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スピーカーの設置

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「ステレオ再生で、スピーカーはどう置くんですか?」
と聞かれたら、どう答えるか・・・

Phile-webでPolarBearさんの日記を拝読して、
オーディオマニアであり、そしてスピーカーを作っている私なのに、
これほど根本的なことは考えなかったなぁ〜と反省中ですw


さて、私にとってステレオスピーカーの配置は・・・

「左右スピーカーとリスナーの関係は正三角形」
「ツイーターの高さは、耳に近い位置」
「スピーカーは、耳に向けて置く (変な方向は不可w)」

という三条件を基本に、

「上記の『正三角形』はできるだけ大きくする」
「聴感を重視して、自由にスピーカーを動かす」(ずるい条件だなぁ)

という二項目を加えたものです。


この条件なら、デスクトップオーディオでも「0.5mの正三角形」というように適用可能かなぁ〜と思っています。

------------------------------------------------------
では、レコーディング、放送局では明確な定義があるのか??

色々探してみたところ、次のような例がありました。

「Recommendation ITU-R BS.775-2」(Intornational Telecommunication Union 2006年)
http://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/bs/R-REC-BS.775-2-200607-I!!PDF-E.pdf

「5.1chサラウンド番組の制作技術ガイドライン」(電波産業会 2010年)
http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/4-TR-B30v1_0.pdf

「マルチチャンネルオーディオ用スピーカーセッティングガイド」(パイオニア 2002年)
http://www3.pioneer.co.jp/manual/manual_pdf.php?m_id=1023


しかし、「ステレオ再生」に関する良い資料はなかなか見つかりません。。。


ようやく見つけたのが、
ダイヤトーンで2S-305やDS10000など、1000機種以上のスピーカー開発に携わった
佐伯多門氏の著書「スピーカー&エンクロージャー百科(誠文堂新光社)」の中にに『ステレオ再生の望ましい配置』として紹介されていた図を見つけました!!

それがコレ。

<クリックで拡大>

この図をスピーカーカタログに載せたら、売り上げ減少間違い無しですwww

オーディオラックの強化!

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今日は、ラックの改造をやっていました。

私が使っているのは、5年前に自作したもので、強度不足による低音不足が一番の懸念事項でした。

そこで、今回やったのはL字金具による強化です。


こうして角の部分を強化していくと、
板厚を増した時よりも、はるかに大きな変化がありました。

低音の量感がみるみる増加し、音全体がピラミッドバランスに変化。

しかし、音全体が篭ってしまうような変化も感じられました。音に生気が無く、ゆかりんの曲でも心がノリノリになりません…


そこで、重量物の撤去です。


赤丸に示したように、今まで低音不足を補う為に沢山の板や、防振材を使っていました。
それらは音の「陰気臭さ」に直結するので、全部除去します。


お気に入りのロシアンバーチも撤去して、
CDプレーヤーの下には、カーリーメープル
真空管アンプの下には、檜
だけが残りました。

(ゴム足は介さずに、無垢の木で三点支持です)




高音はSNが向上し、中域の切れ・鮮度の向上につながりました。
もう全力で、自画自賛しちゃいます♪

今日の試聴曲は、この二つ。


金管楽器は、低音不足だと安っぽく鳴りますが、ラックの強化で「金管から出る音圧感」を上手く表現できるようになりました。 重量物の除去で音ヌケも向上し、晴天の屋外でバンドを聴いている気分です♪

Kanonのサントラでは、冬の凍てつく寒さを表現できるかが肝です。高音域の精度の高い表現や、広がり感も合格でした。(まあ、もう少し改善が欲しい部分ではありますが…)
日常風景の音楽ではゲームのBGMらしく低音豊かでブーミーになりがちですが、これも重量物の撤去で「重苦しくない、暖かい低音」が表現できたと自負しています!



この春には、新規自作ラックを作る計画がありますが、
なんか十分な音が出てしまいました(笑)



大抵、三日後には「もっと、こうなれば・・・」と言っているのがオーディオマニアのカノン5Dですw

新作ラックのイメージ図

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オーディオラックの作製を開始したので、その紹介を。

ポイントは三つ。
・剛性が高い
・振動を溜め込まない
・木で作る

なかなか難しい要素なのですが、
自分好みの音を作るためには、以上の要素を満たす必要がありそうです。

そこで、こんなラックを作ることにしました。







24mm厚板を3枚重ねとした
「72mm」の板厚で剛性を確保します。

そして、単純な「箱型」ではなく、
棚板には、中央に大きな空洞を確保(黒枠部分)、
側板は、6本の柱として、音ヌケの向上を図ります。

板面積を最小限にした結果、
「柱だけで機材を支える状態」に近い構造になっていると思います。



↑こんな感じ?



絵の中に描いてあるのは、AVアンプのONKYO TX-SA806X(全高17cm)です。
ちなみに、他の木材ラックを比較してみると…

YAMAHA GTR-1000 (板厚50mm)



山越木工房 (板厚 天板75mm, 側板60mm)




先日、コンパネ(12mm厚×6枚=72mm )をカットしてきたので、土曜日には製作にとりかかれそうです♪

オーディオラック作製 その1

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厚さ72mmの板で作る、新ラックを作製しました。



材料は12mm厚コンパネ3枚です。
ホームセンターでこんな感じにカットしてもらいました。



(クリックで拡大)

コンパネは、音質的には微妙ですが、
CP比重視なのでOKとします。

ちなみに、材料費は・・・
-----------------------------
コンパネ1枚 980円× 3 = 2940 円
カット代 1500円
ボンド(500g) 700円
------------------------------計 約5200円


まずは、棚板を支える6本の足を作ります。



設計図の?を、6枚重ね合わせて作ります。




張り合わせる面にボンドを塗って、
F字クランプ(一本2000円弱)で、圧着します。



ちなみに、足一本で1.2kgありました(笑)



他のパーツは、2枚を張り合わせて、
厚さを24mmとします。

これで、下ごしらえが完了です。


(↑ラックを構成する全材料。)


ここまで、大体6時間以上かかりました。

今回は12mm厚板を使いましたが、
最初から24mm厚合板を買っておけば、この作業時間は省略できますね。



次回は、組立編です!

オーディオラック作製 その2

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前回、ラックの支柱(6本)を作ったので、
今回は棚板を作ります。

棚板は、24mm厚とした三つのパーツ(上+中+下)を貼り合わせて作ります。

一段目(下)


二段目(中)


三段目(上)



横から見ると、こんな感じになります。

(以上の写真は、説明のためにあえて隙間を大きく開けています)


実際に組む時は、(下)と(中)を同時に作ると作りやすいです。

こんな感じのパーツを作ります。


これを、貼り合わせて一段目&二段目とします。


最後に、残りの三段目を貼ります。



これで棚板が完成です。


あとは、六本の支柱を立てます!




そして、もう一つ作っておいた棚板を載せると…

----祝 完成 ------




上段:パイオニア DV-610AV
下段:デノン PMA-2000?


