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[S-054] ミューズの方舟 出品作「83Diamond」の紹介(2)

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ミューズの方舟のスピーカーコンテストは、いよいよ来週。
出品に向けて、最終の音質チューニングは続きます!




さて、前回は「45°カット」について説明しましたが、
83Diamondには、まだまだ技術が投入されています。

その一つが、「ハイブリッド・レゾナンスチューブ」です。




「S-049 ツイン・ウィング」にも搭載され、スピーカー再生技術研究会で好評を頂いた方式を、8cmフルレンジ用としてダウンサイズして搭載しました。

構造としてはシンプルで、途中で大きく断面積を変えた共鳴管としています。こうすることで複数の共鳴を励起でき、幅広い低音を違和感なく増幅できるのです。




実際に、83Diamondの基本共鳴周波数は70Hzですが、その3倍音や5倍音といったベースの倍音のほか、「ハイブリッド・レゾナンスチューブ」による140Hzの低音放射も確認されています。




さらに、昨年のミューズコンテスト作品「S-045 スワン・ザ・バスレフ」から定番となった「桧アンカー」も搭載しています。




ユニットの後ろに桧無垢材を貼りつけることで、中域の厚みや表現力を向上させます。




どんなに良いスピーカーであっても、録音の優劣を理由に音楽を楽しめないようでは困りものであるとカノン5Dは考えます。
「桧アンカー」を搭載したスピーカーは、優秀録音はより素晴らしく、アニソンもより豊かで楽しめる再生音となるのが特徴です。



ラストは、83Diamondの設計図と特性表を公開します。



<軸上50cm>



<ユニット直前>



<ダクト直前>



<インピーダンス特性>



それでは皆様、来週はコンテスト会場でお会いしましょう!

[S-054] ミューズの方舟 出品作「83Diamond」の紹介 (3)

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いよいよ、コンテストが明日に近づいてきました!
会場は東京品川(最寄は下神町駅)で、入場フリーなので、お気軽にいらしてください!

<詳細はこちら(ミューズの方舟 公式ブログ)>


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今日は、ラストスパートとなる音質調整について説明します。


●1円玉貼り付け



いわゆる「レゾナンスチップ」と同様の効果を狙ったものですが、今回も非常に効果があったので採用しました。

オーディオ機器とは切っても切れない関係にある「不要振動」。
この振動は、『巨視的なもの』と、『微視的なもの』の二つに大別できると考えています。


スピーカーを例に挙げるとすれば、
巨視的なものは、いわゆる「箱鳴り」と呼ばれるもので、手で触るとビリビリと振動するのが分かるようなモノです。

この巨視的な振動を抑えるには、「重く」「硬く」「強い」材料を使うのが好ましいとされ、20世紀オーディオの最注目ポイントであったともいえるでしょう。


一方で、微視的な振動は、材料の中を「音波」として伝わるもの。いわゆる縦波としての振動なので、触っても余り分かりません。

しかし、この振動も実際には音を濁す原因となっており、これを解決しないことにはクリアかつ表情豊かなサウンドは望めません。

この微視的振動の厄介なところは、「重く・硬く・強い」材料を使うと、余計に振動が増えてしまうことがあることです。音波が溜まる部分が大きくなるわけですから、当然といえば当然です。

最近の、各種インシュレーターや、各種オーディオ機器の設計は、この微視的振動を意識したものが多いように感じます。具体的には、素材をハイブリッドしたり、スパイク構造を吟味したりするものです。


さて、この「1円玉貼り付け」は、言うまでもなく後者の対策として使っている技術です。トライ&エラーを繰り返し、最適なポイント・貼り付け数を決定しています。



●巻き寿司型 吸音材
妙なネーミングですが、まさにそんな感じの吸音材を使用しました。




普通の吸音材は、平板状のものですが、これは高域ばかりを選択的に吸い込み、悪影響が多いものです。

これを、クルクルっと巻いて、立体的な形とすることで、中域~中高域の吸音を可能にしたのが、この「巻き寿司型」なのです。


昨年度の「S-045 スワン・ザ・バスレフ」には、塩ビ管の中に吸音材を詰めた構造を使いました。これは、中域を選択的に吸音できるのですが、長所は短所でもあり、ピーキーな吸音特性による使いにくさもあったのです。





そんな「83Diamond」ですが、今までのFE83Enのイメージを覆すような音に仕上がっています!
明日のコンテストに向けて、試聴曲選びや、プレゼン内容を決めていこうと思います。

それでは、明日は宜しくお願いします!

[S-054]  祝 音質賞&総合賞!

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先日のミューズの方舟のコンテスト2015は、沢山の来場者に恵まれました。
皆さま、お忙しいなか足を運んでくださり、ありがとうございました!




さて、「83Diamond」の気になる結果は・・・
音質賞&総合賞のダブル受賞となりました!!




細かく見ていくと、こんな感じです。
項目:頂いた票数/総票数
音質:  38票 / 97
アイディア: 11票 / 94
ルックス:   7票 / 95
総合(合計):56票 / 286
<票数は、カノン5Dが結果表を元に勝手に計算したものです。>

数ある作品の中から、「83Diamond」を選んでくださり、嬉しく思います!

大型の箱も、小型の箱も、重量級も軽量級も、それぞれ魅力のある音を鳴らしていたので、一票を入れる立場としては難しい選択になったのではないかと思います。


音質賞を頂いたあとの、鑑賞タイムでは、
ミューズ(!)の「僕らは今のなかで」を、爆音で再生させて頂きましたwww



こういう曲を鳴らすと、まだまだスピーカーの未熟さを感じるばかりなのです。
硬派でアキュレートな再生系とのマッチングの良し悪しもありましたが、アニソンを気持ちよく鳴らせるまで私の「スピーカー自作道」は終わらないのです!



さて、次回以降のブログでは、皆さんの作品を一つづつ紹介していこうと思います。
ガチンコ勝負のコンテストだけあって、紹介し甲斐のある力作ばかりなので、日記を書く立場としても楽しみです!

それでは、お楽しみに♪

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 ~その1~

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さて、今年もやってきました年末恒例行事。ミューズの方舟自作スピーカーコンテストの様子をお伝えします!

