今日は、Parcサウンド鑑賞会に行ってきましたので、その報告を書こうと思います。
新橋の会場に集まったスピーカーは、
Parcのユニットが使われている以外、大小まちまちのバラエティに富んだものでした。
早速、発表順に感想を交えて書いていこうと思います♪
まずは、今井明さんの作品。
ホワイト一色のシンプルなデザインのスピーカーですが、
内部にはPST回路が組まれており、サイズを超えたスケール感を狙います。
詳細資料
ジェニファーウォーンズは、8cmユニットから無理のないレンジ感を引出し、密閉型ならではの明快な音色をもつ低音と相まって好印象。
ほかの女性ボーカル曲でも、艶めかしさに加え、シャキッとした高域が輝きます。男性ボーカルは渋みを感じさせ、ドラムなどのアタック感もGOODでした。PST回路の絶妙な効かせ具合によるものでしょう。
さて、お次は さかどんさんの作品。
長岡式を連想させるバックロードホーンに搭載されているのは、
ケブラーコーンの「DCU-F121K」。
「赤パーク(10cmの強力ユニット)のほうが良かった」と本人談のとおり、DCU-F121Kではややローブースト気味の特性。
一方で、開口部を開きすぎないホーンの恩恵もあり、重低音の響きは充実。音道に中途半端な長い直管が無いために、いわゆる「ホーホー」音は感じられず、好ましいホーン設計だと感じました。
(ユニットの特性からすれば)太めのスロートをもつ本作は、音全体に伸びやかさがあり、クラッシックのホールで聴くような抱擁感のある響きを感じることができました。
そして、海老沢さんの「Perverse(天邪鬼)」
クラシカルで上品なデザインの本体は、
オリジナルの変則バスレフを採用。
今回の目玉はツイーターDCU-T113S の前面に装着されたショートホーン。
丹念な作りは、溜息が出てしまうほどの美しさです!
「汚い音を出したかった」という海老沢さんでしたが、その言葉通り、出てきたのは熱血高密度サウンド! ガリッと鳴る中低音がパーカッションのアタック感を見事に表現しています。
こういう鮮烈系サウンドは、概してハイ上がりになりやすいのですが、本作はむしろ逆。ピラミッドバランスでありながら、エネルギー密度が高いのは、入魂のホーンのお蔭でしょうか。
チェロは、胴の大きさを明確に示し、決して不自然なふくらみを見せないのも好印象でした。
これはショートBH(曲面ダクト?)の効果と思われ、バスレフより、むしろバックロードホーンに近い雰囲気の低音ですね。
お次のIridium17さんは、2wayの作品を持参。
設計期間4カ月という、綿密に設計されたネットワークは「4th-order Linkwitz-Riley」と呼ばれる思想に基づくもの。
あまり説明はされていませんでしたが、丁寧に塗装されたエンクロージュアも良いですね。
詳細資料
先ほどの海老沢さんとは、正に対極に位置するサウンドで、実に上品でスマート。
西洋の石造りの空間を思わせるサウンドで、一聴してスムーズでつながりの良さを感じます。
楽器の音は適度な力感をもって聴かせ、ユニットの能力をしっかり引き出している印象を受けました。
試聴では、ノッチフィルターの有無を聴き比べましたが、これを使うと空間の見通しが良くなり、音全体に自然なゆとりが生まれるように感じました。音圧でいえば-20dB付近しか変化しないフィルターなのですが、聴感への効果は絶大でしたね。
お昼ご飯を経て、午後のファーストバッターは関澤さんです。
金属リングが印象的な本体の中には、鉛のインゴットが入っており、その重量は14kg!
今回は、ハイレゾ音源での試聴がメインでして、装備の運搬も工夫がされていました。
詳細資料
金属ガチガチの見た目とは異なり、出てきた音はフワッとした産毛に満ちたサウンド。
女性ボーカルは、柔らかな雰囲気に細やかな表情が見られます。
オーケストラは、低音の解像度が高く、全域のエネルギー感につながっています。レンジ感こそ控えめですが、ピアノには音の濃さを感じ、金属を多用したメリットがしっかりと生きている作品だと感じました。
様々なスピーカーが出てきましたが、
この続きは後編でお伝えします!
