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ウーハーの矛盾

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いよいよ秋らしい気候になってきましたね!
今日は、ひのきスピーカー日誌【0009回】をお届けします♪


ウーハーの矛盾

ウーハーの「振動板」は、「剛性が高い方が良い」というのが定説になっています。
大振幅で空気を押し出すウーハーの振動板は、頑丈なものが良いでしょう。

実際に聴いても、剛性の高い振動板を使ったウーハーは、
ダイナミックで深々とした低音を聴くことができます。



では、振動板の周囲にある「エッジ」はどうか。
これは「柔らかい」のが良いですよね。固いとウーハーが動けません。

経年劣化でエッジが固くなってしまった場合は、
軟化剤を塗って、レストアする方法が良く知られています。

エッジが柔らかく自在に変形することで、ウーハーは自由に振幅することができ、
歪を抑えたクリアな低音再生が可能になります。



さて、ここで矛盾が発生します。
「振動板」は固い方がいいのに、「エッジ」は柔らかい方が良い。
「エッジ」は振動すれば音を発するので「振動板」と考えられる。
「エッジ」(=「振動板」)は柔らかくても良いのか・・・?


例えば、全てが柔らかい素材で作られた「ソフトドームウーハー」があったとしたら、
余り良い結果を生まないのは明らかでしょう。

しかし、いざウーハー、さらにはサブウーハー用ユニットとなると、
これ見よがしに「巨大なエッジ」をもつ製品が多数あります。



振動板の最大変位を表すXmaxが大きいことを特徴にするタイプは、
先に述べたように、エッジが(構造上)柔らかいことが求められ、
どうしてもエッジの面積は大きくなりがちです。


こうした製品は、パラメーターは優秀でも、
実際の聴感では今一つ・・・ということを何度も体験してきました。

やはり、ウーハーの「エッジ」は振動板として機能するため、
エッジが柔らかいことは音質上のデメリットなのです。



では、エッジを固くすれば良いのか?
過去には「フィックスドエッジ」と呼ばれる固いエッジをもつウーハーもありましたが、
振動板の動きが制限されるため、40cm近い大口径でも、超低音域の伸びは限られたものでした。

家庭用スピーカーとして省スペース化と超低音再生の両立を狙うためには、
どうしても柔らかいエッジは欠かせません。


そうなると、妥協案を探すことになります。

エッジの占める面積を少なくすることで、
柔らかいエッジが音質に与える影響を軽減させるのはどうでしょう?

例えば、同じ振幅を実現できるエッジの構造でも、
16cm口径より、40cm口径の方が、エッジの占める面積は相対的に小さくなります。

[画像挿入]

さらに言えば、
大口径ユニットは小さな変位で、同じ量の空気を押し出すことができるので、
よりエッジは小さくすることができます。


以上のように、エッジと振動板の関係を考えると、
大口径ユニットが極めて有利に思えてきます。

しかし、まだまだ矛盾は続きまして、
大口径ウーハーにも避けがたい難点があるのです。


次回、続きを書こうと思います!


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