会場は、東京品川(大井町)の品川区立中小企業センター。
150名は入るであろう、その広い部屋でコンテストは行われました。




パワーアンプには、アキュフェーズの巨漢「P-6100」が、
BTL動作(440W/8Ω)でセッティングされ、信頼性・駆動力としては十二分だといえます。




さて、トップバッターは、内田さんです。


「AU-F8BT ツイスト」

40枚以上の合板が精密にくみ上げられ、まさに芸術的な外観となっています。しかも、色違いで交互に組まれているのが、またポイントとなっていますね。
こうしたエンクロージュアを作る技術・熱意には、まさに頭が上がりません。



使用ユニットは「FOSTER C080P33S」。旧FE83の思想が継承されることを期待しての選択で、エンクロージュア設計は3.2Lのバスレフ型(fd=93Hz)となっています。



実際に聴くと、パリッと決まるサウンドが、まさに快感です!
オーケストラは華やかで、スピード感のある弦楽器の細かなニュアンスも明瞭。大太鼓も付帯音が少なくピュアな鳴り方なのは、重厚な積層エンクロージュアのお蔭でしょう。

投票結果では、ルックス票を32票(全体の1/3以上!)獲得され、見事「ルックス賞」に輝いていました!


さて、2番手は上條さん。


「MBR27」

緑の筐体にあけられた「白い部分」は、『差動振動板』とよばれるもの。通常のバスレフダクトが空気共鳴を狙った低音増幅だとすれば、これは「機械的動作」によるバスレフだといえるでしょう。




さらに、低音の増幅を狙う「差動トランス駆動」や、振動板歪を抑える「ヒレ」、ユニットの「バネ押しつけ固定」など、昨年以上に独自技術満載の一品となっていました。




サウンドには柔らかさがあり、女性ボーカルのボディ感が見事に表現されていました。今年の話題曲「Let it go(英語版)」では、本機の情感溢れる表現力を堪能することができました。
こうしたサウンドはバッフルの大きさといった基礎的なところから、独自技術までが合わさって実現したものなのでしょう。


コンテストは、まだまだ続きます!
次回をお楽しみに♪

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 ~その2~

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前回から書いているスピーカーコンテスト作品の紹介は、まだまだ始まったばかりです。
今回は、対照的な2作品を紹介しようと思います。

一つめは、後藤さんの「普通のDB-Ⅲ」



今回でver.3となった(?)作品は、非常にオーソドックスなもの。
フレームが黒く塗装されたC080P33Sが、旧FE83を彷彿させるチャームポイントとなっていますね。


中身の構造は、ダブルバスレフ。エンクロージュア容積を約2.5Lと約4.5Lに設定し、理論上の共鳴周波数は115Hzと52Hzとしています。




サウンドを聴くと、基本に忠実に練り込まれた設計ならではのバランスの良さに加え、ユニットのカチッとした質感が映えるものでした。
ダブルバスレフも好ましく動作しているようで、POPSをリズム感よく、楽しく聴かせるスピーカーだと感じました。名前の通り「普通にイイ!」サウンドで、肩肘張らずに「楽しめる」良さがありました。



さて、こちらは塚田さんの作品。



大型の筐体は、聴く前から期待感を高まらせてくれます。
(同じ大型機で挑むカノン5Dとしては、不安と緊張が高まるのですがw)



内部は、「ダンプトダクト・バックロードホーン」です。
ちょうど私も昨年に「バックロードバスレフ」などを作製したことがあったので、バックロードの欠点を解消するこの構造の凄さは良く分かるのです。




さらに、なんとヘッド部分は「コンクリート」製なのです!
普通では躊躇するような材料ですが、それを使いこなし、さらには斜め構造まで組み入れる巧みさに感心しました。




サウンドは、意外にも静かで紳士的。コンクリート素材は、硬さより内部損失の高さが効いたようです。
木材では得られない密度感の高さに加え、ダンプトダクトBHのもたらす低音が合わさり、音楽の「コシ」や「深み」を感じさせる音となっていました。

音質・アイディア・ルックスがともに好ましい本機は、投票でも(今回唯一?)全ての項目で着実に票を集めていました。



さて、次回は精巧に作り込まれた2作品を紹介します!

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 ~その3~

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既に4台のコンテスト発表作を紹介してきました。
5番手の発表は私でしたが、それは後述することにしましょう。
(まあ、すでに当ブログでだいぶ公開していますしね)


今日は、2作品を紹介したいと思います。

こちらは、田中さんの「ラミ参号」


昨年のラミ弐号に引き続き、高剛性の積層エンクロージュアが印象的です。



今回のポイントは、「螺旋ダクト」ではないでしょうか。
ワッシャーを積み重ねて作ったダクトは、対面にあるユニット支持の機能をも併せ持つ、非常に合理的な設計です。



実際に聴くと、小さなボディを感じさせない、コシがしっかりしたサウンドであることが分かります。
全体の剛性が高いのに加え、重量級のダクト&支持機構など、新しい取り組みが功を奏しているのではないでしょうか。

毎年進化を続ける「ラミ」シリーズは、多くの注目を集める結果となり、
音質票は14票(3位)、ルックス票は20票(2位)を獲得していました。



そして、会長の前田さんの「ランタノスクス」



定番の「クリスタル(サーボパッシブラジエーター搭載)」でなく、今年はユニットとの相性からスパイラルダクトを選択。横長のフォルムが印象的ですね。

構造だけでなく、金属板を上手く活用している点も見逃せません。
ユニット回りの強度アップのほか、制振を目的として(?)の背面への金属板搭載も興味深いですね。



サウンドの特徴は、ズバリ「音の立ち上がり」にあります。
チェンバロは精度が高い表現で、余韻の美しさも特筆すべきものがありました。一方JAZZでは、音の粒が感じられ、楽しい雰囲気を演出します。

小型で高精度な表現力をもつ本機は、(コンセプトが近いともいえる)先の田中さんの作品と接戦を繰り広げる結果となりました。
音質票では19票(2位)、ルックス票は17票(3位)。そして総合点では40票(3位タイ)で競り勝つ結果となり、コンテストならではの手汗握る展開となりました!


自作スピーカーイベントは数あれど、こうした全力投球のコンテストというのは「ミューズ」の一つの特色かもしれません。
出品者、運営側、来場のお客様それぞれがコンテストを盛り上げているのだと実感することができた2作品でした。


さて、連載している作品紹介も、残すは2台のみです。
ラストまで、ぜひご期待ください!