ラックの重量は27kgでした。
支柱7kg、棚板10kg×2枚といったところですね。

試聴&反省記は、また後日。

オーディオラック作製 その3 (最終回)

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作製したオーディオラックのレビューなどを書きます。



そもそも、ラック本体の音質評価というのは難しいのですが、
感じたままにテキトウに書いていきますw


音質で明らかなのは、音像の濃さ。
楽器や歌手の存在感がリアルで、「そこにある」という感覚が明確です。

使っているのは入門機(特にプレーヤー)ですが、それを感じさせないピラミッドバランスで音楽を豊かに聴かせてくれます。

ピラミッドバランスというと、低域の量感過多となることもありますが、
実際は低域の陰影が豊かなので、むしろ低域は締まる傾向です。
ピアノの左手や、女性ボーカルなど、なかなかの好印象でした。

なお、機材付属のゴム足では、このラックの良さが出にくいので、
木材や金属などの硬いもので、機械を支持してやるとGOODです。




しかし、欠点もあります。


まず、「素材」の問題。

使用したのは、いわゆる「コンパネ」という安価な合板でして、
そのモワモワした響きが感じられます。

各種無垢材のような優秀な木材を使うのがベストですが、
おそらく、材料費だけで5万円以上はかかるはずです。(多分15万円は超えないはず)

今回は、応急処置として「foQ」で対策しました。




写真のように、棚板の端に近い部分にfoQを設置します。
適当な錘(スパイク受けなど)で、圧力を加えてやると静振効果が増すようです。




もう一つの問題は「構造」です。

極めて頑強な作りとしては成功したのですが、次の三点が問題となりました。
?6本足は多すぎる
?デザイン的に、支柱の存在感が目立たない
?奥行50cmは大きすぎた


?「6本足は多すぎる」

もし足が全て同じ長さで、完全な平面を支持するなら、足は何本でもOKです。
足が多いほうが、ラックの剛性は高まるはずです。

しかし、現実には工作誤差(カット誤差、板の反り)などがあり、
支柱を6本立てたものの、実際に機能しているのは3〜4本程度のようです。

応急処置としては、短めの足に出来た隙間に紙を挟みこむのが有効でしょう。

ラックの剛性を確保するために、「6本足」とすべきか、
それとも「4本足+金属金具」とするかは、悩みどころですね。



?「デザイン的に、支柱の存在感が目立たない」

製作中は、この太くて禍々しい足の存在感があったのですが…



いざ完成すると、普通の「厚板ラック」になっていしましました。



これを是とするか否とするかは感性の問題ですが、
私個人としては、もう少し個性的な外観が欲しかったものです。

そこで、こんな組み方はどうでしょう?
<改良した設計>





24mm厚を3枚重ね…というのは同じですが、
このデザインなら、完成後も「足」が露出します。

<今回の設計><上>
<改良した設計><下>




さらに、
・天板面積が若干小さくなる→不要振動の蓄積を減らす
・支柱が上下を貫く形になる→振動がスムーズに下へ抜けていく
といったメリットもありますね。

<改良した設計>





?「奥行50cmは大きすぎた」

単純に大きすぎたなぁ〜と感じています。
デノンのPMA-2000?が余裕でスッポリ入ったのは良いのですが、あと5cm短くても大丈夫そうです。




まあ、こんなラック作りでしたが、
なかなか面白い経験ができたなぁ〜と思っています。

<オーディオラック作製 完>

木材あれこれ

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オーディオに使われる木材を中心に、
いろいろ調べてみました。

値段は、高田製材所のものです。基本的に時価で、木の状態、希望するサイズ、仕上げ精度、無垢or集成材でも大きく異なります。
(ケヤキは、10万円〜250万円/m3)
http://mokuzaikan.com/index.shtml


サテンカモシア:
アカテツ科。西アフリカ原産。
「突き板」として、FOSTEXのGシリーズや、フランコセレブリンの「Ktema」に使われる。
関係ないが、シカモアはカエデ科の全く違う木材。

ウォルナット (ブラック・ウォルナット): 30万円/m3
クルミ科 Juglans 属。
フランコセレブリンのAccodoに採用。

ヒッコリー:20万円/m3
クルミ科カリア属。
アコースティック・リヴァイブ RHB-20 など。

タモ: 20万円/m3
モクセイ科トネリコ属。
北米産のホワイトアッシュを含んで呼ぶことも。
最近では和太鼓にも使われる。

イペ: 40万円/m3
ノウゼンカズラ科 Tabebuia 属。アマゾン川周辺に生息。
foQ AR-34 に採用。

ウリン: 30万円/m3
クスノキ科属。インドネシアなどに生息。
イペと同じく、耐久性の高さからウッドデッキの最高級材。

ゴム(ラバーウッド):
トウダイグサ科。
東南アジアで天然ゴム採取用として植樹される。


------------------------------------------------
メープル: 30万/m3
カエデ科カエデ属。
産地はアメリカ東部、西海岸地域、カナダなど。レッドメープル、シルバーメープルとも呼ばれる。
総称してソフトメープルと呼ぶ。

楓(イタヤカエデ): 15万円/m3
カエデ科カエデ属。
日本国内に生息。紅葉狩りで有名な「イロハモミジ」もこれ。
SONY SS-AR1(バッフル)、GTサウンドなどが採用。

ハードメープル(サトウカエデ); 30万円/m3
カエデ科カエデ属。
主にカナダ原産。樹液からメープルシロップやメープルシュガーをとる。
日本の楓と比べるとかなり大きい。
---------------------------------------

ケヤキ; 90万円/m3
ニレ科ケヤキ属。
大黒柱や、和太鼓に用いられる。

ヒノキ(檜、桧): 30万円/m3
ヒノキ科ヒノキ属。

サイプレス(豪州ヒノキ、オーストラリアひのき):
ヒノキ科カリトリス亜科。
日本の檜(密度0.4〜0.45)とは異なり、密度が0.7程度ある。
害虫に強く、ウッドデッキ材として用いられる。

杉: 20万円/m3
スギ科スギ属もしくはヒノキ科スギ属。
英語では Japanese Cedar だが、「Cedar(ヒマラヤスギ)」とは異なる。

シダー:
本来は、マツ科ヒマラヤスギ属 (Cedrus) を意味する。
しかし、それに類似した特色をもつ様々な木材を広く表す言葉として使われる。

ベイスギ(ウェスタンレッドシダー):30万円/m3
ヒノキ科クロベ属。
アコースティックギターの材料。
---------------------------------------
---------------------------------------
オクメ(ガブーンマホガニー): 20万円/m3
カンラン科 Aucoumea 属。マホガニーの代用として注目。
ソナスファベールの新型スピーカーに採用。

マホガニー: 40万円/m3
センダン科。
ホンジュラス産の「ホンジュラスマホガニー」が最高級とされるが現在では伐採禁止。今ではアフリカや東南アジアなどで植栽される。
キソアコースティック「HB-1」などに採用。
(なお、「フィリピンマホガニー」は「ラワン」、「ソロモンマホガニー」は「マトア」のことであり、マホガニーとは異なるので注意が必要。)
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----------------------------------------
黒檀(エボニー): 400万円/m3
カキノキ科カキノキ属。成育は遅く、原産地は東南アジア(インド南部からスリランカなど)。なお、果実は食用になる。
縞杢を有したものを縞黒檀(マッカーサーエボニー)という。

アフリカ黒檀:
マメ科(Leguminosae )、Dalbergia属。
クラリネットなどの楽器に。山本音響工芸が製品化。

カリン(インド紫檀)(グラナディア): 80万円/m3
マメ科 Pterocarpus 属。

ブビンガ; 50万円/m3
マメ科 Guibourtia 属。
アフリカ原産。
「ダイナミックオーディオ5555」のオリジナルラックの支柱に採用。
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----------------------------------------
楢(ナラ、オーク): 30万円/m3
ブナ科コナラ亜科コナラ属コナラ亜属。
カブトムシが寄り付く「クヌギ」も楢の一種。
パイオニアの「ピュアモルト」シリーズに採用。

