピーカーの詳細については、順次 本ブログで紹介していきます。
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藤沢での試聴会は、2回目になりますが、
前回とは会場が若干違うのでご注意ください。


今回は、2機種の小型ブックシェルフ型スピーカーを比較する形で、
音楽ジャンルごとに試聴を進めていこうと思います。

それでは、皆さまのご来場をお待ちしております。

AudiFill「PR-83Sol」のスピーカーユニット紹介

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今日は、AudiFillの「PR-83Sol」に搭載する、
スピーカーユニット(以下ユニット)についてお話ししようと思います。



自作派にとってはお馴染みの「Fostex FE83-Sol」ですね。
一方で、市販スピーカーへの搭載がないため、自作に馴染みがない方にとっては初めてのものかと思います。


このユニットは、今から30年以上前(?)に発売された「FE83」からの流れをくむものです。
(FE83の正確な発売時期、資料があればご教授ねがいます。)



長岡鉄男先生の評でも「本当に小さなユニットだが、実力はなかなかのもの。人の声はFEシリーズ中のトップという人もいる。」という高評価を得ていました。
(参考:長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術SpecialEdition[基礎知識編] 音楽之友社 p.98

自作派においても、その素性のよさから、特にコンパクトなブックシェルフ型スピーカーシステムにおいては、重宝されたユニットでした。


その後、新たな振動板「ESコーン」を搭載した「FE83E」「FE83En」が登場します。

http://www.fostex.jp/products/fe83en/

「ESコーン」の説明は、上記webページが詳しいですが、
コーン紙の原料として、芭蕉(バショウ)類の植物から取れる繊維を用いることで、繊維同士の擦れによる雑音が極めて少なくできた、というのが特徴です。

特に、「FE83En」は、振動板重量(正確にはm0)が1.53gと、極めて軽量。
フルレンジ型の長所とも相まって、全体域で均一かつレスポンスに優れた特性が期待できます。実際に聴いても、音楽の微細なニュアンスを上手く表現してくれるものです。


そして、2016年に登場したのが、「FE83-Sol」です。
http://www.fostex.jp/products/fe83-sol/

様々な特徴があるユニットですが、
まず一番の注目ポイントは、振動板が進化したことです。



振動板の基層は、長繊維のパルプを主体として高剛性化と内部損失の保有を両立。
表層には短繊維のパルプを配合し、振動板表面の伝播速度を高めています。


他の特徴としては、ボイスコイルボビン直結のセンターキャップにより、
40kHz(公称)までの高域再生を実現するなど、
まさに現代的な性能をもったフルレンジユニットとなっています。

さらに、従来からの特徴である軽量振動板という設計思想は引き継がれており、
能率(出力音圧レベル)は88dB/1w(m)と、小型スピーカーとしては十分に高い値となっています。




AudiFillの「PR-83Sol」では、この「Fostex FE83-Sol」を、
桧の無垢材で作製したオリジナルのエンクロージュア(箱)に搭載しています。



エンクロージュアの話は、また後日。

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試聴会情報 「オーディフィル 第3回試聴会」
1/28(土)神奈川県 藤沢商工会館ミナパーク 5F 507会議室 16:00~
<詳細はこちら>
皆様のご来場をお待ちしています。
最新情報はTwitter(@audifill)をご覧ください!
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