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 ~その4~

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コンテスト作品の紹介も、残るは二台となりました。
どちらもアイディアに満ちた作品で、最後まで目が離せません!

まずは、谷本さんの「スケルトンBSP-2015」


観葉植物が描かれたバッフルは、透明な本体と相まってGOODですね。
オーディオマニアとしては、思わずユニットを探してしまうのですが、この構造こそが、スピーカーの特徴でもあり、音質上のポイントにもなっています。

ユニットは本体の奥に固定され、そこから出た音波がフロントバッフル(バジルの絵が描かれたもの)を駆動します。原理としては、パッシブラジエーターによる低音増強と似ているようですが、これを開放系(ユニットは一枚板に固定)で実現しているところがポイントですね。



サウンドは、まさに爽快の一言でしょうか。超軽量ボディからは、曇ることないサウンドが放たれます。
オーケストラは弦のスピード感が心地よく、ボーカル(ロック)では野生的な表現がダイレクトに伝わってきました。

独自のアプローチは、アイディア票としての評価につながり、9票(3位)を集める結果となりました!



さて、ラストは倉橋さんの「フォーパッション」。


緑の箱も斬新ですが、奇妙に伸びた塩ビ管が目を引きます。
これは「サイドブランチ型消音器」と呼ばれる独自技術です。


(掲載許可を頂きました)

共鳴管は、概して固有の周波数(高次振動)でピークをもつことが知られていますが、本作は音道の途中に「別の共鳴管」を忍ばせ、そのピークを吸収しています。



実際に聴くと、共鳴管型ならではのスケール感豊かな低音が魅力的です。
選曲のなかにはチェロの曲もありましたが、見事に癖の無い低音を披露していました。さらに、金管楽器を伸びやかに鳴り響いていたのも、低音の癖が無いために吸音材ゼロにできた恩恵でしょう。

独自技術が確実な効果を発揮していたことは、多くのアイディア票を集める結果となり、圧巻の48票獲得(総評数の過半数超え!)。見事アイディア賞に輝きました。



これで、8作品を紹介してきました。
それぞれ特徴があり、良さがあり、印象的な作品ばかりでしたね。

次回は、カノン5Dの作品「83Diamond」のサウンドを動画で届けたいと思います。お楽しみに!

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 ~その5・完~

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5回にわたってミューズの方舟自作スピーカーコンテストの様子を伝えてきましたが、今回でいよいよ最終回です。
ラストは、私の作品「83Diamond」についての紹介です。


まずは、百聞は一見にしかずということで、
ぜひ動画をご覧ください!

ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015 「83Diamond」(FOSTEX FE83En使用)



「83Diamond」の設計思想は非常にシンプルなので、音と技術の関係は次のようになります。
<高音> 45°カット
<中音> 桧アンカー
<低音> ハイブリッド・レゾナンスチューブ

それぞれの技術の詳細は、先日の日記をぜひご覧ください。
2015年11月14日 [S-054] ミューズの方舟 出品作「83Diamond」の紹介(1)
2015年11月21日 [S-054] ミューズの方舟 出品作「83Diamond」の紹介(2)


まずは実力が発揮できて一安心。というところですね。

クラッシックやJAZZでは、かなり低域が伸びたソースを使いましたが、
事前の音量合わせで、限界ギリギリの大音量にセットできたので、本番でも上手く鳴ってくれました。



FE83Enから可能な限りの低音を引き出すために、非常に大きな本体になってしまったのが反省点でしょうか。
FE系は、共鳴管だとやはり低域不足になるのは否めなく、今回は管を太くすることでバランスをとった感じですね。

もう少し低音の出やすい「FF85WK」や「PW80K」であれば、
半分ぐらいのサイズでも、しっかりとした低音が出てくるかと思います。(たぶん)


デザインについては、我ながら満足の出来で、
オーソドックスながら洗練されたものになったと思います♪



そんなこんなで、一年に一度の大イベント「ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2015」の日記は今回がラストです。
来年も、できれば参加したいですね!

-完-

2015年の振り返り

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今年も、残るところ数時間になりました。
2015年のカノン5Dの活動を、振り返ってみようと思います。

年始に立てた目標は、
「情報発信力を高める」でした。


まずは、Youtubeへの動画投稿。

人生初の動画編集を、ソフト「VideoPad」を使って行い、
合計12本の動画を作成し、アップロードしました。

おかげさまで、合計再生回数は5000回を超えています。感謝です!



さらに、ホームページ「カノン5Dの資料室」
大幅リニューアルもありましたね。


今まで手書きのHTMLだったのですが(←それはそれで凄い)
「ホームページビルダー」を使って、体裁を整えました♪

これからも、皆さまの役に立てるホームページを目指して行きたいですね!




そして、各所の自作オーディオ発表会にも参加させて頂きました。
まずは、5月の「集まれ塩ビ管スピーカー2015オフ会」


続くは、9月の「スピーカー再生技術研究会」



ラストは、音質賞&総合賞のダブル受賞となった11月の「ミューズの箱舟 スピーカーコンテスト2015」



他にも、出品こそしませんでしたが「パークサウンド鑑賞会」
市販系イベント「インターナショナルオーディオショウ」「音展」、「ポタフェス」なども良い思い出ですね。






今年はオーディオに集中!?したお陰もあって、
だいぶ盛りだくさんな一年となりました。

来年は、もっと、というかカノン5D史上最大の!?出来事を予定していますので、
今後とも、皆さまのお力添えを頂ければ幸いです。

それでは皆さま、良い年をお迎えくださいませ。

2015年 カノン5D

あけましておめでとうございます。

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皆さま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!


今年は・・・
「カノン5D 10周年!」の記念の年になります♪
今後とも、皆さまとブログで、イベントなどで一緒に楽しめればと思っています。

あ、恥ずかしいので、初期の記事はあまり見ないでね(笑)




さて、今年の抱負は・・・
「カノン5D、プロになります」

( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)


突然ではありますが、
「スピーカーメーカーの立ち上げ」を、ここで宣言します!


