いよいよ、コンテストが明日に近づいてきました!
会場は東京品川(最寄は下神町駅)で、入場フリーなので、お気軽にいらしてください!
<詳細はこちら(ミューズの方舟 公式ブログ)>
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今日は、ラストスパートとなる音質調整について説明します。
●1円玉貼り付け
いわゆる「レゾナンスチップ」と同様の効果を狙ったものですが、今回も非常に効果があったので採用しました。
オーディオ機器とは切っても切れない関係にある「不要振動」。
この振動は、『巨視的なもの』と、『微視的なもの』の二つに大別できると考えています。
スピーカーを例に挙げるとすれば、
巨視的なものは、いわゆる「箱鳴り」と呼ばれるもので、手で触るとビリビリと振動するのが分かるようなモノです。
この巨視的な振動を抑えるには、「重く」「硬く」「強い」材料を使うのが好ましいとされ、20世紀オーディオの最注目ポイントであったともいえるでしょう。
一方で、微視的な振動は、材料の中を「音波」として伝わるもの。いわゆる縦波としての振動なので、触っても余り分かりません。
しかし、この振動も実際には音を濁す原因となっており、これを解決しないことにはクリアかつ表情豊かなサウンドは望めません。
この微視的振動の厄介なところは、「重く・硬く・強い」材料を使うと、余計に振動が増えてしまうことがあることです。音波が溜まる部分が大きくなるわけですから、当然といえば当然です。
最近の、各種インシュレーターや、各種オーディオ機器の設計は、この微視的振動を意識したものが多いように感じます。具体的には、素材をハイブリッドしたり、スパイク構造を吟味したりするものです。
さて、この「1円玉貼り付け」は、言うまでもなく後者の対策として使っている技術です。トライ&エラーを繰り返し、最適なポイント・貼り付け数を決定しています。
●巻き寿司型 吸音材
妙なネーミングですが、まさにそんな感じの吸音材を使用しました。
普通の吸音材は、平板状のものですが、これは高域ばかりを選択的に吸い込み、悪影響が多いものです。
これを、クルクルっと巻いて、立体的な形とすることで、中域~中高域の吸音を可能にしたのが、この「巻き寿司型」なのです。
昨年度の「S-045 スワン・ザ・バスレフ」には、塩ビ管の中に吸音材を詰めた構造を使いました。これは、中域を選択的に吸音できるのですが、長所は短所でもあり、ピーキーな吸音特性による使いにくさもあったのです。
そんな「83Diamond」ですが、今までのFE83Enのイメージを覆すような音に仕上がっています!
明日のコンテストに向けて、試聴曲選びや、プレゼン内容を決めていこうと思います。
それでは、明日は宜しくお願いします!
会場は東京品川(最寄は下神町駅)で、入場フリーなので、お気軽にいらしてください!
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今日は、ラストスパートとなる音質調整について説明します。
●1円玉貼り付け
いわゆる「レゾナンスチップ」と同様の効果を狙ったものですが、今回も非常に効果があったので採用しました。
オーディオ機器とは切っても切れない関係にある「不要振動」。
この振動は、『巨視的なもの』と、『微視的なもの』の二つに大別できると考えています。
スピーカーを例に挙げるとすれば、
巨視的なものは、いわゆる「箱鳴り」と呼ばれるもので、手で触るとビリビリと振動するのが分かるようなモノです。
この巨視的な振動を抑えるには、「重く」「硬く」「強い」材料を使うのが好ましいとされ、20世紀オーディオの最注目ポイントであったともいえるでしょう。
一方で、微視的な振動は、材料の中を「音波」として伝わるもの。いわゆる縦波としての振動なので、触っても余り分かりません。
しかし、この振動も実際には音を濁す原因となっており、これを解決しないことにはクリアかつ表情豊かなサウンドは望めません。
この微視的振動の厄介なところは、「重く・硬く・強い」材料を使うと、余計に振動が増えてしまうことがあることです。音波が溜まる部分が大きくなるわけですから、当然といえば当然です。
最近の、各種インシュレーターや、各種オーディオ機器の設計は、この微視的振動を意識したものが多いように感じます。具体的には、素材をハイブリッドしたり、スパイク構造を吟味したりするものです。
さて、この「1円玉貼り付け」は、言うまでもなく後者の対策として使っている技術です。トライ&エラーを繰り返し、最適なポイント・貼り付け数を決定しています。
●巻き寿司型 吸音材
妙なネーミングですが、まさにそんな感じの吸音材を使用しました。
普通の吸音材は、平板状のものですが、これは高域ばかりを選択的に吸い込み、悪影響が多いものです。
これを、クルクルっと巻いて、立体的な形とすることで、中域~中高域の吸音を可能にしたのが、この「巻き寿司型」なのです。
昨年度の「S-045 スワン・ザ・バスレフ」には、塩ビ管の中に吸音材を詰めた構造を使いました。これは、中域を選択的に吸音できるのですが、長所は短所でもあり、ピーキーな吸音特性による使いにくさもあったのです。
そんな「83Diamond」ですが、今までのFE83Enのイメージを覆すような音に仕上がっています!
明日のコンテストに向けて、試聴曲選びや、プレゼン内容を決めていこうと思います。
それでは、明日は宜しくお願いします!