ブナ(アメリカンビーチ): 20万円/m3
ブナ科ブナ属。日本のブナと似ている。

ヨーロピアンビーチ; 15万円/m3
ブナ科。やや白っぽい。

ブナ合板:
B&Wや、FOSTEX(G2000)などに採用。
--------------------------------------
--------------------------------------
バーチ(白樺、樺、カバ桜、サクラ): 20万/m3
カバノキ科シラカンバ属。
産地によって、「ロシアンバーチ」「フィンランドバーチ」などと呼ばれる。
TAD R1や、TANNOY製品などに採用。

アサダザクラ(アサダ):30万円/m3
カバノキ科アサダ属。山地は日本。
白樺(バーチ)とは異なり、姿は地味で山に普通に生えている感じの木。
山本音響工芸、オーディオテクニカが製品化。

チェリー: 30万円/m3
バラ科サクラ属。食用の「さくらんぼ」もこれ。
(お花見で有名な、「ソメイヨシノ」もバラ科サクラ属。)
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------------------------------
パイン:
50種類以上あるマツ科の総称。

スプルース: 30万円/m3
マツ科トウヒ属。「エゾマツ」も、このトウヒ属に含まれる。
外観はクリスマスツリーで有名な「モミ(マツ科モミ属)」に近い。

米松(ベイマツ): 30万円/m3
マツ科 Pseudotsuga (トガサワラ属)属。
アルテックやWEなどの箱に使われた?

赤松(アカマツ): 30万円/m3
マツ科マツ属。産地は日本など。
(庭園・盆栽に使うイメージの「松」は、同じマツ属の「黒松」)

ラジアタパイン:
マツ科マツ属。材木用途として世界中で植林。

------------------------------

----------合板によく使われる材料--------------
ラワン; 15万円/m3
フタバガキ科ショレア属。
東南アジア産だが、資源枯渇のため輸入量は減少傾向。

ラワン合板:
ラワン材の枯渇のため、現在は南洋系の広葉樹材を使用する合板をラワン合板と称している。

針葉樹合板;
カラマツ、米マツ、米ツガなどによる合板。森林としての再生速度が早く、建築合板として注目。

シナ: 20万円/m3
シナノキ科シナノキ属。
北海道などに多く存在。鉛筆やマッチの材料としても使われる柔らかい材料。

シナ合板:
ラワン合板の表面に、シナを貼ったもの。
中身も全てシナで出来ている合板は「シナ共芯合板」という。

アピトン:
フタバガキ科ディプトロカルパス属。
樹高50〜60メートル、直径1〜2メートルに達する。東南アジア原産木材の中では、メランチの次に多く輸入される。
PioneerのEXCLUSIVE model2401twinや、S-955シリーズに採用。

シナアピトン合板:
シナとアピトンの合板。

楠(クスノキ):
クスノキ科ニッケイ属。
食用のアボガドとは近縁の種。
日本にも多く生息し、神社の御神木として親しまれることも。

ユーカリ:
フトモモ科ユーカリ属。主にオーストラリアに生息。
なお、「コアラ」が食べるユーカリの種類は限られており、数百種以上あるユーカリのうち数十種の葉しか食べない。

楠/ユーカリ合板:
FOSTEXの市販スピーカーのみに採用。オリジナルの合板なのか?

OSBボード:
Oriented Strand Board(配向性ストランドボード)の略で、接着前に木片の向きをそろえることで一定方向への強度を高めたもの。
安価なアスペン(ホワイトポプラ)、アカ松などの木材を用い、接着剤はイソシアネート系。

MDF:
木材チップを蒸煮・解繊したものに接着剤となる合成樹脂を加え板状に熱圧成型したもの。
主な樹種は、ラワン、ラジアタパイン(マツの一種)、カラマツ、スギなど。 接着剤にはユリア系接着剤、メラミンユリア、イソシアネート系等。






こうして整理してみると、
「アフリカ黒檀」と「黒檀」が別物だったり、
「アサダザクラ」「カバ桜」は、樺であって、いわゆる桜ではなかったり、
なかなか面白いことが分かりますね。

---追記-----
イペとウリンは、ジグソー(小型電動ノコギリ)でカットするのは非常に困難だった経験があります。粘り気が非常に強くて、摩擦熱だけが刃に溜まる感じです。
あと、黒檀系は総じて加工が難しそうですが、カリンは問題なくジグソーでカットできました。

木材の種類と音質 (その1)

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木材と音質。
とても奥深く、興味深いものだといえます。

先日、Phile-webの裏庭の英雄さんが日記で木材を叩いた時のレビューをしていました。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3216/20120201/28458/

また、過去のStereo誌では、オルゴールや後面開口バッフルで、各種木材の響きをチェックしたとのこと。
http://www.wood.co.jp/sound/sp.html



そんな皆さんに刺激されて、
私もやってみることにしました。


今回は、CDプレーヤーのインシュレーターとして、
15種類の木材をテストしました。




試聴曲は、写真にある三つです。

「DENONクラッシックス リマスタリング&HQCDサンプラー(HQCD盤)
 ベートーヴェン交響曲第六番ヘ長調『田園』第一楽章
 スウィトナー指揮、 ベルリン・シュターツカペレ」

この曲(以下「田園」)は、クラッシックの優秀録音として採用しました。
ダイナミックレンジの広い弦楽が収録され、強音部での音の混濁や、弱音部での情報量・表現力、低音楽器と高音楽器のバランス…などを確認しました。
ちなみに、私はクラッシックに関する教養は皆無です(笑)


「冒険でしょでしょ? (平野彩)
 2006年4月26日発売、LACM4255」

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のOP曲です(以下「ハルヒ」と呼ぶ)。
チェック項目としては、ヒロイン「ハルヒ」の快活なキャラクターが曲から感じとることが出来るか、打ち込み系音楽らしい空間表現が可能か、録音の悪さを露呈しないか…など。


「ここにいたこと (AKB48)
 13曲目『Beginner』
 2011年3月?発売、 KIZC90117/8」

AKB48の曲としては、ちょっと異色な感じの曲です(以下「AKB」と呼ぶ)。
チェック項目としては、重低音の力感が表現できるか、ボーカル(計16人)が分離できるか、歌としてのエネルギーが伝わってくるか…など。



試聴方法としては、プレーヤー(Pioneer DV-610AV)を、
木材で三点支持しました(前1点、後ろ2点)。



木材のサイズは、全体的に2〜3cm角に揃えています。木目は上下方向としましたが、一部仕方なく横方向となる木材もありました。

何個も試聴していると、音が分からなくなるので、今回は『黒檀(山本音響工芸製 BP-22)』をリファレンスとして試聴を行いました。
評価に迷った際は、一度黒檀の音を聴いてから(耳をリセットして)試聴しました。
http://www2.117.ne.jp/~y-s/PB-22-j.html



その他の木材は、下記販売店で入手しました。
集成材各種:
「エコモク(佐久間木材)」
「山根樫材工場」
バーチ合板、シナアピトン合板:
「米屋材木店」
ラワン合板、チェリー:
「東急ハンズ」
OSBボード、松集成材:
(近所のホームセンター)



あと、言い訳に近いのですが…

●個人での限界があります●
「機材を支持する位置が0.1mmでも違うと音が違う」と主張する方もいらっしゃるようですが、残念ながら、そこまでの凄腕は持っておりません。

●試聴結果と、素材の優劣は関係ありません●
インシュレーターは、いわゆる「調味料」のような役割だと認識しています。たまたまシステムと合うものであれば、評価は高くなると思います。今回の試聴で酷評(好評)となった素材でも、他のシステムでどのような結果となるかは保障できません。

●プラシーボ全開です●
「今は○○材の音を聴いてるんだなぁ」と思いながら試聴をしています。「ブラインド」で差を聴き分ける自信は一切ありません。

●耳は人それぞれです●
この試聴記は最終結論ではなく、皆さんの好奇心をかきたてる文章であって欲しい…と願っています。




次回からは、いよいよ試聴記です!!