頭の中では、従来のスピーカーメーカーとはちょっと違う、今までのオーディオ業界にはちょっと無かったような将来像を描いていますが、
ここ1年の直近の話でいえば、「スピーカーメーカーを立ち上げます」という内容で間違えありません。

ここ半年で、共に汗を流して協力して頂ける方や、取引先となって頂ける方を探したり、
水面下でいろいろと動いてきておりました。

公式デビューは今年の春ごろ、になるかと思います。
まだまだ、やることも多いので、頑張って進めていきたいと思います。


皆さまには、いろいろとご心配とご迷惑をおかけするかと思いますが、
今後とも、ご指導ご鞭撻を宜しくお願いいたします。



このブログ「趣味の小部屋」は、タイトル変更せずに継続していきますので、ご心配なく!
スピーカーのことに関する情報を中心に、更新を続けていこうと思います♪


それでは皆さん、
今年もよろしくお願いします!

木工家 Y氏 訪問記

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時は戻って、昨年の12月のこと。
以前からオフ会やメールでお話ししていた木工家のY氏のご自宅に伺うことになりました。

なんと、私の「スワン・ザ・バスレフ」「ツイン・ウィング」を参考に、作製したものがあるとか!
これは、聴きに行くしかありません。


<オリジナルの両機>
  


さて、潮風香る街並みにあるY氏宅にお邪魔するまえに、
近所のプライベート工房を拝見させていただきました。







たくさんの木材と、専用の装置たち。
スピーカービルダーの私にとっても、夢の空間でした♪



さて、自宅に伺うと、
「ツイン・ウィング」がお出迎えしてくれました。



はやる気持ちもありますが、
私としては、中央のオーディオラックが気になりました。



立派な作りのラックですが、
これも自作品というから驚きです。



使用している機器は入門機が多いですが、
ウォルナットで作られた重厚なラックに収まり、ご機嫌のご様子です♪


それでは、いよいよツイン・ウィングの登場です。


MDFで作られた本体は、寸法精度もピッタリです。
複雑な内部構造の「ツイン・ウィング」ですが、まさに技量の勝利ですね!



気になるサウンドは、、、、
ほぼ私の家にある「ツイン・ウィング」と同じでした。(そりゃそうかw)

MDFゆえに付帯音が少なく、さらにウォルナット材のラックが音を豊かにしてくれているようで、小音量でも豊かな鳴りっぷりを楽しむことができました。

ユニットの違い(P1000とFE103Sol)も、クオリティの差として明確に表れていました。一方で、低音量感などはイメージ通りでしたので、P1000からのステップアップとしてFE103Solはお勧めできる逸品ですね。



傍には、あの「スワン・ザ・バスレフ」もありました。


低音の調整に苦戦されたとのことで、ダクトの調整もいろいろ試した跡がありました。
「スワン・ザ・バスレフ」の基本構造は、優れた面もありますが、その一方では・・・まあ、本作以降私が共鳴管に偏向している理由から察して頂ければ幸いですw



オリジナルの「スワン・ザ・バスレフ」には無かった、45°カットも高精度に施されていました。こちらは非常に効果があるので、スワン型をお持ちの方はぜひチャレンジしてみて欲しいですね♪



木工×オーディオは、切っても切り離せない関係で、
いろいろと貴重なお話しを伺うこともできました。

Yさん、貴重なオフ会をありがとうございました。

FOSTEX 試聴室(二子玉川) に行ってきました。

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先日、Fostexのショールームに行ってきましたので、日記にします。

場所は、東京の二子玉川。
イルミネーションが綺麗で、クリスマス前ということもあり、おしゃれな雰囲気です♪

Fostexショールームは、駅前からちょっと歩く場所にあります。

駅の西口を左に歩き、大通りを渡った後は、写真の不動産屋を目印に小道に入ります。


ちょっと歩くと、床屋が出てくるので右折すると、
いよいよショールームです!





さて、ここ「Fostexショールーム」ですが、
運営は、株式会社エクスペリエンスが行っているとのこと。
http://www.fostex.jp/showroom/

Fostexと関連があることはもちろんですが、
オリジナルの商品の企画・提案も行える体制は魅力的です。
http://www.xperience.jp/

店内には、Fostexを含むヘッドフォンや、ポタアンなど人気の商品が並んでいますが…

見慣れたものが隠れていたので、
出してもらいました。(ありがとうございます!)



長岡先生設計の「スワン」ですが、
この美しい仕上がりは、他にない格別なものですね♪


さらに奥には、なんと歴代のBH向け10cmが展示してありました。

FE108Solの発売にちなんでの展示だと思いますが、自作スピーカーマニアとしては垂涎の光景です(><)b

説明によると、FE108Solはフレームがフルレンジ向けの奥行きの短いタイプになっているのだとか。確かに、FE108EΣなどは、ウーハーと同じ深めのフレームとなっていますね。



他にも、Fostexのアクティブスピーカーを比較試聴できるコーナーがあました。瞬時に切り替えて比較できるので、一目(聴?)瞭然ですね!



さて、ここからが大御所の登場です。


店内中心には、今注目の3機種が整然と置かれ、
駆動系も充実したものでした。



さっそく、小さいものから聞かせてもらうことに。


右側のものは、「P2080-E(箱)」「PT20K(ツイーター)」「PW80K(ウーハー)」を組み合わせたものです。
値段は、ペア2万円でお釣りが来るという、お買い得なモデルです。

2wayらしく、両端に伸ばしたレンジ感が印象的で、強力な駆動系にも支えられ低音質感もGOODでした。
この超絶CP比については、帰宅後に私が同キットを即座に発注したことが何よりの証拠かもしれません(笑)


さて、お次は「FE108Sol」×「バックロードホーン箱」です。
新作ユニットは、紙コーンながら癖が少ないのが印象的です。バックロードホーン箱も、ブリブリとした魅力的な低域を聴かせてくれました。


ラストは、「GX250MG」
定番のモデルだけあって、安定したピラミッドバランスのサウンドを聴かせてくれました。
先ほどのバックロードホーンとの対比も興味深く、一般のスピーカーと自作系スピーカーを比較できる稀有な場所だとも言えますね!



