今回は、ネットワーク編です。
人によって順番はあると思いますが、
とりあえず、ミッドレンジのFE108EΣから見ていきます。
まずは、フルレンジ「FE108EΣ」の特性。
インピーダンス測定をすると、
f0=70Hz, Qo=0.34と、カタログ通りの特性ですね。
周波数特性はこちら。
↑軸上0.5m
↑角度30° 0.5m
典型的なBH向けユニットの特性ですが、
密閉型のエンクロージュアでも、意外と普通に聴ける音です。
微小音も逃さず聞かせる感じで、ネットワークを直列に入れるのはもったいない感じです。
ミッドレンジで使うなら、2kHz〜13kHzといったところでしょうか。
ウーハー「FW168HR」の特性はこちら。
インピーダンス測定をすると、
ユニット単独では、f0=55Hz, Qo=0.67。
カタログスペックと比較してf0もQ0も高めの結果となりました。低めの測定電圧(100mV)の影響でしょうか。
周波数特性はこちら。
↑軸上1m
相変わらずフルレンジ顔負けの特性ですが、
1kHz〜2kHzのピークを切らないと、100Hz付近が聞こえないというのは1年前に経験済み。
ダクトの効果もあって、50Hz付近までしっかり伸びています。
中高域のピークを切り取ってしまえば、-10dBで40Hzといったところでしょうか。
ちなみに、ダクト出口付近の特性はこちら。
せっかくなので、2本並列に接続して、
ネットワークの効果を確認してみます。
FW168HR×2+2.0mH(軸上50cm)
コイル一発ですが、バッサリ高域が切れたものです。
計算上は350Hzぐらいからカットされる計算です。
(最低域が落ちているのは、マイク位置が近く背面のダクト音が拾えなかったのでしょう。)
この状態で、Midをフルレンジ状態でつないでみます。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
この接続の場合、どの接続でもウーハーとMidの位相が90°ズレた状態なので、理論的に正しい接続方法はないと思います。
とりあえず、逆送接続もテスト。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、逆相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
ウーハーを逆相とした状態では、
低音域がMidと打ち消しあってしまうようで、
聴感上もNGです。
ウーハーの接続は正相として、
2kHzのディップを埋めるために、
ウーハーのコイルを2.0mH→0.5mHとします。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
1〜2kHzのディップが埋まってきましたね。
場合によっては、Midにコイルを入れて10kHz付近のピークを抑えてもよいかもしれません。
さらに、ツイーターを被せます。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ、正相)+FT7PR(0.68μF、逆相)」
このシステムだと、Twの能率が負けてるようで、
微かに鳴っている…かな?、ぐらいの鳴りっぷりですw
それでも、効果は絶大で、
正相接続では高域に違和感を覚えるのに対し、
逆送接続では、高域に好ましい「潤い感」や「抜け」を付与することができました。(掲載f特はこちら)
今回はデータばかりでしたが、
実際にシステムに組み込んでの視聴感想は次回を予定しています!
人によって順番はあると思いますが、
とりあえず、ミッドレンジのFE108EΣから見ていきます。
まずは、フルレンジ「FE108EΣ」の特性。
インピーダンス測定をすると、
f0=70Hz, Qo=0.34と、カタログ通りの特性ですね。
周波数特性はこちら。
↑軸上0.5m
↑角度30° 0.5m
典型的なBH向けユニットの特性ですが、
密閉型のエンクロージュアでも、意外と普通に聴ける音です。
微小音も逃さず聞かせる感じで、ネットワークを直列に入れるのはもったいない感じです。
ミッドレンジで使うなら、2kHz〜13kHzといったところでしょうか。
ウーハー「FW168HR」の特性はこちら。
インピーダンス測定をすると、
ユニット単独では、f0=55Hz, Qo=0.67。
カタログスペックと比較してf0もQ0も高めの結果となりました。低めの測定電圧(100mV)の影響でしょうか。
周波数特性はこちら。
↑軸上1m
相変わらずフルレンジ顔負けの特性ですが、
1kHz〜2kHzのピークを切らないと、100Hz付近が聞こえないというのは1年前に経験済み。
ダクトの効果もあって、50Hz付近までしっかり伸びています。
中高域のピークを切り取ってしまえば、-10dBで40Hzといったところでしょうか。
ちなみに、ダクト出口付近の特性はこちら。
せっかくなので、2本並列に接続して、
ネットワークの効果を確認してみます。
FW168HR×2+2.0mH(軸上50cm)
コイル一発ですが、バッサリ高域が切れたものです。
計算上は350Hzぐらいからカットされる計算です。
(最低域が落ちているのは、マイク位置が近く背面のダクト音が拾えなかったのでしょう。)
この状態で、Midをフルレンジ状態でつないでみます。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
この接続の場合、どの接続でもウーハーとMidの位相が90°ズレた状態なので、理論的に正しい接続方法はないと思います。
とりあえず、逆送接続もテスト。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、2.0mH、逆相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
ウーハーを逆相とした状態では、
低音域がMidと打ち消しあってしまうようで、
聴感上もNGです。
ウーハーの接続は正相として、
2kHzのディップを埋めるために、
ウーハーのコイルを2.0mH→0.5mHとします。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ)(正相)」
1〜2kHzのディップが埋まってきましたね。
場合によっては、Midにコイルを入れて10kHz付近のピークを抑えてもよいかもしれません。
さらに、ツイーターを被せます。
↑軸上50cm「 FW168HR×2(並列、0.5mH、正相)+FE108EΣ(フルレンジ、正相)+FT7PR(0.68μF、逆相)」
このシステムだと、Twの能率が負けてるようで、
微かに鳴っている…かな?、ぐらいの鳴りっぷりですw
それでも、効果は絶大で、
正相接続では高域に違和感を覚えるのに対し、
逆送接続では、高域に好ましい「潤い感」や「抜け」を付与することができました。(掲載f特はこちら)
今回はデータばかりでしたが、
実際にシステムに組み込んでの視聴感想は次回を予定しています!