最近は、雪や雨が続くのでオーディオが捗るなぁ〜と思っているカノン5Dです。
さて、前回はS-041初の試聴・測定編でした。(まだまだ未完成ではありますが…)
今回は、測定データの解釈をしてみようと思います。
前回紹介したのは主に3つでした。
「聴感特性」「周波数特性」「インピーダンス特性」
【分かりやすさ】という点では…
「聴感特性」>「周波数特性」>「インピーダンス特性」
という順番になるかと思います。
周波数特性で「50Hzが-12dBで…」とか言われるより、「ウッドベースも量感十分だ」と説明したほうが、大多数のオーディオマニアには分かりやすいのではないでしょうか。
しかし、【信頼性】という点では、以下の順番になるのでは?と思っています。
「インピーダンス特性」>「周波数特性」>「聴感特性」
「聴感」なんて、所詮は主観的評価なので、体調が変われば評価も一変してしまうでしょう。アンプやCDプレーヤー、アクセサリー(インシュレーターや電源)による差だって影響を受けてしまいます。
一方で、「周波数特性」は、半導体アンプであればアンプの種類が変わろうとも一定の測定値を示しますし、ましてやインシュレーターや電源系の変更で周波数特性が(大きく)変わることはありえません。
そんな「周波数特性」ですが、これも大きな落とし穴があると考えています。
測定したことのある方は分かると思いますが、「周波数特性」って、測定方法によって結果が激変するんですよね。前回の測定でも、部屋のどこにスピーカーを設置するかで、結果なんて豹変してしまうのです。
最後の頼りは、「インピーダンス特性」です。
私も最近になって測定し始めたのですが、なかなか信頼できそうです。箱の動作を正確に知ることができますし、なにより再現性が良いのが有難いのです。
----------------------
ま、結局、どれも大切で、どれも万能ではない…ということです。
さて、話をS-041に戻しましょう。
箱の動作を知るために大切なインピーダンス特性です。
今回は、1.2mのホーン長なので、想定される管共鳴周波数は…
基本振動:340/(1.2×4)=70Hz
3倍振動:(340/(1.2×4))×3=210Hz
インピーダンスの谷は共鳴周波数として解釈できるので、
一番下の共鳴周波数は、谷と一致しています。
しかし、三倍振動(210Hz)は、谷として確認できません。むしろ山?
ここの帯域の挙動については、ユニットの変更や、箱の変更の結果を確認してから判断したいところですね。
次に、ホーンからの周波数特性をみてみましょう。
ホーン出口の音圧ピークを低い方から数えてみると、
150Hz、280Hz、380Hz…と続いていきます。
150Hzと280Hzは、インピーダンス特性の谷(150Hz,250Hz)と一致しています。
つまり、インピーダンス特性の谷となる周波数で、「何らかの共振」が起こっており、それがホーンの音圧出力につながっている、という結果が得られています。
次に、新たな切り口として、(スロート部を遮蔽し、)1.9Lの密閉箱として動作させた時のインピーダンス特性を重ねてみます。
小さな密閉箱に入れたことで、FE126Eのf0が大きく上昇していることが分かります。
注目は、バックロードに入れた時のインピーダンスの凹凸の上限は、密閉箱のインピーダンスの上限と等しいことです。
これは偶然なのか、それとも何かの法則性が隠れているのか今のところ分かりません。
空気室容量や、ユニットの種類、ホーンの形状を変えてみての変化を見てみたいですね。
次回は、空気室容量を変えてのテストをしてみます。
さて、前回はS-041初の試聴・測定編でした。(まだまだ未完成ではありますが…)
今回は、測定データの解釈をしてみようと思います。
前回紹介したのは主に3つでした。
「聴感特性」「周波数特性」「インピーダンス特性」
【分かりやすさ】という点では…
「聴感特性」>「周波数特性」>「インピーダンス特性」
という順番になるかと思います。
周波数特性で「50Hzが-12dBで…」とか言われるより、「ウッドベースも量感十分だ」と説明したほうが、大多数のオーディオマニアには分かりやすいのではないでしょうか。
しかし、【信頼性】という点では、以下の順番になるのでは?と思っています。
「インピーダンス特性」>「周波数特性」>「聴感特性」
「聴感」なんて、所詮は主観的評価なので、体調が変われば評価も一変してしまうでしょう。アンプやCDプレーヤー、アクセサリー(インシュレーターや電源)による差だって影響を受けてしまいます。
一方で、「周波数特性」は、半導体アンプであればアンプの種類が変わろうとも一定の測定値を示しますし、ましてやインシュレーターや電源系の変更で周波数特性が(大きく)変わることはありえません。
そんな「周波数特性」ですが、これも大きな落とし穴があると考えています。
測定したことのある方は分かると思いますが、「周波数特性」って、測定方法によって結果が激変するんですよね。前回の測定でも、部屋のどこにスピーカーを設置するかで、結果なんて豹変してしまうのです。
最後の頼りは、「インピーダンス特性」です。
私も最近になって測定し始めたのですが、なかなか信頼できそうです。箱の動作を正確に知ることができますし、なにより再現性が良いのが有難いのです。
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ま、結局、どれも大切で、どれも万能ではない…ということです。
さて、話をS-041に戻しましょう。
箱の動作を知るために大切なインピーダンス特性です。
今回は、1.2mのホーン長なので、想定される管共鳴周波数は…
基本振動:340/(1.2×4)=70Hz
3倍振動:(340/(1.2×4))×3=210Hz
インピーダンスの谷は共鳴周波数として解釈できるので、
一番下の共鳴周波数は、谷と一致しています。
しかし、三倍振動(210Hz)は、谷として確認できません。むしろ山?
ここの帯域の挙動については、ユニットの変更や、箱の変更の結果を確認してから判断したいところですね。
次に、ホーンからの周波数特性をみてみましょう。
ホーン出口の音圧ピークを低い方から数えてみると、
150Hz、280Hz、380Hz…と続いていきます。
150Hzと280Hzは、インピーダンス特性の谷(150Hz,250Hz)と一致しています。
つまり、インピーダンス特性の谷となる周波数で、「何らかの共振」が起こっており、それがホーンの音圧出力につながっている、という結果が得られています。
次に、新たな切り口として、(スロート部を遮蔽し、)1.9Lの密閉箱として動作させた時のインピーダンス特性を重ねてみます。
小さな密閉箱に入れたことで、FE126Eのf0が大きく上昇していることが分かります。
注目は、バックロードに入れた時のインピーダンスの凹凸の上限は、密閉箱のインピーダンスの上限と等しいことです。
これは偶然なのか、それとも何かの法則性が隠れているのか今のところ分かりません。
空気室容量や、ユニットの種類、ホーンの形状を変えてみての変化を見てみたいですね。
次回は、空気室容量を変えてのテストをしてみます。