さて、閉店時間間際になった頃、カノン5Dの目に飛び込んできたのは、先日発売の超弩級「真空管ヘッドフォンアンプ」。

これを聴かずには帰れまい!ということで、聴いてきました。

定番のワルツ・フォー・デビイを聴かせて頂きましたが、情報量といい音のツヤといい最高ですね。スピーカー派としては悩ましい存在です(汗)



さて、そんなこんなで、この視聴室は、Fostex好きの人には、間違えなくお勧めできる空間です! 絶対テンション上がると思いますので、ぜひ行ってみることをお勧めしますね。
もちろん、入りやすい雰囲気のお店なので、オーディオが初めての方なども、ぜひ行ってみると良いと思います♪

横浜ベイサイドネットに行ってきました。

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連続している「行ってきました」シリーズですが、
今回もその流れです(笑)

今回お伺いしたのは、「横浜ベイサイドネット」。
自作スピーカー派、特に海外ユニットが好きな人には非常に馴染のあるお店ですね。

その本拠地となるのが、横浜桜木町。
主要駅から歩いてちょっとの好立地にお店はありました。



だがしかし、初見だと分かりにくいと思うので、
写真レポートします!



お店に近づくと、「スタジオ木村」という看板が目立ちますが、入り口はその隣のビルです。
赤枠で囲ったところから入ります。



どこかのマンションに迷い込んだようなエントランスですが、
気にせず、エレベーターで7階へ行きます。



そして、「横浜ベイサイドネット」の入り口を発見!
営業中でも、ドアは閉じられている(ことが多い)ので、ノックして入ると良いでしょう。



さて、店内に入ると、
陳列された高級ユニットに圧倒されます。

先日、独占輸入代理店となった「ScanSpeak」を始めとして、
ハイCPの「Wavecor」、ハイエンドの「AudioNirvana」「Audio Technology」など、まさに百花繚乱。



そんな店舗に試聴スペースがあったので、
早速聴かせてもらうことに。

まずは、「1」。
日本風の美しいエンクロージュアに収まっているのは、
Audio Nirvanaの「Horn (3インチ,フェライト)」。

8cmフルレンジながら、浸透力が高く低音の伸長も良い感じです。本ユニットは、高級8cmフルレンジとして貴重な存在ですね!

さて、お次は「2」と「3」。
双方ともツイーター+8cmウーハー+パッシブラジエーター×2という似たような構成ですが、ウーハー部がそれぞれ、「ScanSpeak 5F/8422T01(写真2)」と「Wavecor SW070WA01/02(写真3)」となっています。



聴くと、サイズを超えた低音感であるのはもちろん、二つの個性の違いが印象的でした。
ScanSpeak(写真2)のほうは、密度感の濃い中域に、音色感の良い高域がMIXし、ボーカルなどが心地よく聴けました。
Wavecor(写真3)のほうは、ワイドレンジで高精細。クリアなトーンで、粒立ちの良さも魅力的でした。

Wavecorは、フルレンジ「FR070WA01/02」搭載のタイプもあり、それも気になるところですね。

このキットの凄いところは、それぞれの選択肢が豊富にあることでしょうか。
・ウーハーの選択:「ScanSpeak 5F/8422T01」「Wavecor FR070WA01/02」「Wavecor SW070WA01/02」
・ツイーターの選択:「有り」「無し」
・パッシブラジエーターの選択:「1個(片面)」「2個(両面)」
・インピーダンスの選択:「4Ω」「8Ω」
・ユニット付属の選択:「完全キット(ユニット付き)」「ボックスキット(ユニット別)」

これだけのラインナップがあると迷うところですが、その辺も親身になって相談に応じてくれる(と思うw)のがこのお店の良さだと思います♪



さて、ラストはScanSpeakのユニットが使用された大型2way(「写真4」茶色)です。
やはり貫禄のサウンドで、低音の駆動力など見事なもの。海外高級機に採用されるユニットだけあって、十分な表現力があると感じました。



試聴できたのは以上ですが、
他にも様々なお話しを聞かせていただいたり、美味しいコーヒーを頂いたりと、ゆっくりとくつろぐことができました。

他にも、常連のお客さんが自作品を持ち込んで試聴したりと、来るたびに新しい発見がありそうな雰囲気が印象的でした。また近くに行った際には立ち寄りたいですね!

KMさん宅で「LINKWITZ LAB」スピーカーを試聴しました。

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まだまだ続く、行ってきましたシリーズ。
今回は、KMさん宅です。

KMさんは、「LINKWITZ LAB」の設計に基づくスピーカーを自作されており、あの「横浜ベイサイドネット」の人も自宅を訪れたというから凄いものです。


http://baysidenet.jugem.jp/?eid=222

さて、まるでショールーム(!)のような美しいリスニングルームにお邪魔して、
最初に聴かせて頂いたのは「PLUTO」。




http://www.linkwitzlab.com/Pluto/photos.htm

専門業者に依頼して加工してもらったという塩ビ管は、
洗練されたデザインとなっています。

小口径フルレンジをツイーターとして使うことや、
左右をかなり広げる設置方法も、「LINKWITZ LAB」の思想に基づくものです。



穏やかに広がる音場感など、この構造ならではの利点を聴くことができました。密閉型の箱をもつ本機は、アンプ側で低域を増幅することで、かなりの低音再生を実現していたことも印象的でしたね。


さて、この「PLUTO」はツイーター部の構造を変えることで、最近発表の「LXmini」に変化させることができます。


http://www.linkwitzlab.com/LXmini/Gallery.htm

ツイーター部分には、同じくフルレンジを使用していますが、
今度は「開放系」での使用となっています。

ツイーターが後方に向かって逆位相の音を出すことで、
ウーハー(全方向で正相)の指向性を制御しようという狙いです。



着想こそ「LINKWITZ LAB」のものですが、
それを実現してしまうKM氏の技術に脱帽です。

実際に聴くと、こちらはよりピントがハッキリとした音です。
FOSTEXのフルレンジに慣れている私にとっては、PLUTOより好印象でした。音が前に出てくる感じは、非常に好ましいですね!