木材の種類と音質 (その2)

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前回の日記の続きです。

「各楽曲での試聴感想」と、「お気に入り度合い」を書いていきます。

「お気に入り度合い」の表記は、次のような感じになります。
----------------
これはイイ!!
★★★★★
★★★★○
★★★○○
★★○○○
★○○○○
普通
---------------




「OSBボード」
★○○○○
『田園』全体的に情報量に乏しい。単調ではあるが、バランスは良好。
『ハルヒ』音数はラワン合板より多いが、音色が単調で安っぽい。
『AKB』音数は多い。しかし、単調で低音のキレ味も不足。


「カバ桜」
★★★★○
集成材を適当に切って試聴。
『田園』まとまり感がある。楽音は明確だが、ナローレンジ。やや重心が高いようにも感じる。
『ハルヒ』ボーカルの元気さがあり、好ましい。音場は狭い。
『AKB』ボーカルがリアル。音全体が澄んでいて、音場が深い。


「黒檀」(山本音響工芸 PB-22)
★★★★○
(商品ページを見るとスパイク側を上にして使うらしいですが、今回は他木材と同一形状となるよう「横倒し(写真参照)」で試聴しました。)
『田園』音像は明確。音楽のパートを描き分け、スコアが見えるようだ。
『ハルヒ』情報量が多く、発声が如実に描かれる。音場は広い。サ行も素直だが、ややつまらない感じを覚える。
『AKB』重心は低いが、やや若々しさが足りない。


「カリン」
★★○○○
無垢ブロックから切り出した。やや他と比べてサイズが小さい。
『田園』かなり穏やか。高域はナローで、音楽を全体で聴かせる。まったりしている。
『ハルヒ』悪くは無いものの、淡々としている。(ハルヒではなく)長門っぽい。
『AKB』低音の彫りは深く、背景楽器の音色感を引き出す。情報量は水準。






「シナアピトン合板」
★★★○○
縦目で試聴。横にすると、大幅に篭る。
『田園』柔らか味があり好ましい。柔らかい材料の「シナ」が効いているようだ。
『ハルヒ』合板特有の篭り感はあるものの、ノリの良さが感じられる。音場は広く、サ行も極めて自然。
『AKB』ボーカルの分解能は高いが、押し出し感はかなり弱い。


「タモ」
★★★○○
集成材から切り出した。
『田園』ナローレンジな響き。音像は前に来るので、ふんわりと包み込まれる感じ。
『ハルヒ』落ち着いた響き。音場は広いが、派手さは控えめ。
『AKB』スケール感があり、曲の意図に近い表現。分解能は水準。


「チェリー」
★★★○○
薄い円柱状の無垢材から切り出したので、形は扇形。
『田園』凄くナローレンジ。響きは美しく、BGM的に安らげる。
『ハルヒ』一音ごとに美しさがある。声はやや抑え気味か。
『AKB』温かみを感じる。曲の意図とは異なるが、これはこれで良い。


「ナラ」
★★★★○
『田園』落ち着いた柔らかい響き。音像は音に定位し、ホール後列のような感じ。各パートの弦楽器の重なりが美しく、芸術的。
『ハルヒ』乾き気味の録音に対し補色と効いたようで好印象。派手さは無いが、ボーカルは表情豊か。
『AKB』重心は低く、落ち着きがある。説得力のある音で、感情が伝わってくる。



次回は、後半の7種類です。

木材の種類と音質 (その3)

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前回の日記の続きです。

試聴方法などは、こちらの日記を見ていただければと思います。





「ヒノキ」
★★★★★
9mm厚無垢材を90°互い違いに張り合わせたので、半分は木目が横。
『田園』音葉の透明度が高く、フワッと音が出る。ナローではあるが、気にならない。
『ハルヒ』感情が伝わる。低音は重くないが、音階が明確。音場は広い。
『AKB』ボーカルは柔らかいのに、低音はソリッド。分解能は高く、感情が伝わってくる。

「フィンランドバーチ」
★★○○○
『田園』合板特有の篭りは控えめだが、音色・音場は単調。音楽の抑揚は感じにくい。
『ハルヒ』素材の明るい響きと、合板の篭りが喧嘩してしまって不思議な感じ。全体的に良バランスだが、聴いていて疲れる。
『AKB』ボーカルに力強さがあある。

「ブナ」
★★★★○
集成材をカットした。
『田園』静かで深みがある。その中で、バイオリンや木管楽器のリアルな表現が楽しめる。
『ハルヒ』サ行が強い。正確な感じの音だが、ややつまらない。
『AKB』ダイナミックで音数が多い。オーディオ的に優秀だが、感情が伝わってこない。

「ブナ合板」
★★○○○
『田園』ブナと同じ感じだが、音像は奥まる。やや消極的な感じだが、悪くははい。
『ハルヒ』ブナから全体的に減点したような感じ(?)
『AKB』やや淡々としている。テンポが速く感じる。分解能は全域で水準。






「マツ」
★★○○○
集成材をカットした。たぶん赤松だと思う。
『田園』中域以上の描写は見事。ハーモニーが美しい。逆に、低域はかなり量感不足で、高域楽器が目立つ。音像定位は普通。
『ハルヒ』バックコーラスが豊か。やや重心が高いが、元気に鳴る。
『AKB』中高音のエネルギーがしっかりするが、情報量は少なく3人ぐらいで歌っているように聴こえる。低音は柔らかい。

「ラワン合板」
★○○○○
『田園』情報量が少なく、モワモワした感じ。バイオリンパートは明確に出る感じで、バランスは良好。
『ハルヒ』音のキレが悪い。ボーカルが埋れる。篭っているのにサ行も気になる。
『AKB』バランスは良いが、音の品位は高くない。

「ロシアンバーチ」
★○○○○
『田園』合板特有の篭りがある。音場は深く、低音も出る。高域がロールオフするためか、耳が疲れる。
『ハルヒ』低音に重量感があり、ピラミッドバランス。やや篭っているが、全体的には良好。音場の広がりも良い。
『AKB』重い低音で、この曲では重ったるい感じがマイナスになった。分解能は水準。



こんな感じで、今回は一段落。
後日、「ハードメープル」「ケヤキ」「ツガ」「ゴム」が届く予定なので、その時に試聴記の続きを書こうと思います。
あと「ウォルナット」「杉」なども聴いてみたいですね。

次世代モアイ「金次郎」の試聴会に行ってきました。

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先日、コイズミ無線で行われた「金次郎(炭山アキラ氏製作)」の試聴会に行ってきました。




