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Channel: オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)
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シルヴァン(偽1)を作ってみた  試聴編

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さて、作製したシルヴァン(偽)の話です。




当たり前ながら、部屋の中で組み上げていくと、
部屋の中央付近で「シルヴァン(偽)」は完成します。

完成間近、
そう、全ての柱を吊るし終わる頃には、
耳に妙な感覚を覚えるのです。

具体的には、耳が澄んだ状態というか、強制的に澄まされた状態というか…
部屋内外の細かな音が良く聞こえるようになったのです。


面白そうなので、シルヴァン(偽)を部屋の中央に置いた状態で、
音楽を再生してみます、

一聴して、ずっと情報量が増大しているのが分かります。
そして低音も引き締っているようです。



とりあえず、左右スピーカーの間に設置すると、
情報量の増大と共に、定位が改善されたのが分かります。

従来型の散音材だと、音が柔らかくなる傾向なのですが、
今回のシルヴァン(偽)だと、音の陰影が濃くなり、ワンランク上の機材のような質感を得ることができました。

さらに、低音域も大きな違いが確認できます。
今まで「ボォォォーン」と雄大に鳴っていた低音が、「ゴン」といった硬い輪郭で描かれるようになりました。その一方で、量感はかなり減少したようです。

柱状拡散体ということで「壁の向こうまで広がる臨場感!」というのを予想していましたが、あくまでも音場表現は大差なしでした。
今回のシルヴァン(偽)は奥行が10cmだったので、本家のようにある程度の厚みが必要だったのかもしれません。



やはり、これだけの表面積を持つルームチューニング材なので、材料として使った「松集成材」の音が強く乗っているようです。低音が消えたのもその影響かもしれません。
本家のように「タモ集成材+表面コート?」など、様々な材質を検討してみると良さそうです。

面白いことに、このシルヴァン(偽)にメープル材の「インシュレーター」を付加することでも、微妙に音色が変わるようです。


そして、その効果範囲も特徴的だといえます。



この図のように、このチューニング材の効果が及ぶのは垂直方向に非常に強い指向性があるようです。本家のサイズが「高さ140cm」なのは、リスニングポイントの高さをカバーできるように設定されたのかもしれません。



このように、柱状拡散体は非常に特徴的で明白な効果が得られるので、オススメできると思います!

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