昨日は、秋葉原のコイズミ無線で開催された「FOSTEX MG130HR」の試聴会に行ってきました。
盛り沢山の内容なので、前編と後編に分けてお伝えしようと思います。
前半は、FOSTEXの技術者と浅生先生でMG130HRの技術的なことについての説明がありました。
このユニットは、「純Mg+HR形状」の完成系ともいえる自信作で、
その高度な表現力を生かすために、磁気回路も贅沢なものとなりました。
大型のアルニコ磁石が目を引きますが、磁気透過率の高い「純鉄」を使い、銅キャップによる低歪化も行われています。
磁石だけで1.5kGという異例の重量になってしまったので、
フレームはより頑強な亜鉛ダイキャスト(通常はアルミダイキャスト)としたそうです。
ダンパーはダブルダンバー。
形状を吟味し、柔らかく動きやすいものだとか。
ボイスコイルは、「ロングプレート、ショートボイスコイル」という構成。
接合部は、HR形状に基づき、3D CAD(?)で加工しているとか。
以前は職人技でハサミで現物切断していましたが、近年は最後のすり合わせのみを手作業で行っているそうです。
(↑ちょっと記憶が曖昧w)
さて、FOSTEXの純Mgコーンへの挑戦は、6年前にさかのぼります。
純Mgは成形性が悪く、
振動板への応用は、業務用SP「RS-N2」「RS-2」のようにツイーターに限られていました。
http://www.phileweb.com/news/d-av/200409/23/11246.html
それを8.5cm口径フルレンジとして製品化したのは2006年秋の「MG850」「G850(完成品)」でした。
http://www.phileweb.com/news/audio/200606/08/6548.html
この時は、コーン型に整形するだけでも精一杯だったとか。
そして、3年後の2009年には「MG100HR-S」「MG100HR」そして、完成品の「G2000」などに搭載されたのが、
「10cm純Mg+HR」振動板なのです。
http://www.phileweb.com/news/audio/200904/27/8904.html
しかし、よく見ると「HR」の凹凸が控えめなのが分かります。
この時は成形技術の限界で、伸張性の悪い純Mgを深く絞り込むことができなかったのです。
2010年には、市販品「GX250」で、13cmのHR振動板を開発。
しかし、これは「純Mg」ではなく「合金」でした。
そして、2012年。
市販品「G1302MG」「1300MG」の後を追う形で、
フルレンジユニット「MG130HR」が登場したのです。
http://www.phileweb.com/news/audio/201110/27/11402.html
成形技術も向上し、HRの「尾根」がクッキリしているのが分かります。
フルレンジを作るにあたって、
エッジをウレタン系にするなどの変更があったそうです。
「MG130HR」の音については、また次回。
盛り沢山の内容なので、前編と後編に分けてお伝えしようと思います。
前半は、FOSTEXの技術者と浅生先生でMG130HRの技術的なことについての説明がありました。
このユニットは、「純Mg+HR形状」の完成系ともいえる自信作で、
その高度な表現力を生かすために、磁気回路も贅沢なものとなりました。
大型のアルニコ磁石が目を引きますが、磁気透過率の高い「純鉄」を使い、銅キャップによる低歪化も行われています。
磁石だけで1.5kGという異例の重量になってしまったので、
フレームはより頑強な亜鉛ダイキャスト(通常はアルミダイキャスト)としたそうです。
ダンパーはダブルダンバー。
形状を吟味し、柔らかく動きやすいものだとか。
ボイスコイルは、「ロングプレート、ショートボイスコイル」という構成。
接合部は、HR形状に基づき、3D CAD(?)で加工しているとか。
以前は職人技でハサミで現物切断していましたが、近年は最後のすり合わせのみを手作業で行っているそうです。
(↑ちょっと記憶が曖昧w)
さて、FOSTEXの純Mgコーンへの挑戦は、6年前にさかのぼります。
純Mgは成形性が悪く、
振動板への応用は、業務用SP「RS-N2」「RS-2」のようにツイーターに限られていました。
http://www.phileweb.com/news/d-av/200409/23/11246.html
それを8.5cm口径フルレンジとして製品化したのは2006年秋の「MG850」「G850(完成品)」でした。
http://www.phileweb.com/news/audio/200606/08/6548.html
この時は、コーン型に整形するだけでも精一杯だったとか。
そして、3年後の2009年には「MG100HR-S」「MG100HR」そして、完成品の「G2000」などに搭載されたのが、
「10cm純Mg+HR」振動板なのです。
http://www.phileweb.com/news/audio/200904/27/8904.html
しかし、よく見ると「HR」の凹凸が控えめなのが分かります。
この時は成形技術の限界で、伸張性の悪い純Mgを深く絞り込むことができなかったのです。
2010年には、市販品「GX250」で、13cmのHR振動板を開発。
しかし、これは「純Mg」ではなく「合金」でした。
そして、2012年。
市販品「G1302MG」「1300MG」の後を追う形で、
フルレンジユニット「MG130HR」が登場したのです。
http://www.phileweb.com/news/audio/201110/27/11402.html
成形技術も向上し、HRの「尾根」がクッキリしているのが分かります。
フルレンジを作るにあたって、
エッジをウレタン系にするなどの変更があったそうです。
「MG130HR」の音については、また次回。