会場は既に満員で、モアイの人気っぷりを感じさせます。




まずは、長岡氏が作った「モアイ(SS-66)」の説明から始まりました。

モアイの特徴はいろいろあるのですが、その中でも重要なのは4Ωウーハーの並列接続です。
4ΩのFW168を並列で使うことで、FE168Σの能率と同程度の低音再生を可能にしていました。

しかし、その後FW168はFW168Nへリニューアルされました。能率は向上したものの、インピーダンスも4Ωから8Ωへと上昇したのです。
このFW168Nで作ったモアイの音に対しては、浅生氏「やや低音がでない。」、炭山氏「意外といける」といった感じで、好みによって評価が分かれるようです。



(Analog誌 vol.34(2011年Winter)より)
そんな中、炭山氏が発表した「金次郎」は、FW168HRを二発使うという構成です。
炭山氏は「能率を稼ぎたかったので、FW168NではなくFW168HRを使った。そして、ユニットをバッフル側へ持ってきたのも能率のため。」とのことでした。
ウーハーを前側へ持ってきたのは、ルックス的にも大成功だと思います。



実際に聴いてみると、まずFE163En-Sの音が前面に出てきます。そこにFW168HRの高品位な200Hz前後の低音がぶ厚く被さってくるイメージでした。
音のスピード感は素晴らしく、フルレンジ一発の良さを生かしたまま、ワイドレンジに拡張できていると感じました。そして、FW168HRを小容量箱に入れたことで締まりのある質感豊かな低音が得られていました。

一方で、200Hz前後がぶ厚いのに、100Hz以下の量感が不足気味なのが気になりました。バスレフ共振周波数はそのままで下部箱容量を1.2〜1.5倍にすれば深い重低音が再生できるようになるかな?と思います。


比較対象として用意されたのが、浅生先生のAS2010Hです。
FW208N、FE108EΣ、T90Aという組み合わせです。


(写真はstereo誌2007年7月号より)

(試聴会は途中で帰ったので、あまりゆっくり聴いていないのですが…)
こちらは、超低域まで十分に伸張したサウンドが印象的でした。しっかりとダンプされた、マルチウェイならではの綿密なサウンドですね。「金次郎」のフルレンジっぽい音とは対照的で、面白かったです。



この二つを試聴して思ったのですが、
この日聞いたサウンドは、以前に「FE163En-S×バックロード」の試聴会で聴いた二人の作品のイメージに近いんですよね。
自作スピーカーには部品のクオリティや、各部の設計が大切なのはもちろんですが、最終的に音を決めるのは「製作者本人」なんだなぁ〜と感じた試聴会でした。

W-tone のユニット変更 (ALPINE DLS-108X を Fostex FE103M へ)

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昨年のミューズの方舟のコンテストで発表した「W-tone」のユニットを交換しました。
コンテスト時には、レギュレーションの関係で「ALPINE DLS-108X」を装着していましたが、それをFostex FE103Mに変更しました。

これが、ALPINE DLS-108X


右だけFostex FE103M


W-toneの構造はこんな感じで、共鳴管長は2.4mです。詳細は2010年の9月〜11月頃の日記にあります。




では、測定結果を。
なお、ALPINEの時は内部に吸音材を充填していますが、Fostexの時は吸音材ゼロで測定しています。また、ALPINE DLS-108XはツイーターをATT付きで動作させています。

<ユニット直前>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



<管開口部>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



<軸上1m>
[ALPINE DLS-108X]


[Fostex FE103M]



やはり、FOSTEX FE103Mは聴感・測定共にハイ上がり気味です。中音域の音圧レベルと比較して100Hz付近が-10dB程度違うのが分かります。Qtsが小ささが効いているのでしょう。

あと、ユニットが閉管端から30cmに位置しているので、管開口部特性は反射波(280Hzぐらい)
影響を受けてディップが出来ています。ALPINE DLS-108Xでは量感過多を補正する役割をもっていたのですが、FOSTEXでは量感不足に拍車をかけてしまい貧血気味な表情になってしまいました。

聴感上では、ALPINEは低歪みで高品位な感じがある一方で、ホーンツイーターとのバランスが悪い・エンクロージュアとのマッチングが悪い(量感過多)といった印象です。
ツイーターをドーム型に変更したり、バスレフ型のエンクロージュアに入れることで、真価を発揮してくれそうです。

一方で、Fostex FE103Mも箱とのマッチングが最適とは言えなさそうです。管断面積が大きい(振動板面積の3〜5倍程度)ので深刻な量感不足ではありませんが、やや制動が甘いのが気になります。
やはりバックロードホーンに入れてあげたいユニットではありますね。

インダストリアルデザインの世界(1)

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今日は、武蔵野美術大学のインダストリアルデザインコースの卒業制作展に行ってきました。

  

http://mauexhivition.hannnari.com/index.html
http://www.musabi.ac.jp/topics/exhibition/degree_show/20120119_koho3_5447.html


その中で、スピーカーの展示があったのですが、
製作者の 加藤 励さん とは初期段階から何度か意見交換をする機会があり、オーディオマニアとしての意見を作品に反映して下さいました。



加藤さんにweb公開の許可を得ることができましたので、今までのあらすじを紹介させていただきます。

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最初の連絡を頂いたのは昨年の秋頃でした。

テーマは、「離れたアーティストとバンドができるような専用スピーカー」とのことでした。

詳しく説明すると、
スピーカーは一楽器につき一本とし、ネットで交流を持つミュージシャンが、オンラインで演奏を楽しむために使います。
別々の場所で演奏される楽器を、デザイン・特性に拘った専用のスピーカーで鳴らすことで、演奏仲間が「実際にそこにいるかのような感覚」を楽しむことができるという構想です。


頂いたデッサンには、既に想定する音源「エレキギター」「ベースギター」「ボーカル」「ドラム」に相応しい構成を持つSPのイメージが描かれていました。

  


まずは、それぞれの楽器の音域を知る必要があるだろうなぁ〜ということから、
単一楽器音源の周波数特性を確認することから始めました。

<ボーカル>
女性ボーカル

男性ボーカル

女性ボーカルは200Hz以上、男性ボーカルは80Hz以上の音域が必要だと分かります。その一方で、サ行の発声では15kHz以上まで伸び、音色を決める倍音成分の再現も大切だといえます。
なお、40Hz付近の盛り上がりは、ポップノイズなので無視します。


<エレキギター>

基本的に、100Hz〜8kHzが再生できれば大丈夫そうです。
色彩感のある鋭い響きを表現するのがポイントですね。


<ベースギター>

40Hzから音圧が確認できます。
繊細な高音より、低域再生限界と耐入力が勝負になりそうです。


<ドラム>

20Hz〜20kHzと、
非常に広い音域をカバーする必要がありそうです。



そんな周波数特性に基づいて私が提案したのが、
<ボーカル>10cmフルレンジ+スーパーツイーター
<エレキギター>10cmフルレンジ
<ベースギター>16cmウーハー+10cmフルレンジ
<ドラム>16cmウーハー+ツイーター
という構成でした。


その製作過程に関しては、次回の日記で。

インダストリアルデザインの世界(2)

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先日は、デザイン画を中心に紹介しましたが、今回はその作製編です。
なお、作製したのは私ではなく加藤さんですので、あしからずw

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まず、全体の工程はこんな感じです。



初めに、硬質ウレタンの塊から、外形を切り出します。





このスピーカー、4つで1セットになっていて、
合体させると円柱状になり、運搬しやすい形になるのが特徴です。


つぎに、石膏型を作製します。
「お面」のように、一面づつ制作していくので、
「切り金(ひらひらした薄い板)」で境界を作ります。



ここに、石膏を吹き付けて(?)、型を作ります。
石膏型ができたら、硬質ウレタンの土台と分離させます。




石膏の形を整え、表面処理を行いFRP(繊維強化プラスチック)整形に適した下地を作ります。

この石膏に、樹脂や硬化剤などを含む「ゲル」を塗り(?)ます。
そこにガラスマットを貼り付けることで、FRPの層を作製します。
ちなみに、この工程を繰り返すことで、厚いFRPを形成することができます。本作品は厚さ4〜8mm程度だとか。

FRPを石膏から剥がし取り、表面を滑らかにします。







あとは、これらのFPR製パーツを接合し、塗装をすることで
SPの箱となります!

