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スピーカーエンクロージャーの響きの可視化

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今日はスピーカーの「響き」についてのお話です。

スピーカーの響き、いわゆる箱(エンクロージャー)の響きは、
可能な限り振動を減らした方が良い、という考えと、
楽器のように美しく鳴らした方が良い、という双方の考えがあります。

どちらの考えにも一理あるのですが、
そもそも、何をもって「振動を減らした」とか「美しく鳴らした」と言えるのでしょうか。


何となく「音を鳴らしているときに、箱が振動しているか否か」という判断基準はありますが、測定装置に恵まれている大手メーカーでないと、それを数値で表すのは難しい印象がありました。

最近、簡便な方法でも評価が可能ではないか?というアイディアが出てきましたので、実際にトライしてみました。

~~~~~~~~~~

<測定例1>


こちらのグラフでは、横軸に周波数、縦軸に振動強度をプロットしています。
前面(バッフル)、側面、天面、背面の振動を別々にとらえ、一つの表にすることができました。

上記のデータは比較的安価なスピーカーの測定結果でして、
箱強度不足のためか、大きめに振動が発生しています。

<測定例2>


次に測定したのは、より高級なスピーカーで、内部には補強がしっかりと入っています。

1枚目のグラフと比べると、全体的に振動強度が下がっているほか、
側面を除けば、振動ピークの分散も上手くいっているように見えます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

こんな感じで、スピーカーの「響き」を言葉だけではなく、
測定を通して、どの帯域の音で共振しているのかまで、明確にすることができました。

問題は、何をもって【良い】とするのかですが、
それは聴感との比較を続けて、これからノウハウとして蓄積していくところでしょうか。

ひのきスピーカー作りの進化として、
これからの開発にご期待ください!















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