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ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト2013 〜その1〜

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自作スピーカーの恒例行事、ミューズの方舟主催「スピーカーコンテスト2013」の紹介です。

会場は、中小企業センター。100名近いお客様が今年もいらしてくれました。




今回のSPコンテストのレギュレーションは、
FOSTEXの10cmウーハー「FW108N」と、ツイーターを組み合わせること。





マグネシウム振動板が発売された今となっては古さを感じるユニットですが、
基本に忠実なつくりは、スピーカービルダーにとって使いやすいユニットだといえるでしょう。


さて、スピーカーコンテストを始める前に、
毎年、リファレンススピーカーを決めて、共通「課題曲」を鳴らします。

今年のリファレンススピーカーは「FOSTEX GX100MA」。





今人気の小型スピーカーですね!

アキュフェーズのアンプで駆動された本機は、見事なウェルバランス。
低音こそ箱のサイズを感じさせますが、中高域は歪が少ないながら単調にならない良さがありました。
しっかりとしたアンプで駆動することで、表情豊かに鳴らすことができていたと思います。


さて、最初の発表者は田中さん。



箱容量は2.6Lと、コンパクトな筐体として設計。
ウーハーのQoは箱に入れることで上昇することが知られていますが、
本作は、小さ目の箱に入れることでQoを0.26→0.42とすることを狙っています。




自作スピーカーらしい背面には、ネットワークと「スパイラルダクト」を搭載。
ウーハーは1.2kHzで高域カットし、中高域以上の帯域をツイーターに割り振る設計です。試行錯誤を繰り返す中で、クロスは6dB/octとしたそうです。

音を聴くと、カリカリの解像度のある音だと分かります。
甘さや付帯音は感じさせず、24mm厚のフィンランドバーチで固めた効果が如実に出ていました。

スパイラルダクトから出てくる低音は、絶妙なチューニング。
チェロは、コリコリとした感覚が好ましく感じました。普通のスピーカーでは出すことが難しい解像度を、全帯域でもっているのです。

ボーカルは甘さがない分、やや荒さを感じさせます。
ただ悪い荒さではなく、積極的な張り出しを伴う心地よい感覚だと思いました。ツルッとしていない風合いが感じられる、木彫りの荒さみたいな感じでしょうか?


一作目から、市販スピーカーとは異なる魅力を見せてくれたコンテストですが、
今回は、全9台の出品がありました。

このブログでは、順に作品を紹介していこうと思います♪

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