カノン5Dは、どちらかといえば理論派のスピーカービルダーかもしれません。
ブログの内容も、設計→作製→測定・・・なんてことを、ずっと繰り返しています(汗
ただ、私自身はスピーカーのエンクロージュア設計、いわゆる計算式や測定で導ける範囲は、スピーカー製作全体の半分程度のものだと考えています。
むしろ、スピーカーが出来た後、
それをどう鳴らしていくかが、「オンリーワン・サウンド」を作るうえで大切な部分では?と思っています。
まあ、市販スピーカーの場合は前者の部分(+後者の一部)を音響メーカーがやってくれているのですが、
自作スピーカーでは、そういった基礎部分を自分で真面目にやらないと、スピーカーとして成立しない・・・というポリシーなのです。
さて、前置きが長くなりましたが、
コンテストを来週に控えた「S-045 スワン・ザ・バスレフ」の音調整に入ります。
使用ユニットは、Stereo誌付録のScanSpeakの10cmフルレンジ。
そこに一工夫を加えて、自分好みの「カノン・サウンド」にチューニングしていきます。
それが、こちら。
<桧アンカー>(クリックで拡大)
まあ、よくあるデッドマスですね。
ただ、金属のような重いものでなく、接着するのは「桧(ヒノキ)」の無垢材です。
ユニットの磁気回路をしっかり固定し、振動の基点を明確にすることは、タイムドメインや、他メーカーもやっていることです。
しかし、個人的には、あまりガッチリ押さえ込みすぎると、音自体が消極的な感じになったり、下手すると変な癖が付帯してしまうように感じています。
メーカー品は、その辺を上手くやっているのですが、素人が真似しようものには大変なものです。
そこで、桧の登場です。
桧は、(これまた)自分好みの音色を付与してくれる材料で、
特に無垢材は極上の響きをもつのです。 (もう、理論なんてあったものではありませんw)
それを、ユニット背面にペタリ。
ノーマルの状態では、パサパサした高音域や、深みが感じられない重低音でしたが、
この「桧アンカー」を装着することで、各楽器のディティールや、奏者の感情表現まで、雰囲気よく描けるようになりました。重低音も、質・量ともに向上しています。
さらに、吸音材を吟味していきます。
吸音材として使用したのは「シルク」です。
シルクは、他の吸音材(綿・ウレタン)などと比較して、
音質に悪影響を与えることなく、吸音が可能だと感じています。
吸音材として買うと高価ですが、私が使うのは手芸用の「毛糸玉」です。1000円前後で(小型SPなら)十二分な量を購入できます。
具体的な違いとしては、普通の吸音材は高域の吸音能力が強く、使用すると音の表情や、抑揚、さらには開放感が低下するように感じてしまいます。
一方で、この「シルク」は、使用しても上記のような悪影響は少なく(皆無ではない)、エンクロージュアに溜まる中域の籠り感を優先的に吸収してくれるのです。
今回のStereo誌付録のScanSpeakでは、比較的吸音材が多めの状態で好ましいバランスを得ることができました。
「FOSTEXのFEシリーズ×バックロート」とは異なり、必ずしも吸音材ゼロが最高ではない…という貴重な経験となりました。(むしろそれが普通かw)
まあ、そんなこんな、日々音楽を聞きながら「調音」に励んでいます。
クラッシックやJAZZ、女性ボーカルにPOPS、純邦楽。さらには、アニソンにAKB48などなど。。。
様々なジャンルを鳴らして、短所を炙り出し、本番に向けてチューニングを実施中です。
コンテストは11月30日ですので、
皆さま、ぜひ遊びに来てくださいね♪
<ミューズの方舟ブログより拝借>
ブログの内容も、設計→作製→測定・・・なんてことを、ずっと繰り返しています(汗
ただ、私自身はスピーカーのエンクロージュア設計、いわゆる計算式や測定で導ける範囲は、スピーカー製作全体の半分程度のものだと考えています。
むしろ、スピーカーが出来た後、
それをどう鳴らしていくかが、「オンリーワン・サウンド」を作るうえで大切な部分では?と思っています。
まあ、市販スピーカーの場合は前者の部分(+後者の一部)を音響メーカーがやってくれているのですが、
自作スピーカーでは、そういった基礎部分を自分で真面目にやらないと、スピーカーとして成立しない・・・というポリシーなのです。
さて、前置きが長くなりましたが、
コンテストを来週に控えた「S-045 スワン・ザ・バスレフ」の音調整に入ります。
使用ユニットは、Stereo誌付録のScanSpeakの10cmフルレンジ。
そこに一工夫を加えて、自分好みの「カノン・サウンド」にチューニングしていきます。
それが、こちら。
<桧アンカー>(クリックで拡大)
まあ、よくあるデッドマスですね。
ただ、金属のような重いものでなく、接着するのは「桧(ヒノキ)」の無垢材です。
ユニットの磁気回路をしっかり固定し、振動の基点を明確にすることは、タイムドメインや、他メーカーもやっていることです。
しかし、個人的には、あまりガッチリ押さえ込みすぎると、音自体が消極的な感じになったり、下手すると変な癖が付帯してしまうように感じています。
メーカー品は、その辺を上手くやっているのですが、素人が真似しようものには大変なものです。
そこで、桧の登場です。
桧は、(これまた)自分好みの音色を付与してくれる材料で、
特に無垢材は極上の響きをもつのです。 (もう、理論なんてあったものではありませんw)
それを、ユニット背面にペタリ。
ノーマルの状態では、パサパサした高音域や、深みが感じられない重低音でしたが、
この「桧アンカー」を装着することで、各楽器のディティールや、奏者の感情表現まで、雰囲気よく描けるようになりました。重低音も、質・量ともに向上しています。
さらに、吸音材を吟味していきます。
吸音材として使用したのは「シルク」です。
シルクは、他の吸音材(綿・ウレタン)などと比較して、
音質に悪影響を与えることなく、吸音が可能だと感じています。
吸音材として買うと高価ですが、私が使うのは手芸用の「毛糸玉」です。1000円前後で(小型SPなら)十二分な量を購入できます。
具体的な違いとしては、普通の吸音材は高域の吸音能力が強く、使用すると音の表情や、抑揚、さらには開放感が低下するように感じてしまいます。
一方で、この「シルク」は、使用しても上記のような悪影響は少なく(皆無ではない)、エンクロージュアに溜まる中域の籠り感を優先的に吸収してくれるのです。
今回のStereo誌付録のScanSpeakでは、比較的吸音材が多めの状態で好ましいバランスを得ることができました。
「FOSTEXのFEシリーズ×バックロート」とは異なり、必ずしも吸音材ゼロが最高ではない…という貴重な経験となりました。(むしろそれが普通かw)
まあ、そんなこんな、日々音楽を聞きながら「調音」に励んでいます。
クラッシックやJAZZ、女性ボーカルにPOPS、純邦楽。さらには、アニソンにAKB48などなど。。。
様々なジャンルを鳴らして、短所を炙り出し、本番に向けてチューニングを実施中です。
コンテストは11月30日ですので、
皆さま、ぜひ遊びに来てくださいね♪
<ミューズの方舟ブログより拝借>