前回に引き続き、バックロードホーン型スピーカー「S-076」の設計について書いていこうと思います。
ホーンの構造
前回の日記で説明したホーン広がり率m=0.8のホーンは、次のような形になります。
今回は、次のような形でスピーカーに組み込むことにしました。
複雑に折り曲がっていますが、まずはスロートから赤矢印のように下側へ向かいます。
そこから、青矢印の形で二つに分岐。そして再度、紫矢印ののように一つに合わさる形状です。
以前は、折り曲げ方についてかなり熟考したのですが、今現在は「折り曲げ方の違いでは、ホーン特性に大きな差は出ない」という結論に至っています。 90°、180°いずれの折り曲げ方でも、ちゃんと音波は伝搬していきます。
その一方で、ホーン開口面積・長さをどうするか、ホーン開口部をどこに設けるか、はかなり大きな影響力があると認識しています。
ホーン開口面積と長さは、現実的には本体サイズの制約もあり自由度は少ないかもしれません。その一方で、ホーン開口部の位置は、比較的自由度があるはずです。
結論から言うと、ホーン開口部がユニットから遠いほうが、低音感を確保しやすいと感じています。
また、ホーン開口部を床に近い位置とすることで、延長ホーン効果を利用しやすくなり重低音再生には有利になります。
実際の設計への落とし込み
ホーンのおおまかな構造が決まったら、あとは試行錯誤しながら設計へ落とし込みます。
図面の中に、[0.6]などの数字がありますが、これはスロートからの距離を表しています。この距離と先ほどのホーンの断面積(計算値)を見比べながら、図面を描いていきます。
一度描いてみると、初期のデッサンより大きく違う寸法が必要になることが多々あります。
今回のS-076も、3回ぐらい図面を描き直して完成しました。
製作
使ったのは、12mm厚のラワン合板。
扱いやすさと、温かみのある音が楽しめる素材です。
ホームセンターでカットを行い、丸穴はジグソーを使って自分で加工しました。
測定結果は、次回の日記で説明していこうと思います!
お楽しみに♪
ホーンの構造
前回の日記で説明したホーン広がり率m=0.8のホーンは、次のような形になります。
今回は、次のような形でスピーカーに組み込むことにしました。
複雑に折り曲がっていますが、まずはスロートから赤矢印のように下側へ向かいます。
そこから、青矢印の形で二つに分岐。そして再度、紫矢印ののように一つに合わさる形状です。
以前は、折り曲げ方についてかなり熟考したのですが、今現在は「折り曲げ方の違いでは、ホーン特性に大きな差は出ない」という結論に至っています。 90°、180°いずれの折り曲げ方でも、ちゃんと音波は伝搬していきます。
その一方で、ホーン開口面積・長さをどうするか、ホーン開口部をどこに設けるか、はかなり大きな影響力があると認識しています。
ホーン開口面積と長さは、現実的には本体サイズの制約もあり自由度は少ないかもしれません。その一方で、ホーン開口部の位置は、比較的自由度があるはずです。
結論から言うと、ホーン開口部がユニットから遠いほうが、低音感を確保しやすいと感じています。
また、ホーン開口部を床に近い位置とすることで、延長ホーン効果を利用しやすくなり重低音再生には有利になります。
実際の設計への落とし込み
ホーンのおおまかな構造が決まったら、あとは試行錯誤しながら設計へ落とし込みます。
図面の中に、[0.6]などの数字がありますが、これはスロートからの距離を表しています。この距離と先ほどのホーンの断面積(計算値)を見比べながら、図面を描いていきます。
一度描いてみると、初期のデッサンより大きく違う寸法が必要になることが多々あります。
今回のS-076も、3回ぐらい図面を描き直して完成しました。
製作
使ったのは、12mm厚のラワン合板。
扱いやすさと、温かみのある音が楽しめる素材です。
ホームセンターでカットを行い、丸穴はジグソーを使って自分で加工しました。
測定結果は、次回の日記で説明していこうと思います!
お楽しみに♪