そして、指向性制御により室内反射の影響を大きく回避できているため、非常に解像度が高いのです! モニタースピーカーとしても十分通用するレベルではないでしょうか。




さて、ラストは大型機「ORION」です。


SEASの高級ユニットに、マッシブなウーハーが付いている以外は、特に変わった様子はない・・・と見えますが、
実はこれ、後面開放なのです。


http://www.linkwitzlab.com/orion-photos.htm

後面開放は低音が出ない、というのが通説ですが、
このORIONは、(他の「LXmini」「PLUTO」と同様に)チャンネルデバイダー側で低域を増幅してこれを回避しています。
あの強固なウーハーも、そのためと考えれば納得ですね。

そのサウンドは、まさに衝撃的。平然と30Hz台の超低音からフラットに出てくるサウンドは、従来の箱作りの概念をひっくり返してしまうものでした。
そして、箱に覆われていないために、その低音は透明かつクリア。そこにSEASの繊細な中高域が乗ってくるのですから、悪いわけがありません。



今回は、「LINKWITZ LAB」原案のスピーカーを3機種聞かせて頂きましたが、その工作技術が世界クラスであるのは上記リンク先ページを見ていただければ明らかでしょう。

そして、一般人(?)の我々としても、「LXmini」製作キットが横浜ベイサイドネットで発売されることになり、ぐっと身近な存在になったのは朗報ですね。

http://baysidenet.jugem.jp/?eid=224

今回は、普段耳にしない「LINKWITZ LAB」のスピーカーを堪能することができました。
KMさん、貴重な機会をありがとうございました!

[動画] [S-045] スワン・ザ・バスレフ(2012年ステレオ誌付録)

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今日は、2014年ミューズの箱舟コンテストで音質賞を受賞した作品「S-045 スワン・ザ・バスレフ」について紹介しようと思います。



「スワン・ザ・バスレフ」は、kenbeさん発案のバックロードバスレフ形式の設計となっています。
ダブルバスレフとも、バックロードとも異なるこの方式は、超低域の伸びに有利な箱形式です。





構造としては、いたってシンプルです。
第一ダクトを通った後は、本体内部で一回折り返すのみで最終ダクトへとつながっています。



「スワンっぽい」外観を守るため、ダクトは背面につけていますが、
前面にダクトがあっても問題はないでしょう。



特性としては、一般的なダブルバスレフのそれと酷似しますが、
ダクト直近の特性では、音響管由来の共鳴ピーク(210Hzなど)で音響管の影響が確認されます。

興味深いのは、長岡式ダブルバスレフでは中低域のディップを防ぐために「60Hz, 140Hz」のようにかなり離した共鳴ポイントを設定するのですが、
バックロードバスレフはユニットのf0以下に二点(本作では60Hz, 110Hz)設定しても、音質上問題がないという点です。

音響管由来のピークが上手く中低域を支えるために可能な設計だと思っていますが、
少なくともこの特徴がバックロードバスレフの超低域再生能力につながっているのでしょう。



「スワン・ザ・バスレフ」は、箱の構造設計だけでなく、
『松集成材』の本体、『桧アンカー』や『シルク吸音材』を用いることで、中高域をコントロールしています。






さらに、エンクロージュア内部の共鳴を解消するために、
塩ビ管を使った音響抵抗を、第一空気室内に入れています。

アイディアとしては、昨年度ヤマハから発表された高級機と同じものですね。
両開口管というのも同じですね。同じ音響管をつかった吸音でも、パイオニアのS-1EXは片開口だったと思います。




さて、お待たせしました。
「スワン・ザ・バスレフ」の音を、ぜひお聞きください♪

ScanSpeak 10F/8422-03(2012年Stereo誌付録)× バックロードバスレフ箱



完成度の高いスワン・ザ・バスレフは、今は実家で活躍中です♪

「SPIサウンドプラザ井田」へ行ってきました

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さて、今日ご紹介するのは「SPIサウンドプラザ井田」です。

すぐにピンとこない方も多いかもしれませんが、
おそらく、自作スピーカー派であれば、必ず訪れたことはあるであろう有名なwebページのお店です。
http://homepage3.nifty.com/spida/

何度か井田さんには声を掛けて頂いていたのですが、
先日、ようやく行くことができました!


場所は、千葉県船橋市。
閑静な住宅街のなかに、サウンドプラザはありました。



外観は、普通の一戸建て住宅ですが、
ちょこんと飛び出た看板が目を引きます。

ギターが堪能な井田さんは、音楽教室もやっていらっしゃるとか。


さて、お部屋にお邪魔すると、
webページでも見慣れたシステムと、早速のご対面です!



オーディオショップというより、個人宅にお邪魔しているような雰囲気(というかご自宅でもある)で、この居心地の良さは、つい長居をしてしまう展開です(笑)


ホームシアターを併せ持つところもあって、やや複雑なシステムですが、
2chステレオでは、最新作の大型スピーカーで聴くことができました。



自作界では珍しい大型スピーカーで、しかも設計難易度が高そうなホーン(JBL製)を搭載しています。
いかにもダイナミックな音が出てくるかと思いきや、最初に聴かせて頂いたギターは実態感にあふれるリアル系サウンドです。

ご本人がギターを演奏するとあってか、
中域のリアリティ、存在感は他のシステムとは一線を画すものでした。

もちろん、バスドラムでは大口径ウーハーの威力が炸裂するのは言うまでもなく、
ワイドレンジな表現力も、このシステムの魅力だといえそうです。

「もっと多くの人に、大型スピーカーの自作に挑戦してほしい」とおっしゃる井田さんの言葉も、このスピーカーの音を聞くと、すごく共感することができました。



さて、2chステレオで終わらないのが、このサウンドプラザ井田の醍醐味です。
ここからは、AVシステムを構成するスピーカー達を見ていきましょう♪


まず目を引くのが、左右chを担当する「2012モアイ-Ⅱ.i」。
FE163En-Sをミッドに据え、炭山先生の「金次郎」をベースにしたエンクロージュアという構成です。



そして、センタースピーカーも個性派です!
FE138ES-Rに、FW168HPを組み合わせた密閉型システムとなっています。

FE138ES-Rは、一般的にはバックロードホーンと組み合わせるような(低域がやや薄い)フルレンジユニットですが、
そこに16cmウーハーの低域を加えることで、上手くバランスを制御しています。こういう使いこなしは、非常に参考になりますね!


そして、リア・・・いや、もう凄いのなんの(笑)

長岡鉄男先生の大型バックロード「D-58ES」が、なんと4台鎮座しているのです。
以前はメインシステムとして使っていた、、、とのことですが、この物量は並大抵ではありません。


こちらも、さぞかし凄い音か・・・と身構えていると、
実に自然なバランスのサウンドを奏でてくれるのです。

映画のワンシーンなど、いろいろなソースを観させていただきましたが、
違和感のない自然さが4K画面と相まって、作品に没頭できる空間となっていました。

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試聴も一段落して、いろいろお話を伺っていると、
「E-合板サービス」などで、個人のスピーカー製作を後押ししていきたいという井田さんの想いを感じることができました。



オーディオショップですら聴くことができない自作スピーカーですが、
この「サウンドプラザ」での体験は、自作スピーカーに興味をもった方を後押ししてくれることでしょう。

「まずはフルレンジ。そして、いつかは大型スピーカー・・・」という、
自作の奥深さ・楽しさを広める拠点として、今後の活動に注目していきたいですね!

