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Channel: オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)
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アニソンをどう鳴らすか。

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さて、今日は「ミューズの方舟 自作スピーカーコンテスト」を振り返って、話を進めてみようと思います。



こちらのブログでも紹介したミューズの方舟コンテストは、
自身のスピーカーを、思い思いの楽曲を鳴らしてアピールします。


私もいくつか持参しまして、
例えば、アマンダマクブルームさんの「Portraits」。


そして、Aqoursの「未来の僕らは知ってるよ」。


前者はいわゆる優秀録音なのですが、
後者は、アニソン。それも割とガチなのですw


コンテストでは、良い音で鳴らしてアピールするのが基本なので、
やはり優秀録音系のソースを持参する方が多いです。

そんな中でも、私としては
『好きな音楽を思いっきり聴こう。
 オーディオって、そういうものじゃないの?』
という想いがあり、今回は「ラブライブ!サンシャイン!! 」から1曲をチョイスしました。


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さて、そんなコンテストの休み時間には
そこでこんな質問を頂きました。

「アニソンは、生音、つまり原音が無いですけど、
 どうやって再生音を決めているのですか?」と。


確かに、オーディオは生演奏、楽器の音や声を再現することを主眼にすることが多いので、
(打ち込み音源ゆえに)そもそも生の音が無いアニソンを、
試聴ソースとして選ぶことに違和感を持たれるのかもしれません。


アニソンの鳴らし方については、人それぞれ様々なポリシーがあるでしょう。
私よりずっと長く、深くアニソンを鳴らすことを探求している方を何人も知っています。


そんな中で、アニソン再生に対しての、
私自身の主張としては、

『世界観を再生する』

というものです。


アニメ作品と一概にいえど、本当に様々です。
女子高生の日常ものもあれば、戦争を題材にしたものもあります。

(女子高生が日常で戦車に乗るのもありますがw)


アニソンは、その大半が作品との関連があるもので、
その再生では、
『作品の世界観を、再生音で描けるか』
ということを、私は大切にしています。


もっと端的に言ってしまえば、
アニソンもアニメも、制作スタッフの方がいらっしゃいます。

アニメのOPやED曲、キャラソン、挿入歌、BGM等々、
それらは、制作スタッフが作品に込めた想いを元に出来上がっていきます。

BGMなどでは、作品とは切り離して製作される楽曲も稀にありますが、
それも最終的には、曲と作品と結びつける人がいて、その想いがアニメ作品に反映されてくるでしょう。

そうした『作品への想い』を再生することが、
私の目指すアニソンオーディオだと言えるかもしれません。


声優さんが単独でリリースする、ソロアルバムなども、
彼女(もしくは彼)のバックグラウンドなしには語ることができない1枚となります。

そうした楽曲を再生する際は、
単に歌唱力の多少を評価するような再生音ではなく、
本人の『歌い手としての想い』が伝わるような再生音であって欲しいと、私は思っています。


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もう少し見方を変えると、
クラシックの演奏家に例えることができるかもしれません。

クラシック音楽では、
技量を高め、スコアに忠実な演奏をすることも大切ですが、
その「楽曲が生まれた背景」を勉強することがある、と聞いています。

楽曲の背景を知ることで、
演奏に深みが出たり、自分なりの解釈をもって奏でることができるのでしょう。


CDに記録された情報は、まさに楽譜だと考えています。
それを忠実に再現することは、言うまでもなく大切です。


しかし、
アニソンを単なる「J-POPS」としてでなく、
アニソンとして魅力的に鳴らせるか。

そこには、「HiFi」や「原音再生」では語れない、
もっと奥の深い何か、先の話でいう『想いの再生』という観点なしでは語れない何かが、
とても大切なポイントとしてあるのではないか、と感じることがあります。

そして、それこそが、
スピーカーとしての能力、本領が試されるところでもあり、
アニソン再生の醍醐味なのだと思っています。


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さて、そんな話を質問して下さった方にもお話ししたところ、

「私はロック音楽が好きなのですが、オーディオショップでの試聴では(ロック音楽は)お断りだと言われたこともあり、残念な思いをしたことがあった。
 今日の話は、(HiFi再生とは異なる)新しいオーディオの考え方として、興味深いと思います。」
とおっしゃっていました。


好きな音楽を、楽しく聴く!

オーディフィルは、これからもそんなモットーで、
スピーカー作りに取り組んでいこうと思います。


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