さて、FOSTEXのFE103SolからParcAudioのDCU-F121Pに変えてテストしてみます。
聴感では、重低音域の増大が見られましたが、特性上はどう変化するか注目です。
(搭載する箱「S-044」の紹介はこちら。)
<軸上1m>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
大きく特性が違うのが分かりますね。ParcAudioのは、150Hz以下の低域が大きく上昇しているのが分かります。
100Hz付近は、しっかりと共振がとれているようで、より明確なピーク(ある意味、ピーキーな特性)が表れています。80Hzの一次共振に相当するところは、100Hz付近と比例した音圧になっていますね。
<ホーン開口部>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
80Hzのピークに注目すると、ParcAudioのほうが若干大きくなっています。しっかりと「必要な共振」がとれている証拠ですね。
一方で、Fostexのほうが、高域のカットオフが効いているようにも見えます。ただこの部分については聴感上の違いとしては小さなものでした。
<ユニット直前>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
注目は、70Hzと130Hzのディップです。共鳴により、振動板の動きが抑制されている証拠ですね。
FOSTEXのほうがディップが大きいことは明白です。これは、振動板が軽く、管共鳴とユニットが一体となっているためですね。
Parcのように振動板が重いと、共鳴による低音増強は起こりやすいのですが、それが制御(制動)されたものとは限りません。
一方で、Fostexのように振動板が軽いと、共鳴をしっかりと制動(吸収)する効果がある一方で、場合によっては過制動となり低音不足となってしまいます。
ラストは、インピーダンス特性です。
<インピーダンス特性>
まずは裸の状態。ParcAudioのDCU-F121P(緑)と、FOSTEX FE103Sol(紫)。公称インピーダンスが6Ωと8Ωなので違いが見にくいですが、FE103Solのほうがブロードな山となっていてQ0の小ささを伺わせます。
さて、ここからが本題です。
S-044に装着すると、FOSTEX(赤)、ParcAudio(青)のようになります。
こちらでも、箱が同一なので、共鳴周波数となるディップは不変であることが分かります。
先ほど周波数特性のところでも議論しましたが、FOSTEXのほうがディップ(共鳴)がブロードとなっています。
----------------------------
ParcAudioのユニットは、やはり低音が豊かに出てくれる傾向がありました。一方で、制動の弱さでは、聴感とデータの双方で確認ができました。
共鳴と低音の関係は、箱作りで最も悩ましいところで、
共鳴をとれば、低音量感は増すけれど、低音が緩くなる・・・
この辺は、今後も注目していきたい所ですね。
次回は、もうすこし「箱」に注目した評価をしてみたいと思います。
聴感では、重低音域の増大が見られましたが、特性上はどう変化するか注目です。
(搭載する箱「S-044」の紹介はこちら。)
<軸上1m>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
大きく特性が違うのが分かりますね。ParcAudioのは、150Hz以下の低域が大きく上昇しているのが分かります。
100Hz付近は、しっかりと共振がとれているようで、より明確なピーク(ある意味、ピーキーな特性)が表れています。80Hzの一次共振に相当するところは、100Hz付近と比例した音圧になっていますね。
<ホーン開口部>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
80Hzのピークに注目すると、ParcAudioのほうが若干大きくなっています。しっかりと「必要な共振」がとれている証拠ですね。
一方で、Fostexのほうが、高域のカットオフが効いているようにも見えます。ただこの部分については聴感上の違いとしては小さなものでした。
<ユニット直前>
<FOSTEX FE103Sol>
<ParcAudio DCU-F121P>
注目は、70Hzと130Hzのディップです。共鳴により、振動板の動きが抑制されている証拠ですね。
FOSTEXのほうがディップが大きいことは明白です。これは、振動板が軽く、管共鳴とユニットが一体となっているためですね。
Parcのように振動板が重いと、共鳴による低音増強は起こりやすいのですが、それが制御(制動)されたものとは限りません。
一方で、Fostexのように振動板が軽いと、共鳴をしっかりと制動(吸収)する効果がある一方で、場合によっては過制動となり低音不足となってしまいます。
ラストは、インピーダンス特性です。
<インピーダンス特性>
まずは裸の状態。ParcAudioのDCU-F121P(緑)と、FOSTEX FE103Sol(紫)。公称インピーダンスが6Ωと8Ωなので違いが見にくいですが、FE103Solのほうがブロードな山となっていてQ0の小ささを伺わせます。
さて、ここからが本題です。
S-044に装着すると、FOSTEX(赤)、ParcAudio(青)のようになります。
こちらでも、箱が同一なので、共鳴周波数となるディップは不変であることが分かります。
先ほど周波数特性のところでも議論しましたが、FOSTEXのほうがディップ(共鳴)がブロードとなっています。
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ParcAudioのユニットは、やはり低音が豊かに出てくれる傾向がありました。一方で、制動の弱さでは、聴感とデータの双方で確認ができました。
共鳴と低音の関係は、箱作りで最も悩ましいところで、
共鳴をとれば、低音量感は増すけれど、低音が緩くなる・・・
この辺は、今後も注目していきたい所ですね。
次回は、もうすこし「箱」に注目した評価をしてみたいと思います。