特に本作品は三脚で支持するので、重心バランスを考慮したうえで支持ポイントを探す必要があったとのことでした。



そして、出来上がった作品がこちら!!











市販品に引けを取らない、見事な作りですね!
特に、ユニットを保護する「ライン」は参考になりますね。スタイリッシュでありながら、機能性抜群な感じが漂っています。

ちなみに、アンプも本体内に格納できます。


スピーカーは、そのデザインが性能に直結するので、数あるインダストリアルデザインの中でも興味深い製品だといえますね。

加藤さんは今後イヤホンなどのデザインに携わりたいとおっしゃっており、今後が楽しみです!

木材の種類と音質 (その4)

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前回(2/21)から間が空いてしまいましたが、木材試聴シリーズ「その4」です。
今後もマイペースに更新していこうと思います。

「試聴環境」については、こちら。

----[注意事項(?)]-------------------
・個人での限界があります。綿密なテストではありません。
・試聴感想と、素材の優劣は関係ありません。
・プラシーボ全開です。「ブラインド」で差を聴き分ける自信は一切ありません。
・耳と感性は人それぞれです。
この試聴記は最終結論ではなく、皆さんの好奇心をかきたてる文章であって欲しい…と願っています。
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「ウォルナット」
★★★★○
『田園』低域にコシがあり、それが全体の情報量や存在感を支える。バランスは黒檀に近いが、表現力は圧倒的に上。
『ハルヒ』楽器の粒立ちは見事。一方で、ボーカルは後退しサ行が強い。低域と高域が強調され、メリハリがある。
『AKB』高域の分解能が高く、音を鮮やかに描く。低域のコントロールは上々。

「ケヤキ」
★★○○○
『田園』低域がしっかりしたピラミッドバランス。クラッシック的な美しさの表現は苦手か。
『ハルヒ』声が湿っぽい。高域が詰まった感じだが、丁寧な描写。
『AKB』低域の雄大さが好ましい。感情は感じにくく、音は混濁。

「ゴム」
★★○○○
『田園』癖が少なく、奥行表現が豊か。変な色が乗らないぶん、「ナラ」材のような凄みもない。
『ハルヒ』バランスは良いが、音場が平面的。音が分離せず、聴き疲れする。
『AKB』重心が高く、平面的で軽い。音が潰れる。






「ハードメープル」
★★★★○
集成材から切り出した。
『田園』弦の質感と奥行が素晴らしい。しなやかさを感じさせ、曲にマッチしている。
『ハルヒ』情報が多く、綺麗な音。音場は広いものの、空間に隙間を感じグルーヴ感に乏しい。
『AKB』一人一人の声色を描き分け、姿が見えるよう。分解能は高いのに、エネルギー感もある。

「メープル(謎)」
★★★★★
オークションで入手した無垢材をカット。密度は(上記の)ハードメープルと同じくらいで、0.6〜0.65 g/cm3程度。
『田園』弦は情報量が多いが肉厚。全体的に柔らかさを感じさせ、細やかな弦楽の響きが良い。
『ハルヒ』やや平面的だが、情報量は多い。鋭角を感じさせない柔らかな表現は好ましい。
『AKB』重心が低く、情報量も多い。音をふんわりと描くが、この曲とはマッチしない。

「ツガ」
★★★○○
『田園』音は篭り気味。強い個性はなく、音は平面的で奥行は感じにくい。
『ハルヒ』音が前に出てくるのは心地よい。録音の悪さを上手くカバーし、太く描かれた音楽を楽しめる。
『AKB』曲のエネルギーを強く感じる。中央の3〜4人がクローズアップされるが、それが曲にマッチしている。音のクオリティは高くない。


ダブルバスレフ箱(FOSTEX FE103En,FW168HR使用)の試聴会 (コイズミ無線にて)

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先日、コイズミ無線で開かれた試聴会に行ってきました。
講師は、お馴染みの浅生氏。




今回は、ダブルバスレフ箱を試聴する事ができました。

ダブルバスレフというと、長岡先生時代から沢山の作例があり、
図中左のように、第一室と比較して大きな容量をもつ第二室を備えた形になります。

この場合、中低域は第一ダクトが、最低域を第二ダクトが担当します。
第一ダクトの共振周波数は(主に)第一室の体積から求め、第二ダクトの共振周波数は箱内部の総容量を用います。



その一方で、
今回試聴した2機種は、それらとは違った設計となっています。

図中右に示すように、第一室と第二室の大きさがほぼ等しくなっています。
第一ダクトは最低域を担当し、第二ダクトが中低域を担当します。
このとき、第一ダクトの共振周波数は箱内部の総容量から。第二ダクトの共振周波数は第二室のみの体積から算出します。
(詳細はStereo誌 2012年4月,5月号を参照)

私はこの方式は欧米でメジャーだと思っていたのですが、
浅生氏は「元フォスター電機の技術者 N 氏が数年前に提唱した方式」だと言っていました。



まず、一作目は10cmフルレンジ FE103E(n?)を使ったスピーカーです。



これは、浅生氏が自宅でサラウンド用(?)に使っているとのことでした。
奥行は小さく、コンパクトな筐体です。


ダクトの共振周波数は、それぞれfd1=65Hz, fd2=160Hzに設定。


この方式の場合、第一ダクトの断面積は振動板の35%程度、第二ダクトは振動板の85〜115%程度が良いとのこと。特に、第二ダクトの面積を非常に大きくすることで、第一ダクトの重低音を減衰させずに放出できると言っていました。

音は、正直ちょっと微妙でした(汗)
確かに50Hz程度の重低音も出ているのですが、「ブオーッ」という不思議な音で、音楽と連動してくれません。また、FE103Enの張り出す中高域に対して200Hz以下の低域音圧がかなり不足しているようです。

その一方で、単純なバスレフとは違うメリットがあるのは明らかだったので、ユニットをTangBandなどに交換することで、適切なバランスが得られるかなぁ〜と思いました。



そして、本命。FW168HRとT250Dの組み合わせです。
図面などの詳細はstereo誌 2012年4月,5月号に掲載されるので、そちらをご覧下さい!