サウンドアティックス(atics)へ行ってきました。

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「行ってきました」シリーズも、今回が最終回!
(気が向いた時には再開しますw)

トリを務めるのは「サウンドアティックス」。

これまた余り知られていない名前ですが、
自作スピーカー界で数少ない「フィンランドバーチ材」などのカットをやってくれるお店として、以前から注目していました。


サウンドアティックスのwebページ


このショウルーム(兼工房)は、東京大田区の下町の路地裏(!)にひっそりとありました。
正直、Googleストリートビューでも探しにくいので、探検気分ですらあります(汗)


しかし、行ってみてビックリ。
親子2代にわたる、オーディオ界の老舗ショップであるほか、
あの有名な自作パーツの生みの親であることが分かりました!


例えば、「DIY AUDIO SA/F80AMG」。

8cmフルレンジとしては、5本の指にも入る(!?)人気のユニットです。
私も持っていましたが、「FOSTEX」や「TangBand」といった大手と比較して、勝るとも劣らない魅力がありました。

最近は、MarkAudioなども参入してきましたが、
今でも「マグネシウム合金振動板」を搭載するハイCP比モデルとして重宝されるスピーカーユニットですね。


さらには、「コイズミ無線」で売られている、
ノーブランドの部品(スピーカー端子、抵抗など)も、ここが大きく関わっているとか。
まさに自作界の縁の下の力持ちですね。


お店には、たくさんのスピーカーが置かれていました。


こちらは、珍しいPA系のスピーカー。


もちろん、ホーム用スピーカーも。DYNAUDIOの流れをくむ「MAXオーディオ」製品は注目です!


こちらでは、スピーカーの板カットの他、
38cmウーハーを(何発も)使った大型スピーカーを含むエンクロージュアの組み立てをも経験があるとのこと。

特に、長年の経験と技術をもととした、
箱&ネットワーク設計や、そのアドバイスも含めてやっているのが特徴で、
2wayスピーカーの設計に困ったときには、力強いアドバイスがもらえそうです。



ここでは、ユニットの他に各種ネットワーク部品の販売(+卸売り)もやっており、
お店のご厚意もあって、様々なコンデンサと抵抗を聴かせて頂くことができました。





やはり銘柄による差は大きく、情報量だけでなく、伸びやかさや質感まで大きく変わってきます。
個人的には抵抗では「R-2」、コンデンサは「べニック ポリプロピレン・コンデンサー 400VDC」がCP比が高く好印象でした。

さらに、並列接続(容量/抵抗は一定になるよう調整)すると、音に深みと余裕が出てきて、一気に高級なサウンドになりました!
単に高価なパーツを使うのでなく、その使い方や、要所要所に投入するのが大切だとか。

さらに話を聞くと、「数日間鳴らして、エージングしてから判断する」のがお勧めとのこと。つい、購入してすぐ判断したくなりますが、そこはグッと抑えるのがコツかもしれません。


他にも、塗装のことなど色々なお話を伺いましたが、
少人数体制でありながら凄く頼りになるショップだと感じました。
(実際、木材カットを依頼した知人も高評価していました。)

関東の人は、ぜひともお勧めですし、
羽田空港が近いとのことで、東京遠征のついでにぜひ立ち寄ってみることをお勧めします♪

「第6回PARCサウンド鑑賞会」に行ってきました。

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前回で終了と宣言した「行ってきましたシリーズ」、まだまだ続きます!
朝令暮改でも構わないのです。今回は激アツなイベントを紹介します♪


今回は「第6回PARCサウンド鑑賞会」です。
もやは春の自作スピーカーイベントとして定番の存在ですね!


さて、早速ですが、試聴レポートに移りましょう。

トップバッターは、当初 岡田さんの予定でしたが、
体調不良とのことで、急遽欠席。


作品紹介ページ より)

青パーク「DCU-F103W」を搭載した入魂のアルミボックス(二作目!)が聴けなかったのは残念(><)
来年に期待ですね!


そんなこんなで、トップバッターは海老沢さん。
ステレオ誌のコンテストでも好評価だった、印象的な反射板を搭載したエンクロージュアです。



8cmのDCU-F081PPを前後に配し、8cmとは思えない豊かな中低音と音場感を確保していました。
背面ユニットのON/OFFを比較することができましたが、背面ユニット駆動時のチェロの響きは印象的でしたね。



内部は、逆ホーン形状のTLS型。
積層で滑らかな曲線が描かれ、海老沢さんらしいハイレスポンスな低音は気持ち良いものでした。



二番手は、さかどんさん。
前作からホーン断面積を小さくすることで、レスポンスの向上を狙っています。



とはいっても、バスレフ向けとされる10cmフルレンジDCU-F121Kなので、さらなるバランス向上手法として、ホーン開口部を塞ぎ、BHBS化をした時の効果などもデモしていました。



ショートホーン搭載の本機は、解放感に優れた低音で、BHとして十分に成功しているのではと思います。この延長として、ツイーターを追加したときの音も聴いてみたいですね!



お次は、Daphnisさん。
共鳴管や音響迷路など、試行錯誤を経て到達したダブルバスレフ型のスピーカーの登場です。



今回は、10cmフルレンジのDCU-F121Aでしたが、昨年の大型ウーハーを彷彿される重低音表現が印象的でした。



パイプオルガンやコントラバスマリンバでは、十分に40Hzを再生することができており、驚異の低音再生能力だと感じました!
DCU-F121Aの素性の良さ(中高音も!)は魅力ですね。ちょっと欲しくなりましたw



さて、ここで2way機を持参したIridium17さんの登場です。
昨年から完成度を高めた作品に期待が高まります。



ユニットこそリーズナブルな組み合わせ(DCU-131A+DCU-T115S)ながら、丁寧にピークディップを処理した本機の音は、まさに高級オーディオ。
歪感が少なく、色彩感が豊かなのは、一聴するだけで明らかです!