新橋の会場に集まったスピーカーは、
Parcのユニットが使われている以外、大小まちまちのバラエティに富んだものでした。
早速、発表順に感想を交えて書いていこうと思います♪
まずは、今井明さんの作品。
ホワイト一色のシンプルなデザインのスピーカーですが、
内部にはPST回路が組まれており、サイズを超えたスケール感を狙います。
詳細資料
ジェニファーウォーンズは、8cmユニットから無理のないレンジ感を引出し、密閉型ならではの明快な音色をもつ低音と相まって好印象。
ほかの女性ボーカル曲でも、艶めかしさに加え、シャキッとした高域が輝きます。男性ボーカルは渋みを感じさせ、ドラムなどのアタック感もGOODでした。PST回路の絶妙な効かせ具合によるものでしょう。
さて、お次は さかどんさんの作品。
長岡式を連想させるバックロードホーンに搭載されているのは、
ケブラーコーンの「DCU-F121K」。
「赤パーク(10cmの強力ユニット)のほうが良かった」と本人談のとおり、DCU-F121Kではややローブースト気味の特性。
一方で、開口部を開きすぎないホーンの恩恵もあり、重低音の響きは充実。音道に中途半端な長い直管が無いために、いわゆる「ホーホー」音は感じられず、好ましいホーン設計だと感じました。
(ユニットの特性からすれば)太めのスロートをもつ本作は、音全体に伸びやかさがあり、クラッシックのホールで聴くような抱擁感のある響きを感じることができました。
そして、海老沢さんの「Perverse(天邪鬼)」
クラシカルで上品なデザインの本体は、
オリジナルの変則バスレフを採用。
今回の目玉はツイーターDCU-T113S の前面に装着されたショートホーン。
丹念な作りは、溜息が出てしまうほどの美しさです!
「汚い音を出したかった」という海老沢さんでしたが、その言葉通り、出てきたのは熱血高密度サウンド! ガリッと鳴る中低音がパーカッションのアタック感を見事に表現しています。
こういう鮮烈系サウンドは、概してハイ上がりになりやすいのですが、本作はむしろ逆。ピラミッドバランスでありながら、エネルギー密度が高いのは、入魂のホーンのお蔭でしょうか。
チェロは、胴の大きさを明確に示し、決して不自然なふくらみを見せないのも好印象でした。
これはショートBH(曲面ダクト?)の効果と思われ、バスレフより、むしろバックロードホーンに近い雰囲気の低音ですね。
お次のIridium17さんは、2wayの作品を持参。
設計期間4カ月という、綿密に設計されたネットワークは「4th-order Linkwitz-Riley」と呼ばれる思想に基づくもの。
あまり説明はされていませんでしたが、丁寧に塗装されたエンクロージュアも良いですね。
詳細資料
先ほどの海老沢さんとは、正に対極に位置するサウンドで、実に上品でスマート。
西洋の石造りの空間を思わせるサウンドで、一聴してスムーズでつながりの良さを感じます。
楽器の音は適度な力感をもって聴かせ、ユニットの能力をしっかり引き出している印象を受けました。
試聴では、ノッチフィルターの有無を聴き比べましたが、これを使うと空間の見通しが良くなり、音全体に自然なゆとりが生まれるように感じました。音圧でいえば-20dB付近しか変化しないフィルターなのですが、聴感への効果は絶大でしたね。
お昼ご飯を経て、午後のファーストバッターは関澤さんです。
金属リングが印象的な本体の中には、鉛のインゴットが入っており、その重量は14kg!
今回は、ハイレゾ音源での試聴がメインでして、装備の運搬も工夫がされていました。
詳細資料
金属ガチガチの見た目とは異なり、出てきた音はフワッとした産毛に満ちたサウンド。
女性ボーカルは、柔らかな雰囲気に細やかな表情が見られます。
オーケストラは、低音の解像度が高く、全域のエネルギー感につながっています。レンジ感こそ控えめですが、ピアノには音の濃さを感じ、金属を多用したメリットがしっかりと生きている作品だと感じました。
様々なスピーカーが出てきましたが、
この続きは後編でお伝えします!