中は二分割されていて、ブックシェルフ型ながら凝った作りになっています。
浅生氏 曰く、ダクトの出口をユニットに近づけることで中低域の(干渉による?)ディップを減らすことができるとか。

こちらは、圧倒的な音質。
ユニットの能力もさることながら、他を圧倒する低域のスピード感が得られていました。バチンと引き締まった低音ながら、重低音域まで量感豊かに伸張しています。
FW168HRを聴くのは三回目になりますが、これだけ「量・質・伸び」を表現できるユニットだとは思いませんでした。

この作品の場合、16cmウーハーのダブルバスレフなのに
fd1を48Hz、総容量を27L程度と、あまり欲張った設計にしていないのが成功したのかな?と思いました。

つい「容量を大きくして、fdを下げて、低域を稼いでやろう!」と思ってしまいがちですが、やはり適度にするのが良さそうです。




試聴会後半は、浅生氏のソフトを聴いたりしました。

今回の試聴会は、新作ユニットなどはありませんでしたが、
非常に興味深いエンクロージュアを聴くことができて、大満足のカノン5Dでした。

エンクロージュア形式いろいろ

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自作スピーカーの楽しみの一つとして、
「小口径ユニットから如何に低音を取り出すか?」に挑戦することがあります。

大口径ユニットを使えば低音を出すのは簡単なのですが、
小口径ユニットから低音を引き出すと、大口径とは違った魅力のある音につながるとされています。また、小口径ユニットは概して安価なのもポイントですね。


んで、自作スピーカーの世界では日々色々な箱形式が施策検討されています。
その一例をまとめて紹介しようと思います。


<↑クリックで拡大>

まずは、?の「バスレフ型」
市販スピーカーでも有名な方式です。

その派生系としては、
JSP研究所の「JSP」方式があります。
http://www.jsplab.jp/

他にも、前田氏の「スパイラルダクト」などがあります。
これは、「いい音を選ぶ4」で前田氏が発表した「クリスタル・ベーシック」にも搭載された方式で、塩ビ管で作製したダクトに「螺旋階段」のような仕切りをいれた方式です。


?は、「ダブルバスレフ型」
長岡先生時代から作られている方式ですね。

最近では、評論家の浅生氏がStereo誌 2012年4,5月号で新方式のダブルバスレフ箱の試作を発表するとか。

この方式の拡張系としては、
鈴木茂氏が提唱する「MCAP」方式、
井形伸一氏を含む様々な方が挑戦している「トリプルバスレフ」などがあります。


?は、「共鳴管型」
長岡氏のネッシーや、BOSEの「Acoustic Wave Music System」など。
PMCのTLS方式も、これに該当すると思います。

最近では、「無線と実験」誌の2011年3月号などで
小澤隆久氏が吸音材を多用した共鳴管型スピーカーを発表しています。


?は「共鳴管型」の派生系で、管端の断面積がゼロになっています。
前田氏の「チューバ」シリーズ(「AUDIO BASIC」「いい音を選ぶ2」などに掲載)に代表される形式で、不要な音を管端で吸収させます。


?は、バスレフ箱の先に、共鳴管をつけた形です。
Web上を探してみたものの作例は見つけられず、余り作例は多くないようです。


?のように、管を二本(以上)とした箱は、
大沢博多氏により「多重共鳴管」として試作が行われています。
http://rilsrt.web.fc2.com/works.html 

ただ、上段(空気室+ダクト)はバスレフ箱としての動作より、
二本の共鳴管を分離するバッファー、両開口管による二倍振動の誘起、を狙って設計されているようです。


?は、「バックロードホーン型」です。
長岡氏の「スワン」、TANNOYの古典的な名機などに使用されています。

近年は、「3Dスパイラル」といった螺旋階段のようなホーン構造を持つスピーカーが制作されているようです。

この方式の発案者とされる Masaaki Takenaka氏は、3Dスパイラル方式を多数試作した後、
現在では「ラビリンス型」という新方式に取り組んでいます。
http://www3.ocn.ne.jp/~hanbei/intro.html 


?は、「バックロードバスレフ型」と呼ばれ、
Kenbeさんを中心に、多数の作例があります。
http://kenbe.blog68.fc2.com/


?は、バックロードホーンの空気室を二つに増やしたもので、
オメガの会を中心に活動されている岩田氏により「二連空気室」として試作が行われました。岩田氏は近年、「二連空気室」にさらに改良を重ねた「シンメトリー タンデムチャンバーBH」を発表しました。
http://homepage3.nifty.com/sakatani/omega/ 


?は、「TQWT」と呼ばれ、
テーパーのついた共鳴管の先にダクトをつけた方式です。

日本では、こちらのWebページが有名でしょうか。
http://vicdiy.com/products/tqwt/tqwt.html 


?は、田中誠氏により考案された「田中式バックロード」で、
共鳴管にバックロードホーンとしての動作を取り入れた箱です。
http://www.nexyzbb.ne.jp/~tanbashikki/ 




11種類に分けて長々と説明したのは、
実は、現在?の、『バスレフ箱の先に共鳴管をつけた形』(「共鳴管付きバスレフ」とでも命名しましょうか)を作製中なのです。

作製記については、近日中に。

TANNOY博物館(三重)に行ってきました。

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TANNOYというと、現在はエソテリックが輸入をしているイメージですが、
この博物館で扱っているのは1950年代〜80年代のものです。

故五味康祐氏が愛用したことでも有名な名機
「オートグラフ」を聴くことができるということで、行ってきました!
http://www.forest-energy.com/tannoy/

場所は、三重県の津市。



電車で行く場合は「西青山」が最寄り駅になり、大阪から1時間半、名古屋から2時間程で行ける場所になります。

ちなみに、駅舎はこんな感じ。




Wikipediaによると、乗降人員は 11人/日程度。
ハイキングコースがあるのですが、その看板も…



なお、電車は30分に一本あるので、アクセスは容易です。


館長の松橋さんに相談したところ、駅まで車で迎えに来てくださいました。
松橋さんは、この博物館以外のお仕事もお忙しいようで、来館時は事前に電話をしておくと良いでしょう。


自動車で来る場合は、この看板が目印ですね。




TANNOY博物館に到着すると、意外にも普通の住宅っぽい外観です。
住宅設計工房の展示場を兼ねているとのことでした。



中に入ると、あっと驚く大空間。
オートグラフに、JBL DD-55000に、グランドピアノが余裕で納まっています。



そして、圧巻の二階吹き抜け構造。



この二階にも椅子が多数あり、
ここに演奏家を招いて行う音楽コンサートでは、ここも満席になるとか。



西洋の某ホールを思い出す作りですねw





お伺いした時は、KT88を使った真空管アンプが修理中で、
代わりにEL34を使ったAIR・TIGHTの真空管アンプで「オートグラフ」を聞かせて頂きました。



↑間近で見ると、ド迫力の巨漢スピーカー。


広大なリスニングルーム全体が楽器のように鳴り響き、
「音楽の波の中にいる」といった感じの不思議な感覚でした。

床板も盛大に振動しているなど、従来のオーディオルームと違うイメージでしたが、それがこの音に結びついているのでしょう。欠点を探し出す聴き方ではなく、音楽に浸る感覚で聴くと満足度が高いと感じるはずです。

天井の高さも非常に効果的なようで、
コンサートホールで体感する「管楽器が斜め上方から聞こえてくる」が見事に再現できていました。



お目当ての「オートグラフ」ですが、この部屋に溶け込んでいるようで、
以前、秋葉原の「ヒノオーディオ」で聴いた復刻版とはちょっと違う感じでした。

ヒノオーディオverの方は、雄大で重厚な感じで、いかにもクラッシック専用な雰囲気だったのに対し、
こちらのTANNOY博物館で聴いた音は、小気味良く張り出してくる感じでした。JAZZにもマッチする感じですが、金属的な硬さは皆無です。ユニットが「Monitor-Red」だったのもポイントかもしれません。


松橋さんの陽気な人柄もあって、滞在していた二時間があっという間に過ぎてしまいました。オートグラフ以外の大型SPも5機種程度(視聴可能かは不明)あるようでしたし、特にクラッシック好きな方であれば、3時間以上の長居をしたくなるでしょう!

