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[S-073] 自作ウーハーの試行錯誤②

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今日は連載している自作ウーハーについての話です。

前回、ベースに使うウーハーとして、
「SEAS L12RCY/P」が良さそうというところまでお話ししましたが、
試行錯誤はまだまだ続きます。




まず作ってみたのは、シンプルな形のもの。(ver.1.6)


先の写真の左上にあった、ものです。
しかし、これは全然ダメダメ。

低音の質感が悪く、ドロンとした低音になってしまいました。
重量付加が優勢で、構造剛性が不足ているものと思われます。


次は、ver.2.6。


ウーハー全面を覆うような、大きなサイズにしつつ、
梁を中央から伸ばし、剛性と軽量化を狙います。

こちらはかなり改善がみられました。
欲を言えば、もう少し力強い低音感が欲しいところです。


こちらは、ver.2.7


全体の形状は、ver2.6を踏襲しつつ、
中央部分の厚みを上げています。

これはかなり良い感じです。
前から感じていましたが、コーン中央付近の剛性を上げることが、
低音の力感に効いてきている印象です。


ふと気になって、前面側の形状を変えてみたのが、
このver.2.8。


中心部分をテーパー形状にしてみました。
低音より、中音域の質感が大きくup。

良質なホーンのような、実在感のある濃い音が出てきました。


思い切って、剛性重視に振ってみたのが、
ver.2.10。



中央部はかなり肉厚になり、補強材の重量は13g。
手で持っても、ずっしり来る重量感があります。

さすがにここまでやると、能率の低下が大きく、
低音の質感を確保するのが困難になってしまいました。

しかし、深みのある低音感は今までの中でベスト。
バランスをとりつつ、最適化を進めていきます。





前側形状はver.2.10と同じとしつつ、
全体的に軽量化を施したのが、ver.3.2。



今までの中でベストの、低音質感。
深みがありつつ、ゴリッとくる低音になってきました。

ベースギターのグリグリいうような質感は格別です。


軽量化が重要ならと、
軽量化を極限まで推し進めたver.4.1。



余り違いが無いように見えますが、
外径を5mm小さくして、各部も薄くしています。

重量はver.3.2の半分になりましたが、
剛性が出ません(泣)

ユニットのTSパラメーターとの相性も悪く、
今回は見送りです。


ラストは、ダメ押しのver4.5(笑)



ちょっと分かりにくいですが、
ver.4.1の各部に曲線を入れて剛性upを狙います。

...剛性は上がったような...?
よく分かりませんでした(笑)

細かな構造より、構造材の厚み・配置が重要なようです。



さて、色々やってみて、
ver3.2が良さそうという結果になりました。





さて、次回はver3.2ウーハーを組み込む「箱」についてのお話です。


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