連載してきたスピーカー再生技術研究会のOFF会日記も、今回でラスト。
この研究会らしい理論的な発表と、超力作のスピーカーを紹介します。
まずは、石田さんの発表。
バスレフ型の動作を、電気回路に置き換えたシミュレーションの発表でした。
専門用語でいう「等価回路」というもので、
コイルやコンデンサといった電気回路で、機械的な動きを表現できるのです。
石田さんは、シミュレーションだけでなく、
実際の作例との比較検証も行っており、素晴らしい研究だと思いました。
http://rilsrt.web.fc2.com/meeting_2013.html
詳細は、上記リンクよりダウンロードできる資料に譲りますが、
電気回路のシミュレーターは豊富にある(と思うw)ので、興味のある方はぜひトライしてみてください!
鈴木会長は、同じシミュレーションでも物理的な数式での解析を実践されていました。
(スピーカー再生技術研究会 ページより転載)
こちらも、バスレフ型や多段バスレフ型のシミュレーションでして、
運動方程式から算出することを特徴としています。
実際の動作を数式に置き換えることで、複雑な動作モデルをシンプルに(?)表現しているのには驚きました。
ラストは、松さん。
FALの平面ユニットを使用したスピーカーを持参してくださいました。
このスピーカーは、FALの海外オーディオショウ用に製作されたモデルとのこと。
日本らしい色彩と模様をまとった本機は、音を出す前からオーラを感じさせます。
さらに、本体上部を含めた平面部に振動子を設け、
音色のコントロールを実施していました。(デザイン的に「日本刀」をイメージしているとか)
発表では、FALのユニットの使いこなしについてもいくつか教えて下さいました。
特に、構面解放バッフルで背圧をかけないことで良い音を引き出せる・・・というのは新しい発見でした。ユニットの適切な使用方法を見極めるのは大切ですが、それがまた難しいんですよね〜(汗
柿渋(?)を塗った振動板からは、パリッとした軽やかな再生音。
共鳴管として動作しているというエンクロージュアにより、低音の量感は十分。
音も外見と同様に、特殊なユニットを丹念に使いこなしているなぁ〜という印象でした。
さて、こうして2013年のスピーカー再生技術研究会の日記は、これにて終了。
毎回、創意工夫に富んだ発表に驚かされますが、今回は私も発表者として楽しむことができました。
オーディオの楽しみは人それぞれだと思いますが、もし「自分で考えたアイディアを実践すること」「音質向上に向けて創意工夫すること」が好きなのであれば、【自作】というのは最高の選択肢の一つなのでは?と思っています。
-完-
この研究会らしい理論的な発表と、超力作のスピーカーを紹介します。
まずは、石田さんの発表。
バスレフ型の動作を、電気回路に置き換えたシミュレーションの発表でした。
専門用語でいう「等価回路」というもので、
コイルやコンデンサといった電気回路で、機械的な動きを表現できるのです。
石田さんは、シミュレーションだけでなく、
実際の作例との比較検証も行っており、素晴らしい研究だと思いました。
http://rilsrt.web.fc2.com/meeting_2013.html
詳細は、上記リンクよりダウンロードできる資料に譲りますが、
電気回路のシミュレーターは豊富にある(と思うw)ので、興味のある方はぜひトライしてみてください!
鈴木会長は、同じシミュレーションでも物理的な数式での解析を実践されていました。
(スピーカー再生技術研究会 ページより転載)
こちらも、バスレフ型や多段バスレフ型のシミュレーションでして、
運動方程式から算出することを特徴としています。
実際の動作を数式に置き換えることで、複雑な動作モデルをシンプルに(?)表現しているのには驚きました。
ラストは、松さん。
FALの平面ユニットを使用したスピーカーを持参してくださいました。
このスピーカーは、FALの海外オーディオショウ用に製作されたモデルとのこと。
日本らしい色彩と模様をまとった本機は、音を出す前からオーラを感じさせます。
さらに、本体上部を含めた平面部に振動子を設け、
音色のコントロールを実施していました。(デザイン的に「日本刀」をイメージしているとか)
発表では、FALのユニットの使いこなしについてもいくつか教えて下さいました。
特に、構面解放バッフルで背圧をかけないことで良い音を引き出せる・・・というのは新しい発見でした。ユニットの適切な使用方法を見極めるのは大切ですが、それがまた難しいんですよね〜(汗
柿渋(?)を塗った振動板からは、パリッとした軽やかな再生音。
共鳴管として動作しているというエンクロージュアにより、低音の量感は十分。
音も外見と同様に、特殊なユニットを丹念に使いこなしているなぁ〜という印象でした。
さて、こうして2013年のスピーカー再生技術研究会の日記は、これにて終了。
毎回、創意工夫に富んだ発表に驚かされますが、今回は私も発表者として楽しむことができました。
オーディオの楽しみは人それぞれだと思いますが、もし「自分で考えたアイディアを実践すること」「音質向上に向けて創意工夫すること」が好きなのであれば、【自作】というのは最高の選択肢の一つなのでは?と思っています。
-完-