この博物館は高台にあり、平地より気温が7℃程度低いとのこと。
これからの季節、日帰りの避暑気分で訪れても良さそうですね!

宝塚歌劇団の公演を見てきました。

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先日、兵庫に行ってきたので、
宝塚歌劇団(以下、宝塚)の公演を見てきました。

(昨日書いたTANNOY博物館は、この帰り道に立ち寄ったのです)


「宝塚」は、名前だけ聞いたことある人は多いと思うのですが、
なかなか敷居が高いので、概要を簡単に紹介しようと思います。

(私自身、先日初めて公演を見たような初心者なので、もしかしたら間違いがあるかもしれません…)


宝塚は、良く知られているようにメンバー全員が女性です。
花組・月組・雪組・星組・宙組(そら)と、専科に分かれて構成されています。
花組〜宙組は、各80人程度で、専科は15人程でしょうか。けっこう大人数なんですよね。

公演は、本拠地「宝塚大劇場」と、東京「東京宝塚劇場」で行われています。他劇場での小編成での公演や、全国公演もありますが、やはりこの二大劇場がメインだといえるでしょう。
例えば、『雪組』が宝塚で公演をしている時は、別プログラムを『月組』が東京で演じる…といった具合です。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/

団員になるには、宝塚音楽学校で2年間勉強をして、
そして研究科を1年程度やった後に『組配属』を迎えて、花組〜宙組へ配属されます。
学校の入学年齢が15〜18才なので、メンバーになるのは18〜21才前後でしょうか。

雪組の場合だと、入団してから5年〜15年程度在籍しているようなので、
公演メンバーは18〜35才程度になるようです。
http://kageki.hankyu.co.jp/star/list/Snow.html

なお、宝塚は未婚の女性でなくてはならないので、上限年齢があるように見えるのもその為なのでしょう。ちなみに、「専科」はもっとベテラン揃いといった印象です。



さて、前置きが長くなりましたが、
行ってきた会場の様子を書こうと思います。

兵庫や大阪からアクセスしやすい、西宮北口駅から宝塚線に乗って終着駅まで行きます。
宝塚駅が近づいてくると、その車窓から大劇場を見ることができます!



駅に到着したら、あとは看板に従って歩けばOKです。



駅を出たら、左側に伸びる「花乃みち」を進むと、大劇場に到着です。



到着!



中は広々としていて、宝塚グッツや、飲食店がありました。
早めに来て、公演前に昼食をとるのも良いですね。



この劇場に来ている人は、女性がメインでした。
女友達同士で来ている人や、母娘で着ている人は多かったですね。
残る3割程度が夫婦で来ている感じで、男性一人というのは極少数でした。
http://nyanko001.blog.ocn.ne.jp/kabu/2010/01/post_5b01.html

宝塚グッツを売っているお店では、
過去の公演のCDやDVD、写真集などを販売していました。
特に、最新公演のブロマイド写真には、多くの人が殺到していましたw

他にも、プチミュージアム(←正式名称)があり、
過去の公演の衣装などを見ることができました。




公演時間が迫ってきたので、入り口前に並びます。



エントランスに入ると、
舞踏会ができそうな大空間が広がっています。



ピアノの自動演奏で、劇中音楽が奏でられているなど、
なかなかの雰囲気です!


公演は、大きく分けて二つになります。



前半は、いわゆる演劇で、
東京の「劇団四季」と似たような雰囲気です。
(そう言うと両者のファンから怒られそうですが…)

休憩を挟んだ後半は、娯楽要素を増したダンスステージになります。
イメージとしては、「紅白歌合戦」みたいな感じで、
メンバーを代表する人が歌い、その周りで沢山のメンバーがダンスをする…といった感じでした。

劇場は、下記リンクの写真にあるように非常に横幅が長く、
想像以上に豪華絢爛なステージでした。
http://kageki.hankyu.co.jp/theater/tbhallf_more.shtml

日本語の演劇って気恥ずかしい感じかな?という不安も吹き飛ぶ楽しさで、
終始ストーリーや、その演技に夢中になって見入ってしまいました。

音響は、引き締まった低域と、存在感溢れる中高域が絶妙なバランスで、
メンバーの歌、そしてオケの演奏の魅力を一層高めていると感じました。


公演終了後は、「出待ち」がありました。



お客さんも礼儀正しく、静かにメンバーを見送っている様子でした。
後で知ったのですが、歌劇団のモットーである「清く、正しく、美しく」がファンにも浸透しているようです。

次回、関西に立ち寄る時があれば、ぜひまた観に行きたいですね!

JAZZ喫茶 jamjam に行ってきました。(兵庫 元町)

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神戸散策の中で、JAZZ喫茶に行ってきたので日記にします!

場所は、中華街のある元町駅(兵庫県)。
横浜にも元町中華街駅というのがあるので、混同してしまいそうです。



中華街に入る一歩手前の路地に、JAZZ喫茶「jamjam」はありました。
http://jamjam.tonosama.jp/



お昼からやっているので、気軽に行きやすいと思います。
(ちなみに、私は日曜の2:00頃に行きました)



JAZZ喫茶は、地下一階にあります。
ちょっと薄暗い感じですが、勇気を出して突き進みますw





店内は縦に長く、その短辺にスピーカーが設置してありました。


(写真奥がアンプ、スピーカー。レコードプレーヤーは、カウンター席にありました)

リスニング席と、雑談席に分かれていて、
JAZZをガッツリ聴きたい人は前者の席に座ります。写真はリスニング席からです。

休日の午後だったので、店内には常時3〜5人前後の人がおり、
皆音楽に耳を傾けたり、本を読んだりとリラックスしている様子でした。

スピーカーは、UREI(ウーレイ)製のちょっと珍しい大型SPでした。

(暗くてよく見えませんでしたが、多分これ↑)

広々とした店内に、大音量(生演奏よりやや小さい?)でJAZZが響き渡っていました。

UREIのスピーカーは、適切に駆動されているようで、
弾ける低音、そして適度な張り出しをもった中高音が絶妙でした。
低音が「どぉぅッ」と鳴らずに「ボン、ダン」と鳴るのは、JAZZ再生にとって最高のご馳走ですね! JAZZに詳しくない私でも、気分がノリノリになる再生音でした。

スピーカーの構造上ツイーターの位置が低いので、前の席に人が座ると、やや高域がロールオフする感じはありました。
音楽鑑賞には問題ないレベルなので、リラックスして聞く分にはあえてツイーターが隠れるような席を探すのも良いでしょう。


このJAZZ喫茶は、若いご夫婦で経営されているようで、
トーストとドリンクを頂きましたが、なかなか美味でした。

元町駅(兵庫)から、徒歩3分程度なので、
近くの方はぜひ寄ってみてください!
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