パワポを使ったネットワークの説明も分かりやすく、2way作製のときは、ぜひ参考にしたいですね。



さて、本日記(前半)のラストを飾るのは、石田さん。
お得意の電流アンプに組み合わせるのは、床置きスピーカー!?



13cmのDCU-F131Wが取り付けられた本体は、プロジェクターのように音を壁に投影させます。電流アンプとの相性も良いとのことで、まさにアイディアものですね。



見た目や手法は特殊ですが、音はフルレンジの良さを素直に生かしたもの。バランスがしっかりしており、安心して聴けるサウンドは流石だと思いました!



さて、ここまで5作品を紹介しましたが、
まだまだ折り返し地点です!

次回は17cm級の大型ユニットを搭載した力作や、
オーディオの様々な楽しみを提案する作例などを紹介しようと思います!

「第6回PARCサウンド鑑賞会」に行ってきました。(後編)

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「第6回PARCサウンド鑑賞会」の後編です。
17cm級の大型ユニットを搭載した力作や、
オーディオの様々な楽しみを提案する作例など、興味深い作品が盛りだくさんです♪

まずは、今井さん。
DCU-C172PPを使用した密閉型です。


得意のPST方式と、大型ユニットの組み合わせです。
容量は11Lとコンパクトながら、吸音材(フェルト)を十分に使用して、反射音を減らす設計です。



いつもながら、丁寧で安心して聴けるサウンドに感心しました。
吸音材が多いにも関わらず、詰まり感は少なく自然なサウンドです。男性Voの再現性は非常に優れていて、小口径やバスレフ方式では得がたいサウンドとなっていました。


お次は、磯口さん。
Parcの常連(!?)さかどんさん に続く、期待の若手の登場です!



DCU-F131Wを搭載た本機は、制振材やスリットダクトなど、かなりの拘りが感じられます。上部のアルパインDLX-Z30Tはスーパーツイーターとして、床面に置かれたサブウーハー(DCU-F121W搭載)は100Hz以下を担当する設計で、それぞれ効果的に動作しているように感じました。



アニソンやユーロビートなどの再生に重点を置いたというサウンドは、ギュッと濃縮した独特の音場感のある表現です。
磯口さんの狙いどおり、一般的な(クラッシック向け)スピーカーとは異なる表現力で、丹念に音質調整を行った様子が伝わってくるものでした。



そして、S.O.さん。
最近では珍しい、4chシステムの発表です。



写真左のDCU-F081PPを使用した小型スピーカーを部屋の4隅に配し、
写真右のオリジナルサウンドデコーダー・アンプなどで、駆動しています。

私自身、デコーダーを介しての4ch再生は初めて聴きましたが、ch間の移動感や、包まれ感は、BDなどディスクリートマルチチャンネルと比較しても遜色ないものでした。特に、全チャンネルが同一スピーカーであることも、この魅力的なサウンドを作り出すキモなのだと思います。



発表も残りわずか、大型3wayを持参したFさんのご登場です。


DCU-T115S(トゥイーター)、DCU-F131K(ミッド)、18WU/4741T00(Scan-Speakウーファー)を搭載し、貫禄十分です!



3wayシステムゆえか、クラッシックでは自然なレンジ感を堪能でき、大編成でも余裕のある豊かなサウンドを奏でていました。
3wayシステムは、音をまとめるのが難しいですが、こちらは各音域に違和感がなく、音調整のテクニックに感心しました。


そして、PARCの冨宅代表。
10周年記念モデル(13cm青パーク)の試作品デモでした。



パワー減磁に強い磁気回路を用意したなど、今回も拘りの逸品として仕上がっているようです。
青パークを聴く機会は少ないのですが、推奨バスレフ箱との組み合わせでは、濃いめの表現力で、とくにJAZZボーカルなどのマッチングが良好なように感じました。



ラストは、A&CオーディオのMr. Hippoさん。
完成品システム(Illusionist-8と10)のデモでした。



双方とも、「フローティングマウント・アダプター」や「超軽量吸音材」など、独自技術が随所に投入されています。



Illusionist-8は、澄み切った表現が印象的です。ツイーターの上限領域まで濁りや歪が少なく、瑞々しいボーカルは好印象でした。

Illusionist-10は、基本的には(Illusionist-8と同じく)キレの良さや爽やかさを特徴としつつ、そこへ中低域の厚みが加わります。この辺はしっかりと付帯音対策がなされているための効果かと思いますし、他のスピーカーでは代えがたい表現力だと思いました。
ユニット口径が大きくなった分、沈み込む低音が出るようになり、音楽再生に十分な帯域(50Hz付近)まで十分に再生できていると感じました。



前編・後編でお伝えしてきたPARCサウンド鑑賞会ですが、
今年も入魂の作品が多く、楽しめる一日となりました。

作品の個別詳細を知りたい!という時は、下記リンクに配布資料などが格納されていますので、ご参照ください♪
「第6回PARCサウンド鑑賞会 作品紹介」(Hippo日記)


また、来年も開催予定とのことで、
今から待ち遠しいですね!

スピーカー専門ブランド 「AudiFill」始動!

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新年度となった今日は、カノン5Dからお知らせがあります!

年始の日記から、ほのめかしていましたが、
オリジナルブランドの立ち上げを、ここに宣言します。



オリジナルブランドの名前は、
「AudiFill」
(呼び名:オーディフィル)
です。


オーディオ(Audio)と、
満たす(満たされる)(Fill、フィル)を組み合わせた造語になります。



昨今、低調とも言われるオーディオ業界ですが、
ハイレゾやアナログレコードの盛り上がりなど、まだまだ輝きを失っていないと考えます。

そして、もちろん、
このブログを読んでくださっている皆さまのような、熱心なオーディオファイルの方々による支えがあることも忘れてはなりません。


それでも、やはりオーディオを趣味としている人、
オーディオ趣味に触れたことがある人は、非常に限られています。



もっと、色々な人にオーディオを楽しんでほしい。
高品位なオーディオで、心が満たされる体験をしてほしい。
オーディオを楽しむ仲間を得て、豊かな経験をしてほしい。

そんな想い、願いが、この「AudiFill」誕生につながりました。




まだまだ始まったばかりの弱小ブランドですが、
オーディオ界に変革をもたらす企画を、次々と打ち出していく予定です。

ぜひとも、ご期待ください!
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