実験箱S-048では、共鳴管型スピーカーの原理を探るための実験をしています。
前回は、共鳴管の太さについて検討しました。
さて、今回は共鳴管の「折り曲げ」について考えてみます。
共鳴管やバックロードホーン型スピーカーの場合、
長さが2m以上の音響管をもつことから、大抵1回以上ホーンを折り曲げることになります。
音響管型スピーカーを多数作製してきた長岡先生は、
「折り曲げホーンの問題点」として、著書に残しています。
<以下、「長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術Special Edition基礎知識編」 より>
「折り曲げには90度と180度があるが、180度は気流の乱れが起きやすいので90度の方が有利である。」(P.32)
さらに、音響迷路型(共鳴をさせない設計の音響管をもつスピーカー)の項では、
「共鳴管のようにストレートである必要もない。」(P.23)
「(音響迷路型は)複雑に折り曲げることで、中高音を減衰させ、共鳴も防ぐ」(P.23)
としており、
共鳴管は直管であることが好ましいというようなニュアンスです。
では実際はどうなのか?
実験してみましょう。
共鳴管の太さは、前回の実験で好ましい結果となった
200%、400%(P1000K振動板面積比)の二種類とします。
この音響管を180°で折り曲げて、
その変化を確認してみようと思います。
直管ver.の長さが120cm(一次共鳴70Hz)だったので、
折り曲げver.は、60cmの管を2本つなげるような構造としました。
折り曲げ部分は、特に処理をせず、
シンプルな構造としておきます。
もし、直管と変化がないとすれば、
そのまま70Hz(=120cm)の共鳴が得られるはずです。
スピーカー自作派で噂されるように、
もしコーナー部で共鳴が切れ、部分的な共鳴が発生するのであれば、
141Hz(=60cm、ユニット側)や106Hz(=80cm、開口部側)の共鳴音が確認できるでしょう。
気になる結果は、次回の日記でお伝えします!
前回は、共鳴管の太さについて検討しました。
さて、今回は共鳴管の「折り曲げ」について考えてみます。
共鳴管やバックロードホーン型スピーカーの場合、
長さが2m以上の音響管をもつことから、大抵1回以上ホーンを折り曲げることになります。
音響管型スピーカーを多数作製してきた長岡先生は、
「折り曲げホーンの問題点」として、著書に残しています。
<以下、「長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術Special Edition基礎知識編」 より>
「折り曲げには90度と180度があるが、180度は気流の乱れが起きやすいので90度の方が有利である。」(P.32)
さらに、音響迷路型(共鳴をさせない設計の音響管をもつスピーカー)の項では、
「共鳴管のようにストレートである必要もない。」(P.23)
「(音響迷路型は)複雑に折り曲げることで、中高音を減衰させ、共鳴も防ぐ」(P.23)
としており、
共鳴管は直管であることが好ましいというようなニュアンスです。
では実際はどうなのか?
実験してみましょう。
共鳴管の太さは、前回の実験で好ましい結果となった
200%、400%(P1000K振動板面積比)の二種類とします。
この音響管を180°で折り曲げて、
その変化を確認してみようと思います。
直管ver.の長さが120cm(一次共鳴70Hz)だったので、
折り曲げver.は、60cmの管を2本つなげるような構造としました。
折り曲げ部分は、特に処理をせず、
シンプルな構造としておきます。
もし、直管と変化がないとすれば、
そのまま70Hz(=120cm)の共鳴が得られるはずです。
スピーカー自作派で噂されるように、
もしコーナー部で共鳴が切れ、部分的な共鳴が発生するのであれば、
141Hz(=60cm、ユニット側)や106Hz(=80cm、開口部側)の共鳴音が確認できるでしょう。
気になる結果は、次回